カテゴリー: movies

  • 初回版アワーミュージックDVD

    Notremusique1

    ちょっとフルクサスの話を一休みして、ついに昨日発売になったゴダールの『アワーミュージック』のDVDについて。ここでも何度もとりあげたし、今月の“Flavor of the month”でずっとサイドバーに出してますが、その初回版がなかなか嬉しい出来になってるのでご紹介。Amazonで予約したら発売当日の昨日のうちにちゃんと届きました。

    Notremusique2ブックレットの執筆者の一人でもあるイルコモンズこと小田マサノリさんのブログでも触れられてますが、

    とにかく嬉しいのは上映された生フィルムが入ってること!ちなみに僕のはモスタルの川辺でデジカメのモニターを見ているオルガのシーン。嬉しいです、これ。

    アワーミュージック他にもシリアルナンバー入り(ちなみに2563/3000でした)の144Pブックレットがついて、DVDパッケージの内側はゴダールが育てていた花が溢れるピクチャー仕様。

    いつまで初回版が出回るのかわかりませんが、Amazonでは今20%OFFなので、迷っている人は間違いなく今のうちにゲトることをおすすめします。

  • 『アワーミュージック』のサラエボ

    なぜサラエボか?

    なぜサラエボか?
    パレスチナのせい、テルアビブのせい。和解が可能な場所を見たかった。

    アワーミュージック 王国2 煉獄

    イスラエル人女性ジャーナリストのジュディット・レルネルはサラエボのフランス大使館で大使を前に自分に問いかけ、そう答える。

    レルネル「私たちの集会に来てください。大使としてでなく、自由な人間として。昔と同じように。正しい会話でなく、単なる会話です。」

    1943年ナチス・ドイツの占領下にあったリヨンで学生だった大使は、「ホテル・テルミニュス」で、ナチスに迫害されるユダヤ人の若いカップルを匿った。レルネルの祖父と祖母。


    昨年日比谷シャンテ・シネ、名古屋シネマテーク他で公開されたゴダールの「アワーミュージック」が渋谷のイメージフォーラムで4/21までアンコール上映されている。

    サラエボで撮影されたこともあり、昨年のカノーヴァンでのイベントの前に日比谷で見たのだが、それからずっと気になっていることがある。

    「ゴダールはこの作品をなぜサラエボで撮らなければならなかったのか?」
    自分の見てきた、そこにいたサラエボと、映画パンフレットに採録されたシナリオを頼りに少し考えてみようと思う(このエントリ中の引用はシナリオ及びインタビューでのゴダールの回答から)。

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  • 新聞の映画評150本

    名古屋で書いた映画評150本名古屋で書いた映画評150本
    石飛 徳樹 (著)
    朝日新聞記者の著者が名古屋本社発行版に掲載してきた1999~2005までの映画評。

    もちろんこの間に公開されてきた映画全てをカバーしてるわけではないけれど、ここに採り上げられているタイトルを見るだけでもちょっとワクワクしてくる。
    菊次郎の夏、アドレナリン・ドライブ(!)、アイズ・ワイド・シャット、ゴースト・ドッグ、ナビィの恋(!)、バトル・ロワイアル、キル・ビル… もちろんスター・ウォーズシリーズやウォーター・ボーイズなども。

    始めの方に本人が「新聞の映画評には何を書いたらいいのか」と書いている通り、万人が読む新聞での批評というのは難しいのだろう。読者こそ多いが、今となっては実際どこまで影響があるのかわからない。その中でこれだけの映画評を、限られた字数で過不足なく書いてきたことに感嘆する。

    一人で暮らすようになってから、新聞をとらなくなってしまったけれど、夕刊と日曜版だけはとってもいいかなという気がしてきた。ないか、そんなばら売り。

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  • [add] サラエボ記事・写真のリスト

    積ん見リスト筆頭、ジャン・リュック・ゴダールの「アワーミュージック」をシャンテ・シネにて見てきました。館内に暖房が効いてなくて、上演前に買ったアイスウーロン茶の氷が、映画終了後も全部そのまま残っていたのにはびっくりです。本当に凍えました。尚、東京での「アワーミュージック」公開は今週18日までなので、まだの人はお早めにどうぞ。感想については後ほど。

