「記憶に残る」「触る」リアリティ- 『記憶に残るウェブサイト』

March 3, 2008

記憶に残るウェブサイト [トップクリエイター10組へのインタビュー集] 記憶に残るウェブサイト [ トップクリエイター10組へのインタビュー集]
【対談作家】
中村 勇吾 / 長谷川 踏太 / レイ イナモト / エキソニモ / セミトランスペアレント・デザイン / 伊藤 直樹 / 田中 耕一郎 / 西田 幸司 / 鎌田 貴史 / 鹿野 護

続き。
ここでインタビューを受けている作家の多くはいわゆる「WEBデザイナー」ではなくて、ウェブだけで完結しないものであったり、ウェブの体験や関係性などを時にはテクノロジーや「メディアらしきもの」さえ使わずに実際の空間の中で扱っている。

ネットでできることというのは全て、そういうリアリティを具現化してあげるようなことなのかなと思っているんだけど、基本は物事に触れる、触るということが大きいから、その触るという行為に対してどういう風に設計するかということはあるかな。

P.103 伊藤直樹

ウェブでの表現に関わらず、「メディアアート」が現実のリアリティの再現でしかないのであれば、やはりそれはネガティブな意味での「バーチャル」にしかすぎない。センサーをあちこちに配し、「触る」ことをバーチャルに実体験させる、リアルな事象のデータを可視化、可聴化して見せる。それはゲームとしては面白いかも知れないけれども、クリティカルなものは何もない(そもそも求めていないのかも知れないけど)。

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Posted by Kei at 4:28 AM | Comments (0) | TrackBack

インタビュー集『記憶に残るウェブサイト』

February 27, 2008

記憶に残るウェブサイト [ トップクリエイター10組へのインタビュー集] まだ読んでいる途中だが、前半の中村勇吾さん、長谷川踏太さん、エキソニモのウェブサイトと表現にまつわるインタビューがかなり面白い。
ちゃんとあらためてここに書きたいと思うけれど、とりあえず。

自分が何で今、ウェブの仕事をしているのかにも大きく関わるテーマだったりもする。
油絵、現代美術、メディアアート(?)... インスタレーション。場所の有限性とウェブの非限定性。装飾と構造。ストイック。整理。

中村勇吾さんの作品には数度ここでも触れた(Stolen Moments: WEB暴力。via 歴史教科書)。また .automeal でのんびりやっていた「偏食マッピング」というのの元ネタは長谷川踏太さんの『Web Designing』の連載からだったりする。

続きは次で。

Posted by Kei at 1:53 AM | Comments (0) | TrackBack

病院を改装したギャラリーAMAと日本酒

February 25, 2008

gallery-ama01.jpg

千葉県御宿にあるギャラリーAMA。元々病院であったところを改装して私設のギャラリーとしている。オーナーは造り酒屋の岩瀬酒造。先代が海女の様子を記録していたものを常設展示している。展示室自体は小さいが、部屋に入る光とモノクロの写真、それに病院のライトという組み合わせはなかなか面白い。

先代の岩瀬禎之がローライなどで撮った海女の写真は今では見られない土地の記録として貴重なもの。御宿でも有数の歴史を持つ家という、造り酒屋の若旦那が海女の群れの中に入り込んで、その自然体を数多く収められたというのはキャプションとしても興味深い。

gallery-ama02.jpg建物自体もちょっと変わっている。話によると某有名建築の設計者の手によるらしいが、ちょっと調べたところソースは見つからなかった。

他の部屋も見てみたかったが、公開はしていない様子。ここの建物自体を使ったインスタレーションなんかもいろいろ出来そう。イメージはいろいろ出てくる。

iwanoi.jpg

酒屋なので、もちろん日本酒も購入。休日の急な客にも多くの試飲を丁寧にさせてくれた。その中でもせっかくなので、今年できたての「岩の井 純米生酒 無濾過 しぼりたて」を。他には1983年の古酒も購入。
写真後ろは、岩瀬酒造さんのものではなく、大多喜の道の駅にて購入した「銭神 純米大吟醸」。すごい名前だ。ほんの少しでも銭の神にあやかれれば。

