August 2005 Archives

ベルリン、深夜の美術館

Kunstler-Archiv1ベルリン中の美術館、ギャラリー間を横断する面白い企画"Lange Nacht der Museen"で、真夜中の美術館にてクリスチャン・ボルタンスキー、カバコフの作品を見た。この企画は8月27日の18時から28日の2時(深夜!)まで参加ギャラリー全てが8ユーロの共通チケット1枚で見れるというもの。普段ならとうに閉まっている時間の美術館に人が溢れている光景はなかなか面白いものだった。

Kunstler-Archiv2ベルリンの観光名所のブランデンブルク門のすぐ横に出来た"AKADEMIE DER KUNSTE"という建物。ここでの"KUNSTLER.ARCHIVE"を見に行ったのだけど、まず建物自体がなんとも凝っていてそれだけでも十分面白い。「アーカイブ」というのは、ADKのアーカイブでもあるし、カバコフやボルタンスキーの作品自体も「アーカイブ」の作品である。正直、期待していたカバコフとボルタンスキーは肩透かしの感もあったのだが、トータルでとてもよかった。

ベルリンに来たのはちょっとしたハプニングでもあったのだけど、なかなかベルリンを満喫している。

ベルリンでもフリーマーケット

Flohmarkt1

久しぶりに気持ちよく晴れた日曜日、ステイしている友人宅の近くの公園のフリーマーケットへ。出されているものはもちろんだけど、そこに集まるいろんな人の方に興味があって、どんな人がどんなものを買ってるんだろう?とか思いながら何度も何度も往復する。

Flohmarkt2-1売り物は、ピンからキリまで、下を見るときりがないガラクタの山。それをいくらで売るつもりなんだ?

そして楽しみはもう一つ、屋台の食べ物。ソーセージ、ビールはもちろん、今日のベストはパエリア。海老、イカ、貝、鶏、パプリカがたっぷり、ボリュームも十分で3ユーロは縁日価格にしては安い。チュロスもナイス。

Flohmarkt3-1

日曜日らしい日曜日。

アートという戦場―ソーシャルアート入門最近発売されました「アートという戦場―ソーシャルアート入門(フィルムアート社)」にSICEの昨年までの活動が掲載されています。しかも表紙もSICE04の作品からです。ぜひご覧になってください。

尚、今年の展覧会と活動の様子は、来年2月に東京、5月にベルリンにて報告展を予定していますのでお楽しみに。

< この記事は以前"Web of Activities"に書いたものです。 >

列車にてベルリンへ

Buda-Berlin1

ブダペスト滞在をを途中で切り上げて、ベルリンへ向かう。
ぎりぎりで手に入れた夜行列車の中でドイツ語にまみれながら、「さて、これからどうしようか」と。

Buda-Berlin2

寝た姿勢で頭の上のほうにちらっと青空が走っているのは何だか気持ちがいい。

ブダペスト・天使の詩

Libertystatue1もし自分がハンガリー語を話すヴェンダースだったら、きっとブダペストで「天使の詩」を撮っていたと思う。都市部ペストからドナウを挟んでブダの丘を見る時、ブダの山を抜けてペストへエルジェーベト橋を渡る時、ふと後ろを見上げると丘の上にたたずむその女神の姿に思わずどきっとする。

あそこへ行きたいと思う。

Gellert

ゲッレールトの丘を登る。

Libertystatue2四年前に初めてブダペストを訪れた時からずっと、ただこれが見たかったのかも知れない。

アンダーグラウンドの動物園

| 1 TrackBack

Zoo-Yu1 Zoo-Yu2

Zoo-Yu0ЗОО BPT БЕОГРАД。動物園。何故ベオグラードまで来て短い滞在時間を動物園で使う?大体動物園というのはどこでも世界中の動物を集めているので、それが上野であっても多摩であってもベルリンであってもベルリンであってもたいして違わない。では何故?

ここはエミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド」に出てくる動物園だからだ。それならどうしても見なくてはいけない。まあ実際は時代設定も違うし自分のいい加減な記憶では覚えてるような、覚えてないような、というのが正直なところなんだけど。帰国したらもう一度DVDで確認したい。

とにかく動物園は楽しかった。和んだ。日本の動物園では犬はあまり見ないが、こっちでは何種類か見られた。狼の寝ている姿なんて犬と全く変わらない。

セルビア、ベオグラードへ

サラエボ市の外れ、セルビア人共和国側のバスターミナルからバスで8時間、セルビア・モンテネグロのベオグラードへやってきた。旧ユーゴスラビアの中心都市である。

西の外れを出発したバスはサラエボ市内の南側の山を進み、見慣れたサラエボを俯瞰で見せてくれた。出発時は雨に振られたが、山の上に行くに従って気持ちのいい天気になり、視界もぐっと開けてくる。途中いかにも「ライフ イズ ミラクル」に出てきそうな集落を通りながら、だんだん国境へ。家畜を見ていると牛、羊、山羊に混じって豚が見えることに、セルビア側へ来ているのだという実感を覚える(ムスリムにとって豚は不浄なのでサラエボで豚、豚肉を目にすることはまずない)。

Beograd

なぜ、ベオグラードへやってきたかというと、なんとなく自分の中でのバランスをとりたかったからだ。サラエボのムスリムとベオグラードのセルビアと。

到着したベオグラードはサラエボよりもずっと大都市だった。

サラエボを後に、Jazz、FIS..

