映画「デトロイト・メタル・シティ」を見てきた。
原作のマンガのテンションの高さと松山ケンイチ、加藤ローサといったキャストから結構期待をしていたのだが、正直がっかり。のだめのTVドラマについて行けないクチの自分にはいまいち乗り切れない。元々がギャグマンガなので、チープで過剰な演出は原作通りなのかもしれないが、「映画」としての「ウケ」を狙った方向の修正が全然「ナシ」だった。
以下ネタバレなので注意。
Continue reading "デトロイト・メタル・シティ見てきた"映画「デトロイト・メタル・シティ」を見てきた。
原作のマンガのテンションの高さと松山ケンイチ、加藤ローサといったキャストから結構期待をしていたのだが、正直がっかり。のだめのTVドラマについて行けないクチの自分にはいまいち乗り切れない。元々がギャグマンガなので、チープで過剰な演出は原作通りなのかもしれないが、「映画」としての「ウケ」を狙った方向の修正が全然「ナシ」だった。
以下ネタバレなので注意。
Continue reading "デトロイト・メタル・シティ見てきた"攻殻機動隊もイノセンスも見たことありませんが、スカイ・クロラを見てきました。
どこの番組だったか忘れたが、たまたまTVで押井守のインタビューをやっていたので、それを横目で見つつ見に行った。
インタビューで押井監督が
映画、物語というのは、自分とは違う誰かの話であって、自分でない誰かの話だからこそ、感情移入できたりする
というようなことを言っていたのを思い出す。
カンナミ・ユウイチの生きた時間。クサナギ・スイトの生きる時間。
それは物語の外部である自分たちにはフィクションであるけれど、彼らの生きている時間は誰のリアルで誰のフィクションなのだろうか。
決して乗り越えられない存在。リアリティのために必要なショーとしての戦争。
監督自身が結構あちこちでしゃべりすぎていたり、公式サイトに「トリビア」として大事なところのヒントを公開してしまっているのがどうなんだろう... と思うけれど、結構楽しめた。そして結局広報の戦略にはめられて、もう一度でティールまで見直してみたくなっていたり。

ブログを何となく書かないままでいると、書こうと思っていたこともどんどんタイミングを失ってしまって、書きたかったことまでなんとなく忘れてしまう。そんな中に映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』についてのこともあったんだけれど、アンコール上映(8/24日まで!)されているらしいので、せっかくだからちょこっと書いてみる。
フランク・ゲーリー(フランク O.ゲイリー)という建築家の作品については上記の公式サイトでも映画中でも代表作のビルバオ・グッゲンハイム美術館が大きくフィーチュアされているので、見るのが一番早い。言葉で説明すると、かえって難しい(図面が一番難しい)。
Continue reading "映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』"栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
『ボラット』を見てきた。
映画秘宝のポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」の第7回昨年11月26日配信分で町山さんの話を聴いてからずっと興味を持っていた“BORAT”。その内容から日本での公開は無いものかとあきらめていたのが、いつのまにか普通に無事に?公開されていました。
知らない人のために断わりますが、本当に冗談のわからない人や下品なのがダメな人は映画も上のリンク先も見ない方がいいです。またポッドキャストではかなり内容を話してしまっていますので、そこもご注意。
さて映画はとても面白かったのですが、内容の細かいところは事実関係もあまり詳しくないのでパンフレットと町山さんのポッドキャストに任せますが、この映画を笑えるかどうか、笑っちゃいけないと思うかどうか、それでも笑ってしまうかどうか、この笑いの裏にアメリカ社会の問題への告発を見るかどうか、いろいろあると思いますが、それら全てへの「踏み絵」として大変怖い映画だなと思いました。
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よく「ハンガリーのアーティストって誰がいるの?」と聞かれるのですが、正直有名どころだとヴィクトル・ヴァザルリ Victor Vasarelyくらいしか思いつきません。
オプ・アート(オプティカル・アート)を牽引したヴァザルリでさえ、美術史やアートに詳しくなければあまりピンと来ないと思いますが、作品は中学や高校の美術の教科書にもよく載っているので何となく覚えている人もいるかも知れません。他の作品はGoogleのイメージ検索の結果をとりあえず。
現代美術の作家なら多少は知ってはいるものの、もう少し誰かいないかなとWikipediaを探してみると「ハンガリー人の一覧 - Wikipedia」というページがありました。でも残念ながらそこにも日本で有名なアーティストをあまり見つけられないので、写真家、映画監督まで含めて少し抜き出してみたいと思います。

