カテゴリー: art

  • 「作品に対する手数料だ」

    道路の横断歩道やさまざまなサインをアートにして逮捕されてしまった「Roadsworth」 – GIGAZINEという記事で紹介されていたroadsworthというアーティスト。作品というか記録は上下のリンクから。

    結構いろいろやっているみたいなので、本当にただのいたずらでただ迷惑なだけのものもあるが、書棚の本が傾いているもの(GIGAZINEの1枚目)、横断歩道のストライプが大きな足形になっているもの(4枚目)、弾になっているもの(10枚目)などは面白いと思った。

    いわゆる「グラフィティ」ももともと社会的弱者だった黒人の若者がメッセージを込めて公共の電車や搾取する側の建物などに”ボム”したもので、それ自体のアンダーグラウンド性や有名になりたいけれど、それは捕まってしまうことに繋がっていたり、常に逃げ出すことを考えながらその緊張感で描き上げないといけなかったりというのはとても面白いと思っていた。

    しかし、いつの間にかそれは、全然関係のない一般の民家にまで意味のないタギングをいたずらに描くだけだったり(特に日本)、「さあ、キャンバスも場所も用意したから、思う存分描いて!」と美術館やギャラリーで安全に作られ、見ることの出来るものになっていた。

    roadsworthがやっていることはちょっと時代錯誤な感もなくはないし、アートかどうかわからんけど、

    いくら本人が「アートだ」と言っても誰にも受け入れてもらえない可能性が大きく、どう転んでも逮捕されてしまうわけですが、作者の人はそういうのもあえて「作品に対する手数料だ」ということで受け入れて活動を続けていくとのことです。

    というのが、なんか潔くて気持ちいいなと思った。

  • 川村記念美術館

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    サンチャゴ巡礼へ行くという両親を成田まで車で送った後、せっかくなのでそのまま川村記念美術館へ。
    以前Wi-CANのツアーで美術館の前まで来たことはあったのだが、中へ入るのは実は初めて。

    快晴の真夏の午前、広い庭が気持ちいい。

    有名なロスコ・ルームも楽しみにしていたのだが、正直あまり感じるものはなかった。部屋に入った瞬間に匂いが違うのは感じた。比喩とかでなく、確かに違う何かの匂い。美術予備校で浪人していた時にもマーク・ロスコが好きな友人は周りにいたけれど、その時からずっとわからないまま。ロスコの絵に感じる(らしい)スピリチュアルなものというのが自分には信じられない。

    オプ・アートのヴァザルリの絵が筆で描かれているのを確認できたのはよかった。

  • 病院を改装したギャラリーAMAと日本酒

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    千葉県御宿にあるギャラリーAMA。元々病院であったところを改装して私設のギャラリーとしている。オーナーは造り酒屋の岩瀬酒造。先代が海女の様子を記録していたものを常設展示している。展示室自体は小さいが、部屋に入る光とモノクロの写真、それに病院のライトという組み合わせはなかなか面白い。

    先代の岩瀬禎之がローライなどで撮った海女の写真は今では見られない土地の記録として貴重なもの。御宿でも有数の歴史を持つ家という、造り酒屋の若旦那が海女の群れの中に入り込んで、その自然体を数多く収められたというのはキャプションとしても興味深い。

    gallery-ama02.jpg建物自体もちょっと変わっている。話によると某有名建築の設計者の手によるらしいが、ちょっと調べたところソースは見つからなかった。

    他の部屋も見てみたかったが、公開はしていない様子。ここの建物自体を使ったインスタレーションなんかもいろいろ出来そう。イメージはいろいろ出てくる。

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    酒屋なので、もちろん日本酒も購入。休日の急な客にも多くの試飲を丁寧にさせてくれた。その中でもせっかくなので、今年できたての「岩の井 純米生酒 無濾過 しぼりたて」を。他には1983年の古酒も購入。
    写真後ろは、岩瀬酒造さんのものではなく、大多喜の道の駅にて購入した「銭神 純米大吟醸」。すごい名前だ。ほんの少しでも銭の神にあやかれれば。

