October 2004 Archives

Nobody Knows 誰も知らない

誰も知らない Nobody Knows
監督・脚本・編集 是枝裕和
主演 柳楽優弥

主演の柳楽優弥のカンヌでの最優秀男優賞受賞のニュースはもちろん知っていた。有楽町の大きなポスターがいつも気になっていた。

「誰も知らない」を見た。有楽町シネカノンでの上映がもう終わることを聞いたから。日本の映画を映画館で見るのはどれくらいぶりだろうか。「ナビィの恋」以来か、「千と千尋の神隠し」があったか。
優弥くんの目の力の強さは、評判で聞く通りで、聞いていた以上だった。だけど、明(優弥)以外のこどもたちがみんな強い目の力を持っていたように思う。長女の京子役の愛ちゃんの、お兄ちゃんのつらい立場を理解しながらもお母さんを渇望し、憧れるなかでの葛藤の様子もとても心に残っている。静かだけど、とても強い目だった。

終演後の是枝監督のティーチ・インで、場内から監督に「なんで監督はそんなに相手の目を直視できるのですか?」という質問があった。監督は「子供の頃、大人にそう言われなかった?僕はよく、相手の目を見すぎる、と言われる...」なんて答えていたけれど、僕が「誰も知らない」のあのアパートに住んでいたら、彼らの目をちゃんと見ることができただろうか?ぼくは彼らに気付いただろうか?

たまには、久しぶりに

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たまには、久しぶりに日記らしく、なんでもないこと書こうかな。

「誰も知らない」の有楽町シネカノンでの上映が明日で終わるので誘ったら、「試写会で見た」と。...どうにも見たくなったのでとある同僚を誘ったら、「始まって三日目くらいに見た」と。...いいよ、一人で行くから。映画は一人のがいいわい。と少し凹みながら見に行ったら是枝監督のティーチ・インがあるらしく(しかもたまたま最後の回に行ったのに)、それも聞けた。思い込みの激しいファンの質問に、場内「あー、やばい空気かも」という感じになるが、監督のゆったりと、でもじっくりと真摯な回答もあってなかなか良かったですよ。映画自体も。それも書きます。

で、一人夜遅く地元の牛丼屋で、ビールを飲みながら、遅い食事。これは、小学生の頃ずっと聴いてた中島みゆきの世界だな。五反田なので夜お仕事頑張っている人、買い出しに来させられてる人、ビールでいい感じに酔ってる近所らしいおじさん、いろんな人がいて、なかなか味わい深い。

私、牛丼もファーストフード(以下FF)も普通に食べます。一人暮らしの若者ですから。たまに牛丼食べたことの無い人、「FFはまずいから食べない」という人いますが、そう言う人はどこか信じられない。FFもちゃんと評価できないと、と思う。まずいならまずいで。大体食べてないんだから、まずいかわからないんじゃ?FFしか食べられない人は?スローフードばかり好きなように食べれる人はそのことをもっと感謝しないとけないのでは?というのが、スローフード周辺の空気の居心地の悪さだとずっと思ってます。あくまで個人的には。

弥富ン宿/弥富・川村サイト

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Wi-CAN 佐倉・弥富 川村記念美術館サイトのアトリエ・ワン「弥富ン宿」へ。
千葉中央サイトは結構関わっていたのだけれど、他のサイトの様子はまるで知らず、今年のWi-CANももう終わるのでバスツアーに乗ってきた。

川村記念美術館、リヒターだったり興味ある展覧会やっているのだが、遠いので訪れたことはなく、今回が初めて。しかし「ロバート・ライマン」展は時間の関係で見れず。

yatomi.jpg千葉駅からバスで30~40分揺られると辺りはのんびりとした光景に。川村記念美術館を過ぎ、炭焼き小屋を眺めながら5分歩くと「弥富ン宿」へ着いた。古い民家を中の物はそのままにアトリエ・ワンと学生達が新しい宿泊施設として生まれ変わらせた「弥富ン宿」。と言っても、古民家の佇まいはそのままで、雨漏りもする(笑)塚本さんの話では「それも自然なこと」と。怪我の功名か、漏った雨を受けるための皿、ふたと、従軍当時の水筒(掃除で出てきたもの)に活けられた花がなんとも意外に"らしい"佇まいなのが微笑ましい。

