January 2006 Archives

展覧会の感想とブログ

TechnoratiのWatchlistで適当にの展覧会の感想を見ていると、単純な入場者数のレベルとは別に、「何をみんなが見に行って」「何を面白がっているか」がわかって面白い。

去年の秋くらいから見ていたところ、横浜トリエンナーレの記事が一番多いのはもちろんなんだけど、高嶺格の「鹿児島エスペラント」がその中でもかなり人気が高い。

そして森美術館の杉本博司「時間の終わり」も。
(この展示の前半の大きく引き伸ばされた数学のモデルは、東大博物館小石川分館のものだが、実は杉本さんがこれを撮影していた時、僕はTo.co.の「物見遊山」の準備でずっと同じ場所にいたのだ。そのあとの顛末も多少聞いていたりするのだけど。)
杉本博司展は僕も思うところがあったし、杉本写真の受容をめぐっての岡崎K二郎やなんかの論争があったと聞いては、もう一度見に行って自分の思考をクリアにしたいと思っていたのだけれど、忘れているうちにいつも通り会期が終わってしまった。

ダダの精神に対して敬意

デュシャンの便器を壊し、罰金3000万円!

パリ裁判所は、この不条理主義の作品をハンマーでたたき壊そうとしたピエール・ピノンセリ(77)に対し、罰金の他、執行猶予付きの懲役3カ月の判決を言い渡した。被告は1993年にも一度「泉」を恐そうとしており、今回は2度目。先月起きた事件で、セラミックの小便器にちょっとヒビが入った。

デュシャンの便器を壊し、罰金3000万円! | Excite エキサイト : ニュース

シュルレアリスムの終焉の次は、ダダの精神への敬意です。

被告は裁判で「私の行為はダダイズムに対する目配せだ。ダダの精神に対して敬意の表したのだ」と主張した。

そう言われると、わからないこともないけれど。ただの便器をずっと大事に保管し続けるギャラリー、美術館を当のデュシャンはあっちの世界でどう見てるのでしょうね。

デュシャンをおさらい。
マルセル・デュシャン年譜

WEB暴力。via 歴史教科書

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書この本が出たのはもう昨年の5月だが、やっと年末になって福岡で読んだ。

これは日本のインターネット草創期からの個人サイトと個人ベースのコミュニティについての「歴史教科書」だ。特に、今までちゃんとまとめられてこなかった、いかがわしい方面のカバーと、年表の充実ぶりがすごい。

2ちゃんねるが出てくるまでに、すでにこれだけのことが起きていたのかという事実。掲示板をめぐるいろいろな事件とその顛末。「歴史は繰り返す」というのが本当だと納得させられる。今ネットのあちこちで起きているコミュニティ、コミュニケーション絡みのアレコレは、過去をなぞっているだけなのかも知れない。

なかでも興味深かったのは第一章「ニッポンの商用インターネットの草創期」中、ウェブ暴力のトリックスターの項だ。

WEB暴力。ケンカ相手求む!!

 これは11月に「チク菱」を立ち上げる中村ユウゴ氏が行なったネットバトル企画で、「ちょっと持て余しの気味のニキビっこ諸君にとっておきのお願いがありまーす」とやや挑発的に、ウェブ上で喧嘩相手を募集したのが始まりだった。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

これが95年の話。FLASHにちょっと興味ある人ならピンとくるかも知れない、上の中村ユウゴ氏というのは、まさに中村勇吾さんである。氏の代表的な仕事は以下。きっとどれか見たことあるに違いない。

そういえば、昨年BankARTの企画にも登場していたように思う。FLASHというだけでない、魅力的なコンテンツを送り出し続ける氏と、その95年の「WEB暴力。」がリンクした時、ゾクッとした。相互批判による意識向上と活性化、ウェブ上のコミュニケーションのあり方を浮き彫りにした出来事だったようだ。そういう意味では方法は180度違うものの、"ecotonoha"と本質的には変わらない。

どの項も著者のばるぼらさんの周到なリサーチと資料により、その充実度は恐るべきほど。ぜひ読んで欲しい。

新聞の映画評150本

名古屋で書いた映画評150本名古屋で書いた映画評150本
石飛 徳樹 (著)
朝日新聞記者の著者が名古屋本社発行版に掲載してきた1999~2005までの映画評。

もちろんこの間に公開されてきた映画全てをカバーしてるわけではないけれど、ここに採り上げられているタイトルを見るだけでもちょっとワクワクしてくる。
菊次郎の夏、アドレナリン・ドライブ(!)、アイズ・ワイド・シャット、ゴースト・ドッグ、ナビィの恋(!)、バトル・ロワイアル、キル・ビル... もちろんスター・ウォーズシリーズやウォーター・ボーイズなども。

始めの方に本人が「新聞の映画評には何を書いたらいいのか」と書いている通り、万人が読む新聞での批評というのは難しいのだろう。読者こそ多いが、今となっては実際どこまで影響があるのかわからない。その中でこれだけの映画評を、限られた字数で過不足なく書いてきたことに感嘆する。

一人で暮らすようになってから、新聞をとらなくなってしまったけれど、夕刊と日曜版だけはとってもいいかなという気がしてきた。ないか、そんなばら売り。

カレーとラーメン人

| 5 Comments

Nanak-1七面鳥にも年越しそばにもお節料理にも縁が無く、年末@福岡も年始@東京も日本人らしく、カレーとラーメンを食しております。

福岡に行ったら食べたいと思っていた「百尋」はまた今回も叶わず。また福岡に行く理由として残しておきます。

みんな大好きなラーメン。でも僕はラーメン・コンプレックスを持っております。というのもそれほどラーメンに執着を持ってない自分がコンプレックス㌨です。一風堂の本店が東京でなく、福岡だというのも前回行った際に初めて知ったくらい。

とは言え、僕にも一つのラーメン屋に毎日のように通った時期があります。毎日デッサンと油絵を描きに予備校へ通っていた高校三年の冬、笑点で有名な木久蔵ラーメンこと「全国ラーメン党」に毎晩寄っていたのでした。(それがラーメン・コンプレックスの原因じゃないかという声も聞こえてきそうですが...)そこはラーメン屋とは全然違う素敵な空間でした。

さて、今までは前置きです。ここから本題です。

Pages

Powered by Movable Type 5.01

About this Archive

This page is an archive of entries from January 2006 listed from newest to oldest.

December 2005 is the previous archive.

February 2006 is the next archive.

Find recent content on the main index or look in the archives to find all content.