    日本酒といえば、昨年蔵開きに参加させていただいた取手の田中酒造さんの今年の蔵開きが3月9日に行われる模様。

    と、まとまりのないエントリでした。

  • silent dialog 見えないコミュニケーション@ICC

    silent dialog サイレント・ダイアローグ 見えないコミュニケーション

    ICC ONLINE | サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

    わたしたちを取り囲む自然や環境はつねに変化しています.環境の変化とともに,そこに生息する生物のふるまいに注意を向けることは,同様にそこで生きるわたしたちにもたらされる何らかの作用や,ひいては,わたしたちと生態系全体との関係性を見いだすことにつながります.その意味で,わたしたちは,環境から絶えず何らかのメッセージを受け取っているのだ,と言うこともできるでしょう.

    > はじめに サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション

    鳥や植物、キノコといった自然環境からのメッセージ、アクションを先端の技術とメディアにより可視化、可聴化していく試みを集めている。

    試みはどれも面白いのだけれど、実際のところそれが「視てわかる」「聴いてわかる」かというと、正直わかるものは少なかった。印象に残っているのは環境から切り離された「観葉植物」的な植物と大仰な装置と多くのモニターに映し出される確かに動いているらしいグラフばかり。

    • 生き物がいる – 触る – インタラクション

    ここの間の「目の前の生き物のここにどう触ったから…」というようなものが足りない。センサーはただのトリガーなのか、データを渡しているのか。そこがもっと「見えて」きて欲しかったと思う。見えないコミュニケーションはやっぱり見えなかった。

    作品として面白かったのはマイケル・プライムの《ハ、ハ!ユア・マッシュルームズ・ハブ・ゴーン?》暴力的な音と椎茸のアンバランスが面白いのと、実際に傷んでいる椎茸に展示空間中の人間以外の静物の中で一番「生」を感じた。

    サイレント・ダイアローグ──見えないコミュニケーション
    会期:2007年11月23日(金・祝)—2008年2月17日(日)
    会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA

  • Boutons d'art アート教室第一回作品発表会

    Dmプティ・プワソンで行われている絵画教室の生徒の作品発表会のお知らせです。

    Boutons d'art アート教室第一回作品発表会
    2007/12/08(土)〜14(金)
    11:00〜19:00 @ギャラリー観音坂

    生徒さんの作品が中心ですが、講師の作品も出展されます(僕は以前の写真など)。
    ここ半年ほどはほとんど見ることができていませんが、その分どれだけ上手くなっているか楽しみだったりします。
    お近くまでいらっしゃった方はどうぞご覧ください。

  • 2000年と2002年のペインティング

    Mappe1-Thumb Mappe2-Thumb

    データ整理してたら昔のドローイングが出てきたので、まあネタにでもということで今さらですがアップしてしまいます。多分これからも絵を作品として発表することはなさそうなので。

    2000年に大学に入学したわけですが、もうその当時からほとんどタブローを描きませんでした。その悪い意味でのきっかけのひとつでもあるのが、「マッペ」という再試験形式のゼミ。ドローイングを何百枚と提出してそれに講師が合否を下すのですが、それに不合格となったあと、再試験として提出したもののうちの2枚。

    Painting1-Thumb Painting2-Thumb

    その2年後、予備校で油画科の講師をしている時に生徒の横で描いていたドローイング。まああまり変わってません… 若干形らしいものがありますが。

  • カタログ "Rachel Whiteread: Transient Spaces"

    Rachel Whiteread: Transient Spaces“Rachel Whiteread: Transient Spaces”
    Deutsche Guggenheim Berlin
    Oct. 20, 2001-Jan. 2002

    2001年から2002年にかけてドイツのグッゲンハイム美術館で行なわれたレイチェル・ホワイトリードの展覧会のカタログ。現在渋谷のLOGOSで開催中の洋書バザールでの戦利品。普段の価格が 8,220円のところ、約半額の 4,200円。これはいいものを見つけたと思ったらAmazonのマーケットプレイスで新品がほぼ同価格でいくつか…

