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  • ジム ランビー@原美術館最終日に駆け込み

    原美術館で本日までの『ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ』を見てきた。(全然関係ないが「ジム・ランビー」ではなく、「ジム ランビー(スペースありなし両方)」という表記のようです。)

    ビニールテープによるストライブ曲線のパターンは「オプアート」の流れと言うよりはリキテンスタインのスクリーントーンのようなポップな印象を強く受けた。

    床一面に規則正しくテーピングを施すことで生まれる幾何学的パターンによって空間を大胆に変容させ、

    とのことだが、原美術館の展示空間は決して広くないのと建物自体がアーチのようになっているので、ランビーの曲線の効果がキューブでの場合より弱いのかもしれないと考えたり。今までの他の展覧会をいくつか思い出してみても、室内空間(のイメージ)へ働きかける作品は原美術館では難しいのかもしれない。展示室を回りながら特徴的な建物自体を巡り、連続して作品を見ていく中でテーマや作家とは別の常設作品が間に挟まれることも起因しているかもしれない。

    ジムランビー:アンノウンプレジャーズ
    2008年12月13日 – 2009年5月10日
    原美術館

  • 川村記念美術館

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    サンチャゴ巡礼へ行くという両親を成田まで車で送った後、せっかくなのでそのまま川村記念美術館へ。
    以前Wi-CANのツアーで美術館の前まで来たことはあったのだが、中へ入るのは実は初めて。

    快晴の真夏の午前、広い庭が気持ちいい。

    有名なロスコ・ルームも楽しみにしていたのだが、正直あまり感じるものはなかった。部屋に入った瞬間に匂いが違うのは感じた。比喩とかでなく、確かに違う何かの匂い。美術予備校で浪人していた時にもマーク・ロスコが好きな友人は周りにいたけれど、その時からずっとわからないまま。ロスコの絵に感じる(らしい)スピリチュアルなものというのが自分には信じられない。

    オプ・アートのヴァザルリの絵が筆で描かれているのを確認できたのはよかった。

  • 病院を改装したギャラリーAMAと日本酒

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    千葉県御宿にあるギャラリーAMA。元々病院であったところを改装して私設のギャラリーとしている。オーナーは造り酒屋の岩瀬酒造。先代が海女の様子を記録していたものを常設展示している。展示室自体は小さいが、部屋に入る光とモノクロの写真、それに病院のライトという組み合わせはなかなか面白い。

    先代の岩瀬禎之がローライなどで撮った海女の写真は今では見られない土地の記録として貴重なもの。御宿でも有数の歴史を持つ家という、造り酒屋の若旦那が海女の群れの中に入り込んで、その自然体を数多く収められたというのはキャプションとしても興味深い。

    gallery-ama02.jpg建物自体もちょっと変わっている。話によると某有名建築の設計者の手によるらしいが、ちょっと調べたところソースは見つからなかった。

    他の部屋も見てみたかったが、公開はしていない様子。ここの建物自体を使ったインスタレーションなんかもいろいろ出来そう。イメージはいろいろ出てくる。

    iwanoi.jpg

    酒屋なので、もちろん日本酒も購入。休日の急な客にも多くの試飲を丁寧にさせてくれた。その中でもせっかくなので、今年できたての「岩の井 純米生酒 無濾過 しぼりたて」を。他には1983年の古酒も購入。
    写真後ろは、岩瀬酒造さんのものではなく、大多喜の道の駅にて購入した「銭神 純米大吟醸」。すごい名前だ。ほんの少しでも銭の神にあやかれれば。

    日本酒といえば、昨年蔵開きに参加させていただいた取手の田中酒造さんの今年の蔵開きが3月9日に行われる模様。

    と、まとまりのないエントリでした。

  • カタログ "Rachel Whiteread: Transient Spaces"

    Rachel Whiteread: Transient Spaces“Rachel Whiteread: Transient Spaces”
    Deutsche Guggenheim Berlin
    Oct. 20, 2001-Jan. 2002

    2001年から2002年にかけてドイツのグッゲンハイム美術館で行なわれたレイチェル・ホワイトリードの展覧会のカタログ。現在渋谷のLOGOSで開催中の洋書バザールでの戦利品。普段の価格が 8,220円のところ、約半額の 4,200円。これはいいものを見つけたと思ったらAmazonのマーケットプレイスで新品がほぼ同価格でいくつか…

    さて内容だが、作品が作品(石膏を使った巨大な彫刻というか、建造物とも言えるインスタレーション)なので一つの作品の制作過程の記録がほとんどで、その分これまでの作品に対しての論述やそれまでの美術史中の作品との面白い比較がいくつもなされている。気になる比較の対象としてはヨーゼフ・ボイスの “Fat Chair”, ルイーズ・ブルジョワの “Cell”, マイケル・ハイザーの “Double Negative” といった辺り。カタログは幸いドイツ語ではなく、英語で書かれているのでもう少しじっくり読んでいきたい。
    また “Photo Essay” としてレイチェル・ホワイトリードの手によるスナップ写真群も収められている。その何気ないカットにもレイチェルの作品に通じる皮膚感覚だったり、アングルのスケール感といったものを見ることが出来る。

    私の仕事は、凹のスペースから構成された物体を作ることです。備品は作品を発展させるための基礎として使います。私が作る物体は墓のようなもの。何かが幽閉されている状態で、何かがなかにあることはわかっていてもそれが何だか見えないようなもの。

    美術家の言葉レイチェル・ホワイトリード

    という作品、制作の裏側を見ることが出来るというのは大変面白い。

  • 「ヘンリー ダーガー」展@原美術館

    Henry-Darger

    「ヘンリー ダーガー 少女たちの戦いの物語 ー夢の楽園」 Hara Museum Web

    2002年から2003年にかけてのワタリウム美術館での展覧会以来の大きな回顧展となる。

    そのワタリウムの時に見ていなかったので、今回の原美術館で初めてダーガーの絵の実物を見たのだけれど、最初の印象としては「こんなに大きいんだ」というものだった。美術の雑誌や本などでダーガーの絵自体はずっと見ていたのだが、いつもそのサイズはせいぜいA4の見開きくらいまでなので、意外に大きいその少女たちと作品のスケール感がダーガーの身体感覚として新鮮な驚きを得られるものだった。

    (さらに…)

  • 伊藤若冲のブログ スタート

    はてなダイアリーで伊藤若冲のブログが始まったらしい。

    Jakuchu

    「若冲と江戸絵画」展コレクションブログ
    と言ってももちろん伊藤若冲