サラエボ最後の夜、"PARADISE NOW"を見た後、少し興奮しながらメンバーのBatskiが働くジャズバーへ。いい雰囲気の店だ。生演奏とバツキの作った野菜のトルティーヤとサラエボのビールを楽しみながらまったりとする。ピースボートのスタッフをしているイギリス人も途中から混じり、その流暢な英語の中に懐かしい言葉を聞く。高田馬場。「国際部です。」ピースボートの乗客は99%は日本人らしい。彼女はおかげで日本語を少し覚えたらしい。高田馬場にオフィスがあるということらしい。「お疲れさまです。」

毎週末に通ったクラブ"FIS"へ。TAXIもサラエボの友人にもFISで通じるのだが、看板やフライヤーには"Club Bock"と書いてある。謎。でもFISはFIS。ここも Sarajevo Film Festival に絡んで内外の有名DJを呼んだり特別なパーティを組んでいる。この夜は渋谷FMでもレギュラーを持っている"Cosmo"のプレイ。暖まるまで少しかかるが、3時あたりからみんな煽りに煽られ、フロアもラウンジも阿鼻叫喚の図へ。

スカンデリアの中心人物イワン、Mrビーン似の2年前の展示場所"ACCESS"のスタッフ、東京芸大の建築に留学を考えているサラエボ人、クラブで毎週顔を合わせるメンツ... Batskiに挨拶をして帰途に。朝にはもうサラエボを後にする。

ニーナは言っていた。みんな「サヨナラ」と言うけれど、わたしはここに残らないといけないの。だから「またね」って。

See You!

Paradise Now, Sarajevo Film Fes

| 1 Comment | 1 TrackBack

11Sff1

11Sff2観光客が一番多くなるのが「サラエボ・フィルム・フェスティバル」の開催期間前後だ。いつもはグレーで暗い街もなんだか華やかに浮き足立ってくる。出品作品はボスニアはもちろん近隣のセルビア・モンテネグロ、スロべニア、ハンガリー、チェコ、トルコなどと日本の監督も数人とジム・ジャームッシュ作品や「カンフー・ハッスル」なんかもある。

終了、そして後始末。

After-Exhibit

準備中も会期の間も、濃い密度を駆け足で過ぎた"Re_Cultivation"も終わり、各会場の搬出、撤去が終わるのと同時にメンバーも一人一人サラエボを去っていき、家に残っているのも日本人の何人かだけになってしまった。来年の2月に浅草のアサヒアートスクエアで行なう報告&今後に繋げる展覧会"Transition Compound"の準備や写真、データの整理をしつつ残りのサラエボ滞在をゆっくりと楽しんでいる。

さて、SICEの展覧会が終われば今度は「サラエボ・フィルム・フェスティバル」だ。街は年に一度の国際的なフェスの空気に活気づいている。ジム・ジャームッシュの日本で未公開の最新の作品なども公開されるので見てみようと思う。

fotographs...

Photo-Sm自分の作品の制作途中。

特に「サラエボだから」ということでは始まっていない。サラエボの空気を吸って、サラエボで食事をして、サラエボで作品を作ったら、サラエボの作品になるに決まってる。

写真を撮りたいと思うのは、写真に残したいと思うのは、そこにいた時間を忘れてしまうからだ。自分がいた、過ぎ去ったそのごくわずかな時間、瞬間を映像に残して記憶を繋ぎ止めたいと思っている。

開いた窓から差し込んでくる光は二度と同じ軌跡を描かない。

千羽鶴のインスタレーション

Cranes

ドイツのハイナの作品。文化交流的なプロジェクトで「折り鶴」はベタな感じもするけれど、ライティングとインスタレーションが綺麗で、夜のうす暗い Barake にとても映えていた。日本メンバーが教えた「折り鶴」をオランダ人もボスニア人もドイツ人もミーティングの合間や空いた時に折り続け、千羽鶴を完成させた。

ハイナはキャラがたってて、いつも誰かに真似されていた。この展示の搬出の日と帰国の日が重なっていて、鶴を千羽外しているうちに思ったより時間がかかってしまい、誰にも挨拶を告げずに帰っていってしまったのが彼らしい。

贖罪のヒツジキャンディ

Redemption01Redemption02

オランダ在住アメリカ人の若妻ベジタリアン、ジェシカのパフォーマンス。裁縫で作った羊のぬいぐるみが吊るし上げられ、お腹を割ると中から沢山のキャンディが飛び出してくる。