一番有名なのはロバート・キャパでしょうか。実はハンガリーはチェコと並んで多くの優れた写真家を生み出してきているのですが、ほとんどがハンガリーを出てしまっているので、ハンガリーと結びつけてイメージするのが難しいのだと思います。「ブラッサイ」は私の好きな写真家の一人で、彼の撮るパリの夜のイメージというのは同じく好きな画家のロートレックと通じるものがあります。
Continue reading "ハンガリー出身のアーティスト・写真家・映画監督"
不条理な15年(10年)の「監禁」のあいだ、食事は毎日中華料理店の出前で餃子と中華そば(もやしそば他)を与えられる。その間毎日食べつづけた餃子の味と、15年でただ一度奇跡的に紛れ込んだ紙片に読んだ店の名を頼りに、その店を、自分が監禁された場所を突き止めようとする。
10年間食い続けた“中華”の味を忘れるものか
ねえ 餃子じゃなきゃダメなの?
そんなこともないが餃子ほど店によって味に特徴のある中華料理はない気がする
仕込みがいっしょならば誰が焼いても同じ味だろう(原作)
原作者の土屋ガロンは「中華料理なら毎日食べても栄養のバランスは比較的とれるだろう」ということで、中華、それも餃子をキーに据える。ちなみにマンガ中では焼き餃子、映画では揚げ餃子を食べている。
Continue reading "自由と監獄、孤独と復讐 「オールドボーイ」2"
パク・チャヌク監督の代表作にして復讐三部作の一つ「オールド・ボーイ」、その圧倒的な後味の悪さとやるせなさ、そして作品としての魅力について原作である日本のマンガ「オールドボーイ(土屋ガロン&嶺岸信明)」と対照させながら考えてみる。(以下、引用において無印は映画、“原作”はマンガ)
ちなみに初見は公開から大分遅れて昨年末。原作を先に読んだ。カンヌでタランティーノが云々、虎ノ門で井筒監督が云々というのを横目で見つつ、なんとなくタイミングが合わずにいたが、ここのところマンガ、映画ともに何度か見返していた。
Continue reading "自由と監獄、孤独と復讐 「オールドボーイ」1"
ジム・ジャームッシュの初期3作品が再発されました。完全初回限定生産のDVD BOXと併せて、それぞれ単体でも出ましたので、今までの異常な値上がりに涙を飲んでいた人、中古を探し回っていた皆様、もう旅は終わり、お疲れさまでした。作品は以下の3つ。
バラで買うよりもDVD BOXセットをAMAZONで買う方がずっと割安で、今なら¥12,075 → ¥ 9,660 になっています。
BOX特典はそれぞれのポスター、パンフレット、チラシの縮小版がつく他、全てピクチャーレーベルとなってます。これもそれぞれオリジナルで集めるのはなかなか大変な話しで、ファンには嬉しい特典です。(最初チラシがどこに入ってるか分かりませんでしたが、パンフレットの1ページ目に挟み込んでありました)
ヴェンダース作品なども最近再発され、手に入りにくかった過去の作品も今のところお店に並んでいます。ミニシアター系(という言い方は好きでないのですが)の作品の権利を持っている会社はちゃんと作品を流通させて欲しいと思います。こういった作品が見たくても見れない状況、一部のマニアだけが持っているというのはばかばかしい。会社にとってみればあまり採算が期待できないものかも知れないけれど、これくらいの特典で喜んで買う人もたくさんいるのでよろしくお願いします。ヴィクトル・エリセとか。
先日川口にオープンしたばかりの「メディアセブン」でのイベント『活弁士が魅せる!3大コメディ映画会』にて、若手活弁士の坂本頼光さんの
を見たのですが、これがかなり面白かったのです。ちなみに活弁初体験でした。
映画には音が付いている。
そんな当たり前のことが当たり前でなかった時代。
日本にはこんなエンターテイメントがありました。
まず会場に見えての第一声の通りからして全然違うわけですが、その後映画が始るともう頼光さんの独壇場。といってもその語りが映画自体の魅力を損なうわけではもちろんなくて、どの人物も「坂本頼光」そのものなんだけど同時にそれはチャップリンであり、看守であり髭の紳士でもあるのです。その活弁というスキルに引き込まれてのあっという間の2時間でした。エンターテインメントとしての歴史の長さがなせる完成度にも唸らせられました。
坂本頼光さんによる「豪勇ロイド」は7月29日に新宿ゴールデン街でも見ることが出来ます。
詳しくは Yahoo!ブログ - 活弁士の分家 のお知らせを御覧ください。

ちょっとフルクサスの話を一休みして、ついに昨日発売になったゴダールの『アワーミュージック』のDVDについて。ここでも何度もとりあげたし、今月の“Flavor of the month”でずっとサイドバーに出してますが、その初回版がなかなか嬉しい出来になってるのでご紹介。Amazonで予約したら発売当日の昨日のうちにちゃんと届きました。
ブックレットの執筆者の一人でもあるイルコモンズこと小田マサノリさんのブログでも触れられてますが、
とにかく嬉しいのは上映された生フィルムが入ってること!ちなみに僕のはモスタルの川辺でデジカメのモニターを見ているオルガのシーン。嬉しいです、これ。
他にもシリアルナンバー入り(ちなみに2563/3000でした)の144Pブックレットがついて、DVDパッケージの内側はゴダールが育てていた花が溢れるピクチャー仕様。
いつまで初回版が出回るのかわかりませんが、Amazonでは今20%OFFなので、迷っている人は間違いなく今のうちにゲトることをおすすめします。