日本酒といえば、昨年蔵開きに参加させていただいた取手の田中酒造さんの今年の蔵開きが3月9日に行われる模様。

と、まとまりのないエントリでした。

Posted by Kei at 2:49 AM | Comments (0) | TrackBack

silent dialog 見えないコミュニケーション@ICC

February 12, 2008

silent dialog サイレント・ダイアローグ 見えないコミュニケーション

ICC ONLINE | サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

わたしたちを取り囲む自然や環境はつねに変化しています.環境の変化とともに,そこに生息する生物のふるまいに注意を向けることは,同様にそこで生きるわたしたちにもたらされる何らかの作用や,ひいては,わたしたちと生態系全体との関係性を見いだすことにつながります.その意味で,わたしたちは,環境から絶えず何らかのメッセージを受け取っているのだ,と言うこともできるでしょう.

> はじめに サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

鳥や植物、キノコといった自然環境からのメッセージ、アクションを先端の技術とメディアにより可視化、可聴化していく試みを集めている。

試みはどれも面白いのだけれど、実際のところそれが「視てわかる」「聴いてわかる」かというと、正直わかるものは少なかった。印象に残っているのは環境から切り離された「観葉植物」的な植物と大仰な装置と多くのモニターに映し出される確かに動いているらしいグラフばかり。

  • 生き物がいる - 触る - インタラクション

ここの間の「目の前の生き物のここにどう触ったから...」というようなものが足りない。センサーはただのトリガーなのか、データを渡しているのか。そこがもっと「見えて」きて欲しかったと思う。見えないコミュニケーションはやっぱり見えなかった。

作品として面白かったのはマイケル・プライムの《ハ、ハ!ユア・マッシュルームズ・ハブ・ゴーン?》暴力的な音と椎茸のアンバランスが面白いのと、実際に傷んでいる椎茸に展示空間中の人間以外の静物の中で一番「生」を感じた。

サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション
会期:2007年11月23日(金・祝)—2008年2月17日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA

Posted by Kei at 3:35 AM | Comments (0) | TrackBack

Boutons d'art アート教室第一回作品発表会

December 3, 2007

Dmプティ・プワソンで行われている絵画教室の生徒の作品発表会のお知らせです。

Boutons d'art アート教室第一回作品発表会
2007/12/08(土)〜14(金)
11:00〜19:00 @ギャラリー観音坂

生徒さんの作品が中心ですが、講師の作品も出展されます(僕は以前の写真など)。
ここ半年ほどはほとんど見ることができていませんが、その分どれだけ上手くなっているか楽しみだったりします。
お近くまでいらっしゃった方はどうぞご覧ください。

Posted by Kei at 3:11 AM | Comments (2) | TrackBack

2000年と2002年のペインティング

July 22, 2007

Mappe1-Thumb Mappe2-Thumb

データ整理してたら昔のドローイングが出てきたので、まあネタにでもということで今さらですがアップしてしまいます。多分これからも絵を作品として発表することはなさそうなので。

2000年に大学に入学したわけですが、もうその当時からほとんどタブローを描きませんでした。その悪い意味でのきっかけのひとつでもあるのが、「マッペ」という再試験形式のゼミ。ドローイングを何百枚と提出してそれに講師が合否を下すのですが、それに不合格となったあと、再試験として提出したもののうちの2枚。

Painting1-Thumb Painting2-Thumb

その2年後、予備校で油画科の講師をしている時に生徒の横で描いていたドローイング。まああまり変わってません... 若干形らしいものがありますが。

Posted by Kei at 10:57 PM | Comments (0) | TrackBack

カタログ "Rachel Whiteread: Transient Spaces"

July 2, 2007

Rachel Whiteread: Transient Spaces“Rachel Whiteread: Transient Spaces”
Deutsche Guggenheim Berlin
Oct. 20, 2001-Jan. 2002

2001年から2002年にかけてドイツのグッゲンハイム美術館で行なわれたレイチェル・ホワイトリードの展覧会のカタログ。現在渋谷のLOGOSで開催中の洋書バザールでの戦利品。普段の価格が 8,220円のところ、約半額の 4,200円。これはいいものを見つけたと思ったらAmazonのマーケットプレイスで新品がほぼ同価格でいくつか...