    さて内容だが、作品が作品(石膏を使った巨大な彫刻というか、建造物とも言えるインスタレーション)なので一つの作品の制作過程の記録がほとんどで、その分これまでの作品に対しての論述やそれまでの美術史中の作品との面白い比較がいくつもなされている。気になる比較の対象としてはヨーゼフ・ボイスの “Fat Chair”, ルイーズ・ブルジョワの “Cell”, マイケル・ハイザーの “Double Negative” といった辺り。カタログは幸いドイツ語ではなく、英語で書かれているのでもう少しじっくり読んでいきたい。
    また “Photo Essay” としてレイチェル・ホワイトリードの手によるスナップ写真群も収められている。その何気ないカットにもレイチェルの作品に通じる皮膚感覚だったり、アングルのスケール感といったものを見ることが出来る。

    私の仕事は、凹のスペースから構成された物体を作ることです。備品は作品を発展させるための基礎として使います。私が作る物体は墓のようなもの。何かが幽閉されている状態で、何かがなかにあることはわかっていてもそれが何だか見えないようなもの。

    美術家の言葉レイチェル・ホワイトリード

    という作品、制作の裏側を見ることが出来るというのは大変面白い。

  • 「ヘンリー ダーガー」展@原美術館

    Henry-Darger

    「ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語 ー夢の楽園」 Hara Museum Web

    2002年から2003年にかけてのワタリウム美術館での展覧会以来の大きな回顧展となる。

    そのワタリウムの時に見ていなかったので、今回の原美術館で初めてダーガーの絵の実物を見たのだけれど、最初の印象としては「こんなに大きいんだ」というものだった。美術の雑誌や本などでダーガーの絵自体はずっと見ていたのだが、いつもそのサイズはせいぜいA4の見開きくらいまでなので、意外に大きいその少女たちと作品のスケール感がダーガーの身体感覚として新鮮な驚きを得られるものだった。

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  • カラオケの先生とボーリング

    untitled 96 on Flickr

    土曜日に今年の3月までお世話になっていた職場の歓送迎会。オープン前から一緒に働いていた2人の送別会と新しく入る2人の歓迎会というわけ。自分は先にそこを去っているわけだが、その場で一緒に飲んで話せるというのはとても良い時間だった。

    で、ここからはボーリングの話。

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  • ハンガリー出身のアーティスト・写真家・映画監督

    Vasarely: 1906-1997 (Basic Art) (ペーパーバック)よく「ハンガリーのアーティストって誰がいるの?」と聞かれるのですが、正直有名どころだとヴィクトル・ヴァザルリ Victor Vasarelyくらいしか思いつきません。

    オプ・アート(オプティカル・アート)を牽引したヴァザルリでさえ、美術史やアートに詳しくなければあまりピンと来ないと思いますが、作品は中学や高校の美術の教科書にもよく載っているので何となく覚えている人もいるかも知れません。他の作品はGoogleのイメージ検索の結果をとりあえず。

    現代美術の作家なら多少は知ってはいるものの、もう少し誰かいないかなとWikipediaを探してみると「ハンガリー人の一覧 – Wikipedia」というページがありました。でも残念ながらそこにも日本で有名なアーティストをあまり見つけられないので、写真家、映画監督まで含めて少し抜き出してみたいと思います。

    ハンガリー人のアーティスト・写真家・映画監督
    マチュー・カソビッツ – 俳優・映画監督
    カパ・ローベルト(ロバート・キャパ) – 報道写真家
    モホイ=ナジ・ラースロー(ラースロー・モホイ=ナジ) – 画家
    ウィリアム・クライン – 写真家、映画監督
    ブラッシャイ(ブラッサイ、ブラサイ) – 写真家

    Brassa L'universel (Midsize) (ペーパーバック)

    一番有名なのはロバート・キャパでしょうか。実はハンガリーはチェコと並んで多くの優れた写真家を生み出してきているのですが、ほとんどがハンガリーを出てしまっているので、ハンガリーと結びつけてイメージするのが難しいのだと思います。「ブラッサイ」は私の好きな写真家の一人で、彼の撮るパリの夜のイメージというのは同じく好きな画家のロートレックと通じるものがあります。

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