ベネツィア・ビエンナーレは今回初めてだったわけだが、「こんなものか」というのが正直な感想である。もちろん挙げたような興味を持った作品、面白い作品なども数多くあったわけだが、上の3会場の他のパヴィリオンなども含めてレベルはあまり高くなかったように思う。新作ばかりでない事をはじめて知った。もう既にみんな知っている評価の定まっている作品も多かった。会場外のパビリオンを回りたくてあちこちに足を運ぶが道に迷ったりしてたどりつけない。パンフレット、カタログのマップがとても不親切。
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べネツィア・ビエンナーレ Giardini della Biennale
GIARDINI DELLA BIENNALE
Ruri (Island)
”Archive – endangered waters“
水のアーカイヴ。引き出して見れる巨大な水のカタログ。アイスランド館全体に響く滝の流れ落ちる音、ラックから引き出した水の巨大なトランスペアレントな写真を通した自然光など、空調のしっかり効いた部屋とあいまって気持ちよく美しい展示空間を構成していた。Michal Rovner (Israel)
人間のグループの歩く動きをビデオで。→微生物あるいは染色体の動きをシャーレ、顕微鏡で覗き見るように。→最後の部屋では部屋の壁全面に行進する人の群れを映し出している。今回のビエンナーレで一番圧倒され、感動したビデオインスタレーション作品。イスラエル館の構造により決定される順路を効率よく使っての展開が圧巻。一番完成度が高く、個人的には今回のベスト。金獅子賞の候補にもあがったらしいが、染色体についての倫理的な問題(的外れだと思う)という理由などでもれたらしい。
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ベネツィア・ビエンナーレを見る
この旅の目的の一つ、ベネツィア・ビエンナーレへ。ベネツィア・ビエンナーレはメイン会場の Giardini della Biennale と Arsenale, Museo Correr を中心に、町のあちこちにもいろんな国のパビリオンが点在して開催されている。
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ベネツィア・ビエンナーレ Arsenale
ARSENALE
・MONIKA SOSNOWSKA (Poland) ”UNTITLED(CORRIDOR)” installation
パースペクティブのついた通路を設置。奥に行けば行くほど実際に狭くなっているので、すぐ向こうに見えているドアまでたどり着く事が出来ない。自分が大きくなっていくような錯覚にもとらわれる。子供が這って行くとかろうじて奥まで行ける。作品の構造自体はとても単純なものだし、誰もが一度は考えそうなものだが実際に体験してみると単純なだけでないなにかがある。
・MLADEN STILINVIC (Croatia) ”DICTINARY PAIN” tempera on paper
一冊の辞書の破かれた全てのページ、各語の意味の箇所を白く塗りつぶし、全ての語の意味として”PAIN”をいちいち書き込んである。AからZまで全語。全て”PAIN”。一見地味な作品だが、旧ユーゴのことなどが一度頭をよぎると忘れられない。
・YANG ZHENZHONG (China) ”LET’S PUFF” video installation
向かい合わせになったスクリーン2つ。街の映像(眼の高さ、歩く人々、車、建物)に向かって、反対側のスクリーンからずっと息を吹きかけ続ける。息を吹かれた街は少しだけ揺らぐ。 -
べネツィア・ビエンナーレMuseo Correr
MUSEO CORRER
・村上隆とルイ・ヴィトンのコラボレーションによる “SUPERFLAT MONOGRAM” video
好き嫌いの問題ではなくて、日本的な造形の平面性、ポップさ、キュートさ、そんなアニメーション的な要素の全てが適切な長さのビデオクリップに詰まっている。海外で村上への評価が高い理由が少し分かる気がする。Arsenale でただ長いだけの映像作品にうんざりしていたからよりいっそう心地よく感じられた。"ラウシェンバーグから村上まで"と題し、これまでの絵画作品、平面作品を集めている。知っているものも多く、新鮮さは全く無い。絵画はもう他のものと切り離さないと扱えないのかと思うと少し淋しくなる。
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ベネツィア上陸、痛いくらい暑い
a.m.08:47 ベネツィア・サンタルチア駅着。 3人がインフォメーションにて安いホテルを紹介してもらっている間荷物番をして待ったいたら3人が謎の中国人、李さんと戻ってくる。誰に聞いても見つからないホテルをどうにか探し出し、少しゆっくりした後、昼食がてら外に出るが、とても暑い。というか痛い。本当にサングラスが必要。ゴルゴンゾーラのピザ。超うまい。日本のピザ(特に宅配ピザ)はチーズや焼き方に自信ないからやたら具を多くしてごまかしている感じだが、こっちのピザはそれぞれ具はわりとシンプルだ。チーズが最高にうまいし、ちゃんとした釜で焼けばそれだけで十分。マルゲリータがいい例。坂根さんが頼んだネーロ(黒。イカ墨のことね)。のスパゲッティもすごいうまかった。店の人も陽気で気持ちいい。食後、暑いので一人だけホテルに戻ってぐったりして過ごす。2日くらい前から食用と胃腸の機能のバランスがとれず、すぐ気持ち悪くなる。美味しそうな食べ物が多いので食欲は存分にあるから、さらにつらい。夕食はとらないことに。