FlickrとCCとアーティスト 2

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Uploaded on May 15, 2006
by jakedobkin

ここで最初のjakedobkinの写真にまた戻ると、彼の場合は街中のグラフや落書き、ストリートアートを写真に収めてアーカイブしているわけで、それぞれの作品はjakedobkinの手によるものではない。というか、本来のグラフは法的にアウトな中でのメッセージや絵の魅力と、そこに表れてくる作家性との間でのオリジナルとコピー、アノニマスのジレンマが大きな魅力であったはずだ。

彼の場合、自分の足で集めたそのグラフの数は4,482枚にも及び(5/22現在)、その量と姿勢は一つのクリエイティブなカタチであるようにも思われる。

サンプリング、リミックスという手法を軸に成長し、また音源の著作問題で一時大きな転換を迎えたHIPHOP。そのHIPHOPの中からこういう面白い試みもあった。

「Copyright Criminals Remix Contest(著作権違反者によるリミックスコンテスト)」と呼ばれるコンテストは、非営利組織の「Creative Commons」が主催するもので、リミックス文化の促進と、Millerらが取り組んでいるような、自分の作品を合法的かつ手頃な価格で提供し、他のミュージシャンがそれらの作品を操作できるようにする活動の奨励を目的としている。

ヒップホップがクリエイティブコモンズと出会う時 - CNET Japan

CCライセンスは決して著作権の放棄ではなくて、権利の及ぶ範囲と条件を明確にしようというものなので、こういう可能性も考えられる。

レコード業界が保有する過去の作品の巨大な宝庫をリミクサーに開放すれば、それらの作品の利用が莫大な経済的利益を生む可能性があることを同業界は認識すべきだ、と主張している。

クリエイティブなこと、クリエイティブを妨げていること、著作者に有益なことって、本当は何でしょう?

ビデオ、映像のflickr!とも言える、Youtubeには権利的にアウト(っぽい)なリミックス映像が多く出回っているけれど、その中には面白いものも結構ある。例えばこんなのとか。

この記事の上の画像、他のものでも良かったのだけれど、これがディ○○ーのミッ○ーのパロディだからこの画像じゃないといけないのです。
一番最初にはてブしておきながら全く触れなかったこの記事をやっと紹介。

ここで問題なのは論理の一貫性なのです。彼の美術家としてのオリジナリティは、本来は、DOB君のデザインではなく、むしろ商業主義や美術の文脈の転倒というトータルな戦略にあった。デザイナーではなく美術家であるとは、そういうことです。というより、それが村上氏の主張であり、免罪の理由だったのです。美術家はコンテクストで勝負する、これが村上氏の口癖でした。

kajougenron : hiroki azuma blog: 村上隆と知的財産権

自分のアーティストとしての論理的根拠を失ってまで守るものがここにあったのだろうか?というのが疑問。(ちなみに今回問題とされたナルミヤのマウス君はこちらで見れる→[B面]犬にかぶらせろ!乃風 - マウスくんをDOBくんよりメジャーにしよう!

もちろん村上隆は「GEISAI」という場をずっと続けていて、自分だけでなく他の若いアーティストが出てくる機会をセッティングしたり、それこそ「誰でもピカソ」や「ヴィトンのバッグ」などで、アート自体のポジションが一般社会の中に確立されることへの功績は大きい。しかし、90年代と現在では「インターネット=WWW」の普及というラインを境にして、今までの著作権の特権的な立場が揺らぎ、「ソーシャル」や「共有」、「二次創作」なんてキーワードとともに、アーティストや著作権のあり方も、試行錯誤と各立場からの主張、利害をふまえて変わりつつある。

田宮模型やミッキー、アニメのキャラクターをモチーフにその価値を転倒させてきた村上隆だからこそ、今この現在でのアーティストと社会との関係性に一つのヒントが得られることを期待していたのだけれど、村上が守ろうとしたのはそういうこととは大きく離れていた。

WinnyやYoutubeで揺らいでいる今までの著作権と著作者の関係というのは、別にネット上だけの問題ではないし、それに背を向けているのではアーティストの立場と権利は何も向上しないのでは?と思う。

どう思いますか?

追記:ちょうどこんなニュースが。
YAMDAS現更新履歴 - パール・ジャムの新曲“Life Wasted”のビデオがクリエイティブ・コモンズライセンスの元で公開

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