さて内容だが、作品が作品(石膏を使った巨大な彫刻というか、建造物とも言えるインスタレーション)なので一つの作品の制作過程の記録がほとんどで、その分これまでの作品に対しての論述やそれまでの美術史中の作品との面白い比較がいくつもなされている。気になる比較の対象としてはヨーゼフ・ボイスの “Fat Chair”, ルイーズ・ブルジョワの “Cell”, マイケル・ハイザーの “Double Negative” といった辺り。カタログは幸いドイツ語ではなく、英語で書かれているのでもう少しじっくり読んでいきたい。
また “Photo Essay” としてレイチェル・ホワイトリードの手によるスナップ写真群も収められている。その何気ないカットにもレイチェルの作品に通じる皮膚感覚だったり、アングルのスケール感といったものを見ることが出来る。

私の仕事は、凹のスペースから構成された物体を作ることです。備品は作品を発展させるための基礎として使います。私が作る物体は墓のようなもの。何かが幽閉されている状態で、何かがなかにあることはわかっていてもそれが何だか見えないようなもの。

美術家の言葉レイチェル・ホワイトリード

という作品、制作の裏側を見ることが出来るというのは大変面白い。

Posted by Kei at 1:22 AM | Comments (0) | TrackBack

「ヘンリー ダーガー」展@原美術館

June 10, 2007

Henry-Darger

「ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語 ー夢の楽園」 Hara Museum Web

2002年から2003年にかけてのワタリウム美術館での展覧会以来の大きな回顧展となる。

そのワタリウムの時に見ていなかったので、今回の原美術館で初めてダーガーの絵の実物を見たのだけれど、最初の印象としては「こんなに大きいんだ」というものだった。美術の雑誌や本などでダーガーの絵自体はずっと見ていたのだが、いつもそのサイズはせいぜいA4の見開きくらいまでなので、意外に大きいその少女たちと作品のスケール感がダーガーの身体感覚として新鮮な驚きを得られるものだった。

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Posted by Kei at 2:28 PM | Comments (0) | TrackBack

カラオケの先生とボーリング

May 28, 2007

untitled 96 on Flickr

土曜日に今年の3月までお世話になっていた職場の歓送迎会。オープン前から一緒に働いていた2人の送別会と新しく入る2人の歓迎会というわけ。自分は先にそこを去っているわけだが、その場で一緒に飲んで話せるというのはとても良い時間だった。

で、ここからはボーリングの話。

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Posted by Kei at 2:08 AM | Comments (0) | TrackBack

ハンガリー出身のアーティスト・写真家・映画監督

May 14, 2007

Vasarely: 1906-1997 (Basic Art) (ペーパーバック)よく「ハンガリーのアーティストって誰がいるの?」と聞かれるのですが、正直有名どころだとヴィクトル・ヴァザルリ Victor Vasarelyくらいしか思いつきません。

オプ・アート(オプティカル・アート)を牽引したヴァザルリでさえ、美術史やアートに詳しくなければあまりピンと来ないと思いますが、作品は中学や高校の美術の教科書にもよく載っているので何となく覚えている人もいるかも知れません。他の作品はGoogleのイメージ検索の結果をとりあえず。

現代美術の作家なら多少は知ってはいるものの、もう少し誰かいないかなとWikipediaを探してみると「ハンガリー人の一覧 - Wikipedia」というページがありました。でも残念ながらそこにも日本で有名なアーティストをあまり見つけられないので、写真家、映画監督まで含めて少し抜き出してみたいと思います。

ハンガリー人のアーティスト・写真家・映画監督
マチュー・カソビッツ - 俳優・映画監督
カパ・ローベルト(ロバート・キャパ) - 報道写真家
モホイ=ナジ・ラースロー(ラースロー・モホイ=ナジ) - 画家
ウィリアム・クライン - 写真家、映画監督
ブラッシャイ(ブラッサイ、ブラサイ) - 写真家
Brassa L'universel (Midsize) (ペーパーバック)

一番有名なのはロバート・キャパでしょうか。実はハンガリーはチェコと並んで多くの優れた写真家を生み出してきているのですが、ほとんどがハンガリーを出てしまっているので、ハンガリーと結びつけてイメージするのが難しいのだと思います。「ブラッサイ」は私の好きな写真家の一人で、彼の撮るパリの夜のイメージというのは同じく好きな画家のロートレックと通じるものがあります。

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Posted by Kei at 1:07 AM | Comments (0) | TrackBack

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