アトリエ・ワン デザインのQRコードの寝具に身を隠しながらここに一泊してみるのも悪くないな、と思った。

 →弥富ン宿の1日 http://yatomin.exblog.jp/

素と形/アノニマス

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六本木AXIS、4F AXISギャラリーにて「素と形・展 Design without Designers」を見た。
今となっては誰がデザインしたかわからない、もしくは長年の経験や改良によって、少しずつ今の形に落ち着いてきたいろいろな製品/アノニマスなデザインをあつめたもの。

4pod.jpgものがものなので、どれだけその形に興味を持てるかで展示自体の面白さもだいぶ変わって来るように思う。変に作為を持ってセッティングされたもの(網を重ねてアイスクリーム棒を挟んだりしたもの)より、無造作に置かれ、吊られたものの方が展覧会の意図も形態の面白さもわかりやすい=伝わりやすい。スイス製のゴム製ブロアーなど、明らかにアノニマスでないデザインの混入は展示を弱くしている。

面白いと思ったのは、"味噌作り用の大釜"、ポスターなど今展の顔にもなっている"うなぎとり"、そしてテトラポッドの型。うなぎとりのフォルム、線のきれいさ!

素と形・展
Design without Designers
会期:2004年10月1日(金)~10月18日(月)(今日まで)
会場:東京都港区六本木5-17-1アクシスビル

3.5mのボーリングのあれ

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KAPLA続きです。一回目はこちら
本番の朝、湯島もみじにて中村さんから聞かされた4000ピース(結局5200ピースほど)で作るものとは?そうあれです。10本並べて、ボールで倒すやつです。

kapla05.jpgkapla06.jpg

うーん、なかなか構造が美しい。この積み木KAPLAは接着しないで組み立ててるので、これだけの高さ(最終的には3.5mくらいまで)に積むのと、だんだん円周を広げていくのはなかなか困難なのです。それゆえのこの内部構造。いやー、美しい。

この企画は雑誌の企画で、完成の姿は中村さんの記事で出るのですが、雑誌の名前を忘れてしまったのでそれはまた今度。中村研はいつもこんな事をやっているわけではありませんが、こういうのは楽しくていいですな。結構作品にも繋がるところたくさんあるし。

別冊ヤンマガ熱海主将第2話

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日野のムスタングこと、ジェントルメン中村先生の連載「熱海主将の猛き日常」2回目が、一昨日(10/15日金曜)発売の別冊ヤングマガジンにて読めます。8月にも紹介しましたが高校の同級生の彼がこうやって定期的に連載されるようになるのは、なんともうれしいねー。さらに、次回は12月20日(月)発売の別冊ヤングマガジン。それはまだ先だけど、"ジェントルメン中村"という名前を覚えてくれると本人も大喜びです。

ちなみにうちの代の高校の卒業アルバムの制作には僕が大きく口を出してる(だけで面倒なことは人任せだった)んですが、そこには彼の「成り上がりすごろく」が付いてるんですよ。レア。

私も「たまらない男」になるべく頑張りますよ。

私たちオートミール。

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今月号(10/20 No.282)のFIGARO japan フィガロジャパンの特集の一つが「私たち、ケータリングユニット。」。記事については「私たち」.automeal のTNも書いてるのでそちらを参照。
 http://www.add-info.com/meal/archives/000515.php

