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  • 51.ヴェネツィア・ビエンナーレ 6

    冷房の効いてるパビリオンもあるものの、やっぱり暑いので会場内の特設カフェでビールを飲んだりしながら、無理をしないでゆっくり各国を巡る。

    イスラエル館

    Israel-P1前回のベスト作品の一つはここイスラエルのものだった。今回はまるで違う飄々とした作品だけどこれも面白い。Guy Ben-Nerによる"Treehouse Kit"という立体と種明かし的な映像での作品だが、先に見せられた木の彫刻は実は組立家具をバラシてつくられた、ただそれだけのもの。主人公が真剣な顔つきで木をバラシて、組立家具を組み立てていく様子がなんともおかしい。最後にはちょっとしたオチまで。

    セルビア・モンテネグロ館

    Serbiamonte-Pこの二人の映像、一見静止画だと思っていると、まばたきをし、それぞれの呼吸のわずかな震えのように触れそうで触れない距離をずっと保っている。何が始まるわけでもない、そのもどかしい感覚がかえってリアリティを感じてとても印象に残っている。

    ブラジル館

    Brazil-P張られた水の上に上から吊られたスピーカー。そして流れる音とのサウンドインスタレーション。なんというか単純にかっこよかった。

    オーストリア館

    Austria-P1Austria-P2今回の各国のパビリオンの中で建物へ一番「絡み」というか「責め」ていたのはこのオーストリア館。もともとがどうだったか覚えてないが、建物全体を包み込んで新しい外観に変えてしまっている。強引なくらいの構造を組まれた内部は自由に歩いたり、上ったりできるようになっていて、上方へ行くと隠されたパビリオンのもともとの屋根が見えたり、自分で窓を開けて、外を眺めたりできるようになっている。アーティストはHans Schabus。やっぱり会場や建物と積極的に関係を持っているものは面白いなと再確認。ただ中はとても蒸し暑い…

  • べネツィア・ビエンナーレ Giardini della Biennale

    GIARDINI DELLA BIENNALE

    Ruri (Island)

     ”Archive – endangered waters
     水のアーカイヴ。引き出して見れる巨大な水のカタログ。アイスランド館全体に響く滝の流れ落ちる音、ラックから引き出した水の巨大なトランスペアレントな写真を通した自然光など、空調のしっかり効いた部屋とあいまって気持ちよく美しい展示空間を構成していた。

    Michal Rovner (Israel)

     人間のグループの歩く動きをビデオで。→微生物あるいは染色体の動きをシャーレ、顕微鏡で覗き見るように。→最後の部屋では部屋の壁全面に行進する人の群れを映し出している。今回のビエンナーレで一番圧倒され、感動したビデオインスタレーション作品。イスラエル館の構造により決定される順路を効率よく使っての展開が圧巻。一番完成度が高く、個人的には今回のベスト。金獅子賞の候補にもあがったらしいが、染色体についての倫理的な問題(的外れだと思う)という理由などでもれたらしい。