プロジェクトが始まった頃に日本人がやった「すいか割り」にヒントを得ているのだが、なんとも残酷というかキッチュ。「どんなベジタリアンだよ」とも思ったけれど、自分が今まで出会ってきたベジタリアン達より食べ物に対してリアリティを感じる。彼女は「動物がかわいそう」というわけではなく、単純に体質的に肉・魚が食べられないらしい。だから作る料理も貧しいいわゆる「菜食主義者です!」的なものでなく、手が込んでバリエーションに富んでいる。もちろんおいしい。

虫を食べる話になったら、小さい時は歩いている蟻をつまんでは口に入れていた、とあっけらかんと告白してくれた。「とってもスパイシーだった」そうだ。

Barakeの夜

| 1 TrackBack

Barake01 Barake02

Barake03サラエボのアーティストグループ"Barake"のメンバーを中心に展示されている、その名も"Barake"というスペース。ここは昨年のプロジェクトにより活用されるようになった場所。ここでもオープニングにふさわしいイベントが行なわれた。

みんながライターで灯を点した道をステージに、ベリーダンス?のショーとサラエボ人デザイナーによるファッションショー。サラエボはスタイルのいい女性が多いが、ダンサーとモデルはさすがにさらにすごかった。野郎どもはみんなフラッシュをたいてシャッターを切りまくり、流しそうめんとはまた違う熱気で盛り上がった。

流しそうめん@Empty House

| 1 TrackBack

Nagashisomen01
Nagashisomen03Re_Cultivation オープニング巡回ツアー、Empty Houseでは流しそうめんパーティ!準備でいっぱいいっぱいになりながらも始まってみれば大盛況。ドイツ人もボスニア人もオランダ人も「流れるヌードルを掬って食べる」という前代未聞の体験を大変楽しんでくれた。暗い家の中での写真なのでいまいち熱気が伝わリにくいのが残念。

Re_Cultivation start!

サラエボでの"Re_Cultivation"展、昨日始まりました!詳しくは写真付きで書きますが、とにかく昨日は面白かったです。Empty Houseでは、雨樋を使って流しそうめんパーティ、Barakeではサラエボのデザイナーによるファッションショーなど、オープニングにふさわしいイベントが目白押しで、大盛況でした。今までの自分が関わってきた展覧会の中でも一番いいものになったと思います。

時間とツール、身体

Screens

もちろんサラエボには東急ハンズも世界堂もヨドバシカメラもキンコーズもない。ジョイフル本田もない。ただ、時間と場所と自分の身体はある。

東京にいると便利なことはたくさんあるが、余計なものも多すぎて時間は案外無駄に過ぎていく。サラエボに慣れてしまった今では変に緊張することもなく、ただ時間をゆっくり、そして時々は早く感じることができる。

作品を考えるにも作るにも、本当は場所と身体と時間だけあればいいのかも知れない。

あとは、食べられる何か、か。

サラエボのフリーマーケット

Flea-Market1 Flea-Market2 Flea-Market3 Flea-Market4

サラエボ市内をトラムに乗って西へ、WISAという大きなスーパーマーケットの前で毎週日曜日に巨大なフリーマーケットが開かれている。絨毯、墓石、服、スニーカー、軍の放出品、携帯電話、便器、食器... とにかくなんでもごっちゃごちゃで、見てるだけでもなかなか楽しい。

ここは人の顔もたくさんで、ムスリム、クロアチア系、セルビア系、ジプシー、中国人、インド人など近隣住民や観光客がたくさん集まってきている。人ごみなのでもちろんスリには気をつけないといけない。昨日もちょうど間抜けなスリに狙われた。トロいのでポケットに延びた手を捕まえたら足早に逃げていった。

更新は ecto 頼り。

Desktop-Ecto

サラエボの一般家庭にネット環境はほとんど普及してないと思うが、CENTARと呼ばれる中心部には、ネットカフェはたくさんある。だいたい20分で1KM(70円弱くらい)で店によっては自分のノートからでもIPアドレスを入れてログインすることが出来る。回線は日本の環境に慣れてしまっているととても遅いけれど、とにかくここからでもネットに繋がる。

いま暮らしている家には電話すらないので、ブログを更新したり、メールを読んだりするにはCENTARまで行かないといけないのだが、その時に重宝するのがブログクライアントソフトの"ecto"。先のソウルでもサラエボでもブログは全部 ecto で書いて、オンラインになった時にまとめて更新している。試用期間を越えると有料になるけれど、ノートであちこちからブログを更新する人には手放せないソフトになるはず。mac版から始まったけれど、今ではWindows版もリリースされている。

夜景、サラエボ市内に臨む

| 3 Comments

Night-View

南北二手を山に挟まれ、ミリャツカ川沿いに東西に延びるサラエボ市。この国、この街の抱えている全てのことを忘れてしまうくらいに、夜のサラエボは美しい。東京とは全然違う街の騒然、昼間の痛いくらいの日射、蓄積していく疲労、苛立ち。まあ、いっか。明日は明日。

Pages

Powered by Movable Type 5.01

About this Archive

This page is an archive of entries from August 2005 listed from newest to oldest.

July 2005 is the previous archive.

September 2005 is the next archive.

Find recent content on the main index or look in the archives to find all content.