ここでは勝手に".automeal"の紹介を書いてみる。

.automeal

食べるをひろげるデザイニング

 .automealは、2004年3月の「物見遊山-出会いのカタチ/東京大学総合研究博物館小石川分館」で出会った3人により、2004年4月に始まった。それまで「CafeTalk+kitchen」を手がけてきた中山晴奈(もちろん物見遊山のオープニングのケータリングも彼女による)と、物見遊山にて「回転ウェディングケーキ」を制作した近藤圭、高岡友美の3人はすぐ後に、「プロパガンダ1904-45 新聞紙新聞誌新聞史/東京大学総合研究博物館」のオープニングパーティのケータリングを担当することをきっかけにグループとして活動を開始する。

automealad1.jpgautomealad2.jpgautomealad3.jpg

  1. 小石川分館内を轟音で回転するウェディングケーキ。繊細なシュガーペーストの細工とのコントラスト。ケーキを回しているのはプラレール。
  2. ゼロ研主催「ファイル展」でのインスタレーションの様子。木の表面が美しい書架の上に並べられた料理の数々。
  3. ユニットとしての実際の初仕事となる「プロパガンダ」でのインスタレーション。磨き上げられたガラスの層の上に料理は並べられ、サーブされる。

MR&マダンTV野外上映/Wi-CAN

mr_yoshikawa.jpg

もうすっかり見慣れたはずのMRですが、街中で見るとちょっと新鮮です。
今年最大の台風(10/9 Sat.)のなか、千葉市中央葭川公園にMRはやって来ました。
詳しくはこちら(MRプロジェクトは千葉中央サイト中村政人さんのプロジェクトです。)
 →Work in Chiba Art Network 2004
 →千葉★中央進行中!!
 →command N
個人的にはモノレールに乗って見るのもオススメです。

また、10/10(日)にはcommand N「マダン_TV」の野外上映会も行われました。寒い夜でしたが最後まで見てくださった皆様どうもありがとうございました。ゲスト参加の僕はトップバッターでした。ビデオもWi-CANの方で500円にて手に入るので是非どうぞ。

madantv.jpg

「あの最初のモノレールのビデオ何だったの?どこが作品なの?」そんな意見も出てきてそうですが、環境ビデオだと思ってみてください。
(嘘です。それでは悲しいので気になった人は本人に秘密を聞いてください...)

慣れない作業で徹夜続きのWi-CANメンバーの皆さん、ご苦労様です。全て終わったら盛大な打ち上げしましょう。

Caetano Veloso / a foreign sound (カエターノ・ヴェローゾ/異国の香り)の本人による解説、あちこちから抜き出されたミュージシャン達の言葉が面白い。輸入盤でも読めるが、自信ない人は日本盤の訳で。いくつか抜粋。

フランク・シナトラ:
 "ロックン・ロールはインチキ臭いしうそ臭い。そのほとんどはマヌケどもによって歌われ、演奏され、描かれている。しかも、愚かな反復と悪賢くて(sly)猥褻ではっきり言うと軽蔑すべき歌詞によって、世界中の髭を生やした非行少年どもに、最も勇敢な音楽として受け入れられている。不幸にも私が耳にした、最も野蛮で醜くて、絶望的で悪意に満ちた表現形式だ。"
ジャキス・モレンバウム:
 "アメリカン人は'愛のフィーリング'('75年モーリス・アルバートのヒット曲。モーリスは生粋のブラジル人でブラジル録音。)が本当のアメリカ音楽だと思っている。おまけに飛行機を発明したのはライト兄弟だと思っている。"
カエターノ・ヴェローゾ:
 "イヴァン・リンスがミュージックでニルヴァーナはクズだ。"

People all over the world would like to find a way of thanking American popular music for having made thir lives and their music richer and more beautiful.
Many try.So do I.

世界中の人々が、彼らの人生や音楽をより豊かでより美しいものにしてくれた、アメリカ音楽への感謝の方法を見つけたいと思っている。多くの人々がそのための努力をしているが、私もその一人である。
 ―カエターノ・ヴェローゾ

カエターノ・ヴェローゾはこのアルバムで、ブラジルを知らないアメリカ人によるエセブラジル"カリオカ"、ニルヴァーナの"Come as you are"を歌っている。

それで、カエターノによるニルヴァーナがまたいいのだ。「粋な男」は、60を過ぎているカエターノをおいては他にいない。

NEU! ノイ!

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flavor of the month

ブログを始めた当初からトップページの右下の方に"flavor of the month"と言う一角があります。最初は毎月テーマを一つ決めて何枚かCDを紹介してましたが、途中から本もDVDもとにかく自分的に旬なものを置くようになってます。全然世間的なタイムリーとは別です。しかもたまに更新するのを忘れるので8月、9月は変わってませんでした。

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というわけで、今月は「NEU!」月間です。
聴いた事無い人は是非一度試聴して欲しいのですが、「HIPHOPはロックである。」あるいは「パンクである」ということの裏付けにふさわしいのがまさにNEU! クラフトワーク云々もありますが、特に2枚目の後半がどう作られてるか、を知って欲しいです。

1枚目の1曲目の"Hallogallo"のミニマルなループでもう十分。自分の中では、ROCK=NEU! です。

「Kill Bill vol.1」のサントラに入ってる"Super 16"もあの派手なアルバムの中で完璧異彩を放ってる。どこで使われてるか気にして見直してみるのも、また楽しい。そこかー!

来月はESGか?

音楽好きなブログ餅

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Flavor of the Day - 音楽好きなブログ持ちさんに33の質問に答えてみます。

ハンドルネームとネット歴とブログ歴を教えてください。
別になし。名前そのまま。ネットは2001年アタマから。ブログは去年の11月から。
音楽大好きになって何年ですか?そのきっかけは?
難しいけど、多分小学校4年くらいから(とすると16年くらい)。ピアノを習っていたのと、中学受験勉強のお供に家にほぼ揃ってた中島みゆきをずっと好んで聴いてた。他に好きだったのはP.P.M.。"パフ"とか。
音楽関係とその他の記事の割合を教えてください。音楽関係はどんなこと書いてます?
音楽関係が全体の7.5%。中身はほとんどHIPHOP絡みか、映画絡み。
どんな音楽が好きですか?ジャンルでも何でもお好きに書いてください。
HIPHOP、JAZZ、R&B。ロックのギターの音が嫌いなのでそれ以外のもの。インプロヴィゼーション感のあるもの。
あなたの「無人島ディスク」を挙げてください。
1枚だけだったら「Song Review」Stevie Wonder。3枚持っていけるなら次の2枚をプラス。「GUY」GUY、「IMITATION GOLD」あがた森魚。
尊敬する、もしくは好きなアーティストを挙げてください。
10年、20年続けている人全て。一人あげるならスティービー・ワンダー。
音楽関係の仕事をしたいと思ったことはありますか?もしくはそういう仕事をしてますか?
全くない。もっとしたいことがあるから。

まだまだ続きがあります。読みたい人は続きをどうぞ。

帰宅&イチロー

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氷見から戻って来ました。もう散々あちこちで触れられてると思いますが、僕も書かずにはいられないので、イチローの事を。

氷見でもミーティングの間にみんなで「松葉」さんでイチローの記録達成をちょっと遅れて見てました。イチローは日本にいたときもクールに記録をどんどん塗り替えていってかっこ良かったけど、メジャーに行ってからはもう完全にネクストレベルに入ってしまった。ボンズやソーサの派手なホームランの記録、ランディ・ジョンソンの脱三振&剛球。そんなメジャーらしい醍醐味とは違うある意味地味なシングルヒットでこれだけアメリカ人も日本人も全く同じようにわかせるなんて、ちょっと前までは想像できなかった。

誰でもわかる努力をして、それでみんなに認められる人、そんなのはそれこそいくらでもいるけれど、やっぱりイチローがすごいのは、他の誰よりも努力をして、でもそれはイチローにとっては当たり前の事だからそれは別に人に見せるわけでもなく、それでいとも簡単な事のように一見サラッと成し遂げてしまう。

それだけでも十分理想的な、カッコいい事なのに、大記録達成の瞬間にはみんなの祝福に自分も興奮した様子をようやく見せてくれる。クールに振る舞っているけれど、感極まったイチローの姿に、グッと来て、胸が詰まったのは僕だけではないはず。

かっこよすぎんぞ、マジで。

全然関係ないけど、夏のサラエボのトークイベントの時に会って、ちょっと話した「チビロー」さん。ほんと横顔がイチローにそっくりでかなりウケました。またどこかでお会いしたいです。

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