    「アワーミュージック」の撮影はサラエボにて行われています。特にサラエボについての内容というわけではないのですが、僕のサラエボでの体験・情報リストを挙げておきます。


    「サラエボ」と「サラエヴォ」
    英語では"Sarajevo"と書くので、「~ヴォ」と書く方がきっと正しいです。実際僕も前までずっと「~ヴォ」と書いていましたが、カタカナにするとどうも読みにくいというか、変に強く攻撃的な感じ(?)がしてしまう気がするので最近は「サラエボ」と書いています。

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  • ベルリン、ヴェンダース

    Dck-Wimやっぱりベルリンでも映画を見たいと思い、こちらでも公開されたばかりのヴィム・ヴェンダースの"DON’T COME KNOCKING"をPotsdamer PlatzのCINEMAXで。

    「ベルリン・天使の詩」でブルーノ・ガンツが降りてきた広場の面影はもうすっかりない、観光スポットのポツダム広場で土曜の夜だというのに22:30~という最終上映回のせいか、人は全然いない。上映ぎりぎりにチケットを買ったにも関わらず、YUKIと正面中央の一番いい席で見る。

    ヴェンダースが英語で作品を撮るようになってからドイツで人気がなくなった、という話しを思い出しながら本編をまっているとなんとドイツ語吹き替え!サム・シェパードもジェシカ・ラングもティム・ロスもドイツ語を喋っている…もちろん自分はドイツ語さっぱり。なのであまり映画の内容について感想らしいことも言えないのだが、少なくとも「10ミニッツ・オールダー」の時よりは全然良い。言葉がほとんどわからない分、カメラワーク、表情に集中して見れたのは良かったのだけど、どうしても最後の長台詞だけは何を話しているのか知りたい。

    これもまたちゃんと見直さないといけない。

  • ライフ イズ ミラクル / サラエボの友人

    エミール・クストリッツァ監督の「Life is a miracle ライフ イズ ミラクル」を見てきた。

    圧倒的な力量と熱量で見せる「アンダーグラウンド」よりもだいぶ軽妙になってきているのは「黒猫・白猫」もそうだったが、そんな中にも旧ユーゴの紛争をディープかつ重くなりすぎずにちゃんとエンターテインメントに消化できているいい映画だった。

    ボスニア紛争を扱ったものにはいい映画が多いのだけれど、監督がユーゴ出身か、その他かで大きく変わってくると思う。僕は一通り見てきたが、ウィンターボトムの「ウェルカム・トゥ・サラエボ」にはちょっとあざとい不快感を感じた。

    ボスニアの人たちはタフだ。日本では考えられない最悪の状況の中で、決してユーモアを忘れない。というか、ユーモアを最後の砦にしないとやって来れなかったというのもあるかも知れない。

    「サラエボには、ムスリムもセルビア人もクロアチア人もない、サラエボ人がいるだけだ。」と言う人もいる。クストリッツァの映画では、「ボスニアには、ムスリムもセルビア人もクロアチア人もない、ボスニア人がいるだけだ。」本当のボスニアもそうなるといいと思う。

    さて、今からまたサラエボに行ってきます。2年前のみんなは変わっただろうか、楽しみだ。

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  • Nobody Knows 誰も知らない

    誰も知らない Nobody Knows
    監督・脚本・編集 是枝裕和
    主演 柳楽優弥

    主演の柳楽優弥のカンヌでの最優秀男優賞受賞のニュースはもちろん知っていた。有楽町の大きなポスターがいつも気になっていた。

    「誰も知らない」を見た。有楽町シネカノンでの上映がもう終わることを聞いたから。日本の映画を映画館で見るのはどれくらいぶりだろうか。「ナビィの恋」以来か、「千と千尋の神隠し」があったか。
    優弥くんの目の力の強さは、評判で聞く通りで、聞いていた以上だった。だけど、明(優弥)以外のこどもたちがみんな強い目の力を持っていたように思う。長女の京子役の愛ちゃんの、お兄ちゃんのつらい立場を理解しながらもお母さんを渇望し、憧れるなかでの葛藤の様子もとても心に残っている。静かだけど、とても強い目だった。

