ジム ランビー@原美術館最終日に駆け込み

May 10, 2009

原美術館で本日までの『ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ』を見てきた。(全然関係ないが「ジム・ランビー」ではなく、「ジム ランビー(スペースありなし両方)」という表記のようです。)

ビニールテープによるストライブ曲線のパターンは「オプアート」の流れと言うよりはリキテンスタインのスクリーントーンのようなポップな印象を強く受けた。

床一面に規則正しくテーピングを施すことで生まれる幾何学的パターンによって空間を大胆に変容させ、

とのことだが、原美術館の展示空間は決して広くないのと建物自体がアーチのようになっているので、ランビーの曲線の効果がキューブでの場合より弱いのかもしれないと考えたり。今までの他の展覧会をいくつか思い出してみても、室内空間(のイメージ)へ働きかける作品は原美術館では難しいのかもしれない。展示室を回りながら特徴的な建物自体を巡り、連続して作品を見ていく中でテーマや作家とは別の常設作品が間に挟まれることも起因しているかもしれない。

ジムランビー:アンノウンプレジャーズ
2008年12月13日 - 2009年5月10日
原美術館

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5月1日『アートと知的財産権:クリエイティブ・コモンズの新たな役割』ローレンス・レッシグ

April 23, 2009

気づかず見逃すところでした。(sakutee@twitter, thanks!)
森美術館のMAMアートコース第7回としてローレンス・レッシグ教授の講演が行われます。

高度情報化時代を迎え、インターネットの活用方法もより能動的になり、また専門家・アマチュアを問わずに表現活動ができるようになりました。そのなかで、知的財産権は保護・強化され、著作権法も表現活動を制限してきました。この問題は作品の画像データを頻繁に活用する美術界でも重要な問題です。クリエイティブ・コモンズは、この情報の流通や知的財産の発展と支援を目指し、著作権を保持しながら一定程度の自由な利用を表示する著作権の新しい考え方を提唱した非営利団体です(2001年設立)。

森美術館|MAMアートコース

CODE VERSION 2.0もうあと一週間ほどですが、興味ある人はお見逃しないように注意。
レッシグとクリエイティブ・コモンズについては私もそれなりに追っていたのですが、CNET JAPANで読めていたレッシグブログ翻訳も滞っていたりであまり最新の状況はつかめていません。CCに関して過去ブックマークしていたものはこちらに。

これからレッシグの著作に触れるのであれば1年半ほど前に改訂版の出た『CODE』辺りからどうぞ。

MAMアートコース第7回 「アートと知的財産権:クリエイティブ・コモンズの新たな役割」
日時:2009年5月1日(金)19:00-21:00
出演:ローレンス・レッシグ(スタンフォード大学 教授)
森美術館|MAMアートコース

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莫干山路50号

December 4, 2008

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m50-02-thumb.jpgモガンシャンルー 50号と読みます。通称M50。上海大学美術学院のクリエイティブ・センターや工房、アトリエ、そしてコマーシャル・ギャラリーなどが密集したエリア。この中だけでギャラリーは20〜30くらいありそう(蜷川実花の写真展などもやっていた)。古い建物の住宅地をリノベーション?して活用、公開しているので美術好きでなくてもきっと楽しめる。

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Posted by Kei at 12:08 AM | Comments (4) | TrackBack

Shanghai Biennale 2008 を見る

December 2, 2008

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2008第七届上海双年展-快城快客
上海を訪れた理由の一つは上海ビエンナーレを見ること。今年のテーマは "Trans Local Motion" アジアの他の国で大きな美術展を見るのは初めてで、しかも中国の最近の美術熱の高さは周りからもよく聞くのでとても楽しみにしていた。最終日の11月16日にぎりぎりで駆け込む。

