よく「ハンガリーのアーティストって誰がいるの?」と聞かれるのですが、正直有名どころだとヴィクトル・ヴァザルリ Victor Vasarelyくらいしか思いつきません。
オプ・アート(オプティカル・アート)を牽引したヴァザルリでさえ、美術史やアートに詳しくなければあまりピンと来ないと思いますが、作品は中学や高校の美術の教科書にもよく載っているので何となく覚えている人もいるかも知れません。他の作品はGoogleのイメージ検索の結果をとりあえず。
現代美術の作家なら多少は知ってはいるものの、もう少し誰かいないかなとWikipediaを探してみると「ハンガリー人の一覧 – Wikipedia」というページがありました。でも残念ながらそこにも日本で有名なアーティストをあまり見つけられないので、写真家、映画監督まで含めて少し抜き出してみたいと思います。
- ハンガリー人のアーティスト・写真家・映画監督
- マチュー・カソビッツ – 俳優・映画監督
- カパ・ローベルト(ロバート・キャパ) – 報道写真家
- モホイ=ナジ・ラースロー(ラースロー・モホイ=ナジ) – 画家
- ウィリアム・クライン – 写真家、映画監督
- ブラッシャイ(ブラッサイ、ブラサイ) – 写真家
一番有名なのはロバート・キャパでしょうか。実はハンガリーはチェコと並んで多くの優れた写真家を生み出してきているのですが、ほとんどがハンガリーを出てしまっているので、ハンガリーと結びつけてイメージするのが難しいのだと思います。「ブラッサイ」は私の好きな写真家の一人で、彼の撮るパリの夜のイメージというのは同じく好きな画家のロートレックと通じるものがあります。

東欧のかわいいデザインたち
タイトルは"
ベルギービール好きには並べられただけのDuvel瓶の不安定な床の上を歩くのがとても気持ちいい。
「洗練」とは全然対極のフレッシュな「勢い」を各作家にも館全体にも感じたのが今回の韓国館。しかしそれぞれはバラバラのようでいてお互いの作品や建物自体と密に関係性を築いている。複数のアーティストによるパビリオン自体の一体感、完成度では一番だったように思う。コミッショナーはキム・スンジュン。パチンコ玉の箱のようなプラスティック製のメッシュの赤い箱での館を増築したかのようなインスタレーション、一旦外に出ての膨らんだり萎んだリを繰り返す「ドラゴンフラワー」、室内のグラフティのような壁に直描きのドローイングなど。
なんとも不気味な「ひとがた」を並べてのインスタレーションはBalays kicsinyでタイトルは"An Experiment in Navigation"。シュールで異様なフィギュアが並ぶ空間がなんとも静かに感じられる。そのせいか中庭の四角く切り取られた青空の「ぬけ」がなんとも開放感があって気持ちいい。
もし自分がハンガリー語を話すヴェンダースだったら、きっとブダペストで「天使の詩」を撮っていたと思う。都市部ペストからドナウを挟んでブダの丘を見る時、ブダの山を抜けてペストへエルジェーベト橋を渡る時、ふと後ろを見上げると丘の上にたたずむその女神の姿に思わずどきっとする。
四年前に初めてブダペストを訪れた時からずっと、ただこれが見たかったのかも知れない。