    終演後の是枝監督のティーチ・インで、場内から監督に「なんで監督はそんなに相手の目を直視できるのですか?」という質問があった。監督は「子供の頃、大人にそう言われなかった?僕はよく、相手の目を見すぎる、と言われる...」なんて答えていたけれど、僕が「誰も知らない」のあのアパートに住んでいたら、彼らの目をちゃんと見ることができただろうか?ぼくは彼らに気付いただろうか?

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  • 10ミニッツ・オールダー イデアの森

    10ミニッツ・オールダー10ミニッツ・オールダー…trumpet/cello
    劇場で公開していたときに「人生のメビウス」については一度書いたけれど(→こっち)、当時見てなかった「イデアの森」を、DVDで見たのでそれについて。(両作品についている副題は日本側で勝手に付けたもので、評判が良くなかったためか、DVDでは目立たなくなっている。)

    10ミニッツ・オールダー イデアの森 The Cello
    監督:ベルナルド・ベルトリッチ、マイク・フィギス、イジー・メンツェル、イシュトヴァン・サボー、クレール・ドゥニ、フォルカー・シュレンドルフ、マイケル・ラドフォード、ジャン=リュック・ゴダール

    正直、こっちを全部見るまでに2度途中で寝た。映画を見ていて寝ることはあまりない自分がだ。だが、3度目の正直、最後まで見て報われたのは、ラストのゴダールを含む3篇。この辺りからやっと面白くなってきた。そしてゴダールの本気の10分を見たら、なんだか前半の退屈な監督達も許せる気がしてきた。

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  • 華氏911の熱

    FAHRENHEIT 9/11 華氏911 監督:マイケル・ムーア
     水曜日に、混んでそうな恵比寿ガーデンを避けて、テアトル銀座にて見たのだけれど、「Bowling for Colunbine」以上に高揚させられる内容&編集と、同じ上映回を見た人同士のある種の共通体験の”熱”で、感想を書くのを保留にしておいた。

     「華氏911」は、”The BIG ONE”、「アホでマヌケなアメリカ白人」、”Bowling for Columbine”、「おい、ブッシュ、世界を返せ!」と、それぞれの扱うレベルこそ違うけれどマイケル・ムーアの今までの一つの集成となっている。そして、今回暴いてくのは911後のアメリカ、そしてアメリカ国民を、世界を欺いてきたブッシュその人である。マイケル・ムーア曰く「もう騙されない、Shame On You!」ために。

     前作も今作もメディアでも、一般映画視聴者でももちろん、当の政治関係者(小泉含む)でもいろいろ意見がかなりの熱もしくは静観・無視をもって交わされてきたわけだけれど、一つ確認しておかないといけないのは「マイケル・ムーアはジャーナリストではない。映画監督だ。」ということ。政治的に偏っている、事実を歪曲している、そんな批評はそもそもずれている。

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  • 例の華氏911/マイケル・ムーア

    華氏911 Fahrenheit 9/11 / マイケル・ムーア監督
    テアトル銀座にて見ました。ちょっと内容にしても自分の感想にしても、ここに書くには難しいので(個人的になり過ぎそうなので。今までも個人的な内容多いですが...)自分のブログの方に少し熱が冷めたら書きます。ちょっと時間を置いてみます。明日か明後日かもう少し後か。

     書きました → Stolen Moments: 華氏911の熱

    < この記事は以前"Web of Activities"に書いたものです。 >