"Coffy"つながりで、不人気のジャッキー・ブラウンも
「レザボア・ドッグス」、「パルプ・フィクション」で完全に寵児となったタランティーノの3作目となるこの「ジャッキー・ブラウンJACKIE BROWN」はなぜかあまり人気がない。主演のパム・グリアーが活躍していた「Coffy」、「Foxy Brown」といったいわゆるブラック・イクスプロイテーション、そしてそれへのタランティーノの傾倒ぶりを知らずに、例の無駄話ばっかりと高いテンションで「BANG! BANG! BANG!」をみんな期待しているからだろう。
この映画はタランティーノからのブラック・イクスプロイテーションへのオマージュであり、パム・グリアーへのラブレターだということをもう一回確認してみる。
この作品で今までのように「しゃべくり倒す、撃ちまくる」構成をしていないのは、パム・グリアー演じるジャッキー・ブラウンをヒロインとして最大限に演出する脚本を活かすため。実際、ストーリー・テリングは良く練られている。
最後までいいところなしで、計画をめちゃくちゃにした挙句、簡単に撃ち殺されるバカ役のロバート・デ・ニーロ。ヤク中でパープリンな愛人役のブリジット・フォンダ。どれをとっても意外な役周りで、しかもうまく演じている。
今までとは違うタランティーノにがっかりした人もラストの緊張感には目を見張るところがあるだろうと思う。そして、この作品で新しい作家像を見出したタランティーノは「思ったより芳しくない評判」も考慮に入れつつ、最新作の「キル・ビル」を作り上げたんだろうね。「ジャッキー・ブラウン」無くしては「キル・ビル」もなかったと思うのは僕だけでしょうか?
パム・グリアーのことを良く知らなかったらしい故・淀川長治さんの映画評もまたちょっとずれてるのも含めて面白い。
淀川長治の銀幕旅行:ジャッキー・ブラウン
Posted by Kei at 1:36 AM
Tags:
answer
,
black
,
director
-
カンナミ・ユウイチの生きた時間。クサナギ・スイトの生きる時間。
それは物語の外部である自分たちにはフィクションであるけれど、彼らの生きている時間は誰のリアルで誰のフィクションなのだろうか。
決して乗り越えられない存在。リアリティのために必要なショーとしての戦争。
-
映画の中で、それまでの美術館の外観からスーッと中へ入り相似するような印象を持つ彫刻作品にカメラを向けるシーンがあるのだが、その作品の作者のリチャード・セラとフランク・ゲーリーの関係に興味を持った。
-
よく「ハンガリーのアーティストって誰がいるの?」と聞かれるのですが、正直有名どころだとヴィクトル・ヴァザルリ Victor Vasarelyくらいしか思いつきません。
Trackback
Trackback URL : http://www.add-info.com/mt/mt-tb.cgi/178
From: Stolen Moments / A Different Design
Title:
ビルを殺レ! 「キル・ビル Kill Bill」
Excerpt: クウェンティン・タランティーノが久しぶりに放つ話題作、『キル・ビル KILL BILL vol.1』。横浜相鉄ムービルにて。 何というか、すごい!の一言に尽きる。とりあえず、人はたくさん死ぬ。その時点で駄目な人は見ないほうがいい。ただ、多くの人を斬りまくる、殺しまくる...
Date: 2003.12.05
From: Stolen Moments / A Different Design
Title:
デ・ニーロつながりでタクシー・ドライバー
Excerpt: ヴェトナムが終わり帰還したトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。正義のやり場のなさ、悪臭に満ちた都会の閉塞感の中で、その「正義」(それは本当に正しいか?)のやり場を見つけ出せない。トラヴィスは一見してどこか壊れているのだけれど、それは彼の言葉に出てくる...
Date: 2003.12.06