会場は人民広場すぐ横の上海美術館全体。アーティストは中国はもちろんアジアの作家が多い中、ドイツやオランダの作家、トーマス・ルフやマイク・ケリーの名もある。全体のボリュームとしてはヴェネツィアや横浜ほど大きくはないが、日曜で最終日ということもあり、賑わいはそれ以上かもしれない。ディズニーランドのような入場待ちの列に加わるとバブルの頃の西洋美術館などを思い出す。日本でもこんなに美術展で人が集まることがあったのだと。

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2008年のペインティング

November 26, 2008

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珍しく最近描いたペインティングというかドローイングを。
プティ・プワソンのアート教室作品発表会に添える刺身のタンポポとして描いたもの。この教室ではレギュラーで教えているわけではないが、時間を空けて子供たちの上達を見られるのはなかなか楽しみだったりする。

展覧会は明日まで。(って、遅っ!)
人の縁というのは本当に不思議なもので、意外なところで意外な人と繋がる。今回講師サイドとして参加しているうちには自分が浪人生時代に習っていた元先生までいたりする。というともう10年以上前。その後、大学こそ同じものの、期や研究室が違うのであまり絡むことはなくなったけれど、なぜかまたここで再会。

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アートスポット鳩やスタジオ vol.1

October 28, 2008

NPO向島学会の主催による、新しいスタジオプログラム「アートスポット鳩や」。そのvol.1の成果報告展に行ってきました。
写真や作品完成までの経過は鳩やのブログでご覧いただけます。

鳩やについてチラシから引用して紹介。

NPO向島学会では、鳩の街通り商店街・鈴木荘202号室を新たに<アートスポット鳩や>として活動的な若手アーティストを対象にしたスタジオプログラムをはじめることにしました
鈴木荘は、商店街の空き店舗対策として古い店舗兼アパートを改修し今年の春からスタートした鳩の街通り商店街の事業です
現在ここに、ショップ、クラフト、アトリエなど公募で集まった5組の入居者と向島学会が商店街の新規メンバーとして活動を行っています

向島は以前から現代美術製作所をはじめ、地域とアートの関わりの深い街。またその町並みは多くの建築のリサーチの対象にもなっています。
自分のなかでの向島のイメージというのはだいぶ前にブログに書いたティトゥス・スプリーのレクチャーと「季節の生ジュース カド」に作られているけど、今度ゆっくりとカメラを持って歩いてみたいと思った。

そんななか、決して広くはない鈴木荘の2階の小林作品はその密度とそれぞれの椅子の持つストーリーとの絡みが印象的でした。

nest-hole.jpg
作家の小林史子は次は11/14から府中のLOOP HOLEというスペースで "Nest-Hole" という展覧会を行います。
また違う空間で違う作品になるようです。

Nest-Hole
小林史子
2008.11.14 - 12.27
LOOP HOLE

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INO ARTISTS VILLAGE オープンスタジオ2008

October 28, 2008

ino-openstudio.png

INO ARTISTS VILLAGE - INO ARTISTS VILLAGE OPEN STUDIO 2008
東京藝術大学と取手市が連携し、UR都市機構の協力により、取手市井野団地内のショッピングセンター一棟(7戸)を改修し、若いアーティストのためのスタジオとして運営されている、「井野アーティストヴィレッジ」が取手アートプロジェクト2008の会期に合わせて、オープンスタジオとして一般公開されるそうです。

学校を卒業したアーティストにとって、制作の場となるスタジオ、アトリエ(+機材その他)というのは作品自体のサイズを制限しかねない重要かつ深刻な問題ですが、東京芸大のある取手市が現役の学生だけでなく、その卒業生にもこういう場を提供して、アートと取手という場を結びつけようとしているのは、地域と作家の関係性にとって大変重要なことです。もちろん取手アートプロジェクトもしかり。

興味のある人は是非。

INO ARTISTS VILLAGE - INO ARTISTS VILLAGE OPEN STUDIO 2008
2008年11月1日(土)~16(日)
金・土・日・祝日公開 10:00~18:00
取手井野団地内ショッピングセンター(井野アーティストヴィレッジ)

同時開催;取手アートプロジェクト2008
2008年11月1日(土)~16(日)

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こくばん.inと木炭デッサンあるいは油彩

September 9, 2008

最近「こくばん.in」というブラウザ上で黒板にチョークと黒板消しで描いた絵を共有、リプレイできるサービスがあるのだが、これがよくできてる。マウスもしくはタブレットで6色のチョークと黒板消しを使って落書きから、もっと描き込んだものまでアイデアと腕次第で何でも描けるのだけれど、黒板消しの再現性というか、使い方が結構キモになっている。以下、最近話題になった「杏仁豆腐」をチェック。

出来るまではなかなかどうなるかわかりにくいかもしれないけれど、黒板消しの使い方が非常にうまく、フルーツのみずみずしさやシロップの光沢などがよく描けている。

これともうちょっと前に話題になった「タモリさん - こくばん.in」を見ていて思ったのは、このサイトのうまい人の描き方って、木炭デッサンや油彩を描いていく過程と通じるところがあるなあということ。他の画材(水彩だったり、鉛筆、岩絵の具、アクリル...)と木炭、油彩が大きく違うのは積み上げていく「プラスの作業」と同じくらいもしくはそれ以上に「マイナスの作業」が重要だったり、そのやりとりに耐えうる被覆力だったりするんだけれど、そう見ると結構通じるものはある。
最初から計算をして、色の透明感だったり混濁を嫌う、あるいはフラットを好む作家も絵描きも多いけれど、それよりもイメージやリアリティが出てくるまでいくらでも絵の具や木炭をこねくり回していたい人も多い。最近のコマーシャルなペインティングはあまりそういうのを好まないけれど。

PhotoshopやIllustratorのレイヤーで積み上げていく今のデジタルでプラスな絵作りと全く正反対のもっとアナログでプリミティブな「絵を描く」楽しさがこの「こくばん.in」と黒板消しにはつまっていると言ったらおおげさですよね。

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星を数える人と星座を描く人

August 27, 2008

数学ガール/フェルマーの最終定理数学ガール フェルマーの最終定理
結城 浩 (著)
ソフトバンククリエイティブ(2008/7/30)

二乗すると-1になる数、±i。その i が "imaginary number" の頭文字ということを今まで知らなかったような気がする。忘れていただけなのだろうか。

「・・・・・具体的すぎると本質を見失う。虚数のことを imaginary number というけれど、虚数に限らず、すべての数は想像上(イマジナリー)なのかもしれないね」

数学ガール フェルマーの最終定理』p.172

以前ここでもとりあげた『数学ガール』の続編(Stolen Moments: 『数学ガール』を読んで諸々(学ぶこと))。

今作ではピタゴラスの定理、素因数分解から複素平面、そしてフェルマーの最終定理まで扱っているのだが、実はどれもが繋がっていて、別のものだと思っていた二つ(あるいは三つ)のことが同じものの別の側面だというのを発見する、そんな一冊。

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Posted by Kei at 2:36 AM | Comments (0) | TrackBack

川村記念美術館

August 16, 2008

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サンチャゴ巡礼へ行くという両親を成田まで車で送った後、せっかくなのでそのまま川村記念美術館へ。
以前Wi-CANのツアーで美術館の前まで来たことはあったのだが、中へ入るのは実は初めて。

快晴の真夏の午前、広い庭が気持ちいい。

有名なロスコ・ルームも楽しみにしていたのだが、正直あまり感じるものはなかった。部屋に入った瞬間に匂いが違うのは感じた。比喩とかでなく、確かに違う何かの匂い。美術予備校で浪人していた時にもマーク・ロスコが好きな友人は周りにいたけれど、その時からずっとわからないまま。ロスコの絵に感じる(らしい)スピリチュアルなものというのが自分には信じられない。

オプ・アートのヴァザルリの絵が筆で描かれているのを確認できたのはよかった。

Posted by Kei at 12:17 AM | Comments (2) | TrackBack

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