森ビルの「ハコ」、「ハピネス」の価値

October 23, 2003 art

昨日、奈と六本木ヒルズ、森美術館へ行ってきました。若冲からジェフ・クーンズまでの幅の広さと、新しい森美術館のオープニング記念展として注目を集めている『ハピネス : アートに見る幸福への鍵』を見るため。

時代も地域も限定しない幅広いセレクションと新しい「ハコ」としての美術館についてだが、バランスの悪さが気になった。あえて同じ展示に若冲や書、シヴァ神像から、カバコフ、川俣正、ダン・フレイヴィンまで集める事に面白さは見出せなかった。「ハピネス」という非常に抽象であいまいで融通の利くテーマをいくつかのキーワードを巡る旅になぞらえているわけだが、どうも僕にはピンと来なかった。そして知っている作品が多かった事、核になるべき作家の作品の薄っぺらさもがっかりしたところ。


「ハコ」としてはかなり広い、というか部屋が多く物足りなさを感じたりする事はないが、逆に全部回ると疲れるかも。それよりもうんざりだったのは順路を回って、タワーを出るまでのショップの多さ。しつこすぎると逆効果だと思うのだけど。ちなみに僕は珍しくこの展示のカタログは買わなかった。というか魅力が無かった。中身無いし。

その中で面白かった作家は二人。"HARMONY ハーモニー"のセクションのフレッド・トマセーリ「WEB」、「LANDS END」とキム・ヨンジン「ブランコ - 母の鏡」。種明かしをすると面白くないのでぜひ見て欲しい。

やっている時は知らなかったのだけれど、六本木ヒルズ オープニング展覧会「世界都市展」の方がよっぽど面白い。こっちはカタログを購入。展示期間中に見れなかった事を悔やむ。

Posted by Kei at 5:14 PM

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  • カタログ "Rachel Whiteread: Transient Spaces"

    July 2, 2007 art

    作品が作品(石膏を使った巨大な彫刻というか、建造物とも言えるインスタレーション)なので一つの作品の制作過程の記録がほとんどで、その分これまでの作品に対しての論述やそれまでの美術史中の作品との面白い比較がいくつもなされている。

  • 「ヘンリー ダーガー」展@原美術館

    June 10, 2007 art

    美術の雑誌や本などでダーガーの絵自体はずっと見ていたのだが、いつもそのサイズはせいぜいA4の見開きくらいまでなので、意外に大きいその少女たちと作品のスケール感がダーガーの身体感覚として新鮮な驚きを得られるものだった。

  • 伊藤若冲のブログ スタート

    April 20, 2006 wwweb

    伊藤若冲のブログが始まったらしい。 この展覧会のコレクション主であるプライス氏の解説という形でのプロモーション。本当にプライスさんがあのはてなの使いにくい投稿画面でかな打ってたら素敵。

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