新聞の映画評150本

January 4, 2006 movies

名古屋で書いた映画評150本名古屋で書いた映画評150本
石飛 徳樹 (著)
朝日新聞記者の著者が名古屋本社発行版に掲載してきた1999~2005までの映画評。

もちろんこの間に公開されてきた映画全てをカバーしてるわけではないけれど、ここに採り上げられているタイトルを見るだけでもちょっとワクワクしてくる。
菊次郎の夏、アドレナリン・ドライブ(!)、アイズ・ワイド・シャット、ゴースト・ドッグ、ナビィの恋(!)、バトル・ロワイアル、キル・ビル... もちろんスター・ウォーズシリーズやウォーター・ボーイズなども。

始めの方に本人が「新聞の映画評には何を書いたらいいのか」と書いている通り、万人が読む新聞での批評というのは難しいのだろう。読者こそ多いが、今となっては実際どこまで影響があるのかわからない。その中でこれだけの映画評を、限られた字数で過不足なく書いてきたことに感嘆する。

一人で暮らすようになってから、新聞をとらなくなってしまったけれど、夕刊と日曜版だけはとってもいいかなという気がしてきた。ないか、そんなばら売り。


自分の好きな映画についての評を読むのは、なかなか微妙なものだ。「キル・ビル vol.1」「バトル・ロワイアル」についての評・感想に何度がっかりしたことか。専門家も一般の人も。意見が違うのはもちろん構わないのだが、その内容が第一印象と偏見を出ていず、なんともすっきりしない。
「いや、そういうことじゃないんだけどな...」
石飛さんの上の2作についての評はわりと的確だ。

ナビィの恋好きな映画の一つ「ナビィの恋」も採り上げられているので、ちょっと引用。

 近づく島を船から眺める映像で始った物語は、遠ざかる島の映像で幕を閉じる。往路と違い、船には主人公はだれも乗っていない。至福の世界に別れを告げなければならないのは私たち観客だけらしい。その現実が私たちをなおのこと切なくさせる。

劇場でビデオでWOWOWで、この映画を何度見たことか。沖縄と沖縄音楽と登川誠仁(恵達)と村上淳と西田尚美。何度見てもまた見たくなる風景がある。

Posted by Kei at 9:53 PM

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  • 星を数える人と星座を描く人

    August 27, 2008 art / others

    虚数のことを imaginary number というけれど、虚数に限らず、すべての数は想像上(イマジナリー)なのかもしれないね」 ...今作ではピタゴラスの定理、素因数分解から複素平面、そしてフェルマーの最終定理まで扱っているのだが、実はどれもが繋がっていて、別のものだと思っていた二つ(あるいは三つ)のことが同じものの別の側面だというのを発見する、そんな一冊。 ...花火のシミュレーションというものがあるんですが、たしかに火薬が弾けてそう散るのはわかるんだけど、私たちがいっている花火というのは、日本の湿気の多い夏だとか、浴衣を着た体験だとか、そういうことと視覚的なものがいっしょになって花火なんだと思うんですよ。

  • 「記憶に残る」「触る」リアリティ- 『記憶に残るウェブサイト』

    March 3, 2008 art / wwweb

    ここでインタビューを受けている作家の多くはいわゆる「WEBデザイナー」ではなくて、ウェブだけで完結しないものであったり、ウェブの体験や関係性などを時にはテクノロジーや「メディアらしきもの」さえ使わずに実際の空間の中で扱っている。

  • インタビュー集『記憶に残るウェブサイト』

    February 27, 2008 art / wwweb

    まだ読んでいる途中だが、前半の中村勇吾さん、長谷川踏太さん、エキソニモのウェブサイトと表現にまつわるインタビューがかなり面白い。 ... 自分が何で今、ウェブの仕事をしているのかにも大きく関わるテーマだったりもする。 ... 場所の有限性とウェブの非限定性。

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