2001年のボストン 6

July 22, 2007

Boston06-Thumb

もうここまでくると、直線のパースが全然繋がらないので何が何だかわからないが、これでもどこかを基準に合わせてはいる。もちろん撮り方やレンズなどでもっとちゃんと繋げられるのだが、この時はそんなこと全然わからないし考えもしなかったので。

場所はハーバードのGSD. 建築、ランドスケープ、都市設計、デザインの大学院。院生の各アトリエ、デスクが斜面(スタジアム状)に構成され、各階の階層構造からもっと自由に行き来が出来るようになっている。このオープンさを絵画系の基本的に個室のアトリエに比べて、とても魅力的に感じたのを思い出した。研究室やゼミといった単位も無いそうだ。

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2001年のボストン 5

July 9, 2007

Boston05-Thumb高いビルや現代的な建築が多く立ち並ぶボストンでも、中心から離れていくとこういう街並になる。

こう距離の大きく異なる複数の写真を一枚に繋げると、アングルの問題でパースペクティブがおかしくなる。この見え方というか、収め方というのはセザンヌからブラックへと流れるキュビズム絵画の造形だったりする。

Posted by Kei at 2:57 AM | Comments (0) | TrackBack

2001年のボストン 4

July 8, 2007

Boston04-Thumb

大学の建物前、普段は広場のように何も無いスペースなのだけれど、そこに雪が積もると動線が見事に浮かび上がる。写真奥側の歩道サイドから各建物の入口までポイントとポイントを全て結ぶ直線。
「はたして何本の直線を引くことが出来るでしょうか?」
人間の動きは、時にはこんなにも簡単に視覚化されてしまうということ。

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2001年のボストン 3

July 5, 2007

Boston03-ThumbCharles River のような大きな川でも寒いとこういう風に凍る。凍っている半分と流れている半分の差というのは何がどれくらい違うのだろうか。

Posted by Kei at 11:18 PM | Comments (0) | TrackBack

2001年のボストン 2

July 5, 2007

Boston02-Thumb

これはボストンの中心部からすぐ、Rowes Wharf(ローズ・ワーフ)。高くそびえるビルの圧迫感みたいなものは新宿を知ってる日本人には別にたいしたことは無いのだけれど、仮設の橋を挟んで隙間に立っている感じ、その視界というのは結構悪くない。

写真をこうやって繋いでいくのは、もちろんホックニーの写真のイメージもあるのだけれど、単純に自分の手持ちのコンパクトデジカメのズームレンズのワイド端でも収められない視界を収めたいというところから来ているだけ。今だったら Photoshop を使えばパースや歪み、色調を揃えることだって出来るけれど、それではここに立っていた自分の感覚というのは少しも出ない。自分の視覚に入らない目の前の光景をもっと見るために、首を振り、目を動かし、目の前のものを見る。そんな当たり前のこと。

Posted by Kei at 1:26 AM | Comments (0) | TrackBack

2001年のボストン 1

July 4, 2007

Boston01-Thumb

2001年の3月。僕がボストンにいた1ヵ月、ひたすら歩き回って、写真を、メモをとった。他にすることもなかった。

まだ写真にそれほど興味もなかった頃のもの。Boston Univ. の近くか。この年の冬は大寒波で Charles River の半分は凍っていた。晴れの日はほとんど無く、いつもこんな天気だった。

Posted by Kei at 2:11 AM | Comments (0) | TrackBack

さて、それからこれから

September 19, 2005

もう帰国して1週間ほど経つわけですが、やっと時差ボケから解放された感じです。今回はウイーン→サラエボ→ベオグラード→ブダペスト→ベルリン→ベニス→ローマとトータルで2ヶ月弱もヨーロッパに居たわけで自分の中では一番長く日本を離れていたことになります。しかもその1週間前まではソウルに2週間。あっちにいる間はたまにからだ壊したりもしましたが、まあいたって健康だったのですが、やはり長期的な疲労がたまってて、日本に帰ってきて緊張がほぐれたので一気に疲れが出てしまったのでしょう。

まあ、でも回復。今回中欧をまわっていて自分の歴史についての無知さを感じてしまって、今ハプスブルグ家、神聖ローマ帝国、オスマン・トルコ、イタリア各都市の歴史なんかを1から勉強しています。中高の世界史で聞いた気がするんだけど、全然勉強してこなかったもので。でも少しずつサラエボ、バルカン、ハンガリー、トルコ、ドイツが繋がっていくのが面白い。

また、渡欧中はどうしてもニュースや話題に乗り遅れてしまっていたので、それも追いつく予定。でも自分のペースと時間は大切にしながら。
携帯(サラエボでパクられてから今無いまま)はさすがに無しじゃきついなー。

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51.ヴェネツィア・ビエンナーレ まとめ

September 19, 2005

というわけでゆっくりと駆け足で紹介してきた今回のヴェネツィア・ビエンナーレ。それぞれの感想やセレクトはもちろん僕個人の好みや興味に拠るものですし、最初にことわった通り、それぞれの作品の権利は当然その作家にあります。ということを確認した上で全体の感想を。

正直な感想としてはまず「前回より金かかってなさそう」。もちろん、金かければいいわけではないし、作家の制作費やアーティストフィー以外の部分で無駄にお金が使われたりしてきたりという事実もあったりするようだし、今までの金のかけ方がどうかもわからないけど、会場構成があまり遊んでない印象。前回のArsenalは会場自体を床を上げたりしながら立体的に構成していた。映像の見せ方一つとってもあまり工夫が感じられなかった。

そして「ちょっとふざけ過ぎ、もしくは寒い...」。アートスケープで村田真氏も

いつになくタワケた作品が多いなあ、というのが今年のヴェネツィア・ビエンナーレの第一印象だ。タワケた作品とは、ウケをねらったり笑いをとろうとする作品のことであり、永続的な感動より、センセーショナルな刺激や一瞬の快楽に賭ける態度のことだ。

ヴェネツィア・ビエンナーレ2005 レポート 村田真

と冒頭で挙げているのだが、これには同感。もちろんそれで面白い作品もあるだろうし、その境界には好みなどもあるけれど、全体にそういう雰囲気を感じてしまうのはどうだろう。ばかばかしさがかえって話題のドイツ館なんかは真面目(!)な自分にはとても受け入れられるものではない。

さて、それではもうヴェネツィア・ビエンナーレには行く必要がないのか?というと...

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Posted by Kei at 6:28 AM | Comments (0) | TrackBack

51.ヴェネツィア・ビエンナーレ 6

September 19, 2005

冷房の効いてるパビリオンもあるものの、やっぱり暑いので会場内の特設カフェでビールを飲んだりしながら、無理をしないでゆっくり各国を巡る。

イスラエル館

Israel-P1前回のベスト作品の一つはここイスラエルのものだった。今回はまるで違う飄々とした作品だけどこれも面白い。Guy Ben-Nerによる"Treehouse Kit"という立体と種明かし的な映像での作品だが、先に見せられた木の彫刻は実は組立家具をバラシてつくられた、ただそれだけのもの。主人公が真剣な顔つきで木をバラシて、組立家具を組み立てていく様子がなんともおかしい。最後にはちょっとしたオチまで。

セルビア・モンテネグロ館

Serbiamonte-Pこの二人の映像、一見静止画だと思っていると、まばたきをし、それぞれの呼吸のわずかな震えのように触れそうで触れない距離をずっと保っている。何が始まるわけでもない、そのもどかしい感覚がかえってリアリティを感じてとても印象に残っている。

ブラジル館

Brazil-P張られた水の上に上から吊られたスピーカー。そして流れる音とのサウンドインスタレーション。なんというか単純にかっこよかった。

オーストリア館

Austria-P1Austria-P2今回の各国のパビリオンの中で建物へ一番「絡み」というか「責め」ていたのはこのオーストリア館。もともとがどうだったか覚えてないが、建物全体を包み込んで新しい外観に変えてしまっている。強引なくらいの構造を組まれた内部は自由に歩いたり、上ったりできるようになっていて、上方へ行くと隠されたパビリオンのもともとの屋根が見えたり、自分で窓を開けて、外を眺めたりできるようになっている。アーティストはHans Schabus。やっぱり会場や建物と積極的に関係を持っているものは面白いなと再確認。ただ中はとても蒸し暑い...

Posted by Kei at 5:37 AM | Comments (0) | TrackBack

51.ヴェネツィア・ビエンナーレ 5

September 19, 2005

今度はGialdani公園内の各国のパビリオン。参加国のパビリオンは他にもいくつか市内にあるのだけれど、よほどベニスに詳しい人でないと、全部回るのは不可能。ビエンナーレのパンフ、カタログの不親切なマップではまず無理。前回は頑張ってほぼ回ったが、今回は時間に余裕がないこともあり、Giardaniしか見ていない。

ベルギー館

Belgium-P1タイトルは"The Quest"でアーティストは...読めないし、入力できない...
いろんなaspect(面、角度)からの探求のためのstruggle(もがく、あがく)の様相をそのままに、まとまりのない非常にゴチャゴチャした館全体でのインスタレーション。その「何でもあり」さが魅力的なのだが、これは好みが分かれるところかも。ひとつひとつが別に「何のため」の装置であるかは全くもって不明。それを許せるかどうかが分かれ目。個人的には非常に面白いと思う。

Belgium-P2ベルギービール好きには並べられただけのDuvel瓶の不安定な床の上を歩くのがとても気持ちいい。

韓国館

Korea-P1Korea-P2「洗練」とは全然対極のフレッシュな「勢い」を各作家にも館全体にも感じたのが今回の韓国館。しかしそれぞれはバラバラのようでいてお互いの作品や建物自体と密に関係性を築いている。複数のアーティストによるパビリオン自体の一体感、完成度では一番だったように思う。コミッショナーはキム・スンジュン。パチンコ玉の箱のようなプラスティック製のメッシュの赤い箱での館を増築したかのようなインスタレーション、一旦外に出ての膨らんだり萎んだリを繰り返す「ドラゴンフラワー」、室内のグラフティのような壁に直描きのドローイングなど。

ハンガリー館

Hungary-P1Hungary-P2なんとも不気味な「ひとがた」を並べてのインスタレーションはBalays kicsinyでタイトルは"An Experiment in Navigation"。シュールで異様なフィギュアが並ぶ空間がなんとも静かに感じられる。そのせいか中庭の四角く切り取られた青空の「ぬけ」がなんとも開放感があって気持ちいい。

カナダ館

溺れている映像の前へ実際に流れ落ちる滝からのマイナスイオン(?)がとても涼しくて長居したい感じ。正直な話し、真夏のベニスでは「涼しい」というだけで十分ポイントが高い。前回のアイスランド館、ルクセンブルク館なんかもそう。

Posted by Kei at 4:56 AM | Comments (0) | TrackBack

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