手もとに二つの卒論、修論があります。ひとつは土方巽、ひとつは芸大受験と美術教育についてです。送ってくれた二人どうもありがとう。このディープな論文二つは簡単にはコメントや感想つけられないので、じっくり読みながら、そしてそこからハイパーリンク的に他の資料や文献へ繋がっていきながら、なにかしら反応できれば、と思っております。「食べる」ことを中心のモチーフにしている、「受験業界」となかなか縁が切れずにいる自分にとって、どちらも意味のある重要な資料です。
さて、芸大は博士論文以外には論文の提出義務がありません(油画科の話。芸術学なんかはありそうですが)。正直、芸大生に卒論を書かせたところでたいした論文が出てくるはずはないので、それに時間を使うより、作品のレベルを上げるほうが大事に決まっています。
油画の大学院、研究室によっては実験的(段階的)に修士論文を課すところも出てきていますが、全体的にも来年度から提出させる動きがどうやらあるようです。インスタレーションをはじめ、多少なりともコンセプチュアルな作品を展開しているのだったら、テキストでもある程度のアウトプットが出来なければ、というのは当然の流れのような気も。補助的に用意したテキストによって、助けられている作家は学生のみならず多いのだから。
さて、まだわかりませんが、自分が書くとしたら「食のアクセシビリティ」もしくは「食べることの標準化」なぞになりそうです。どんな内容になるかは自分でもさっぱりです。
–余談
そう言えば通っていた中高では中学卒業時に卒論が課せられていました。指定されたテーマは現代文の作家についての作家論もしくは作品論というものでした。僕は書いたのは宮沢賢治「春と修羅」についての作品論。カール・ヤスパースを引き合いに出しながら、と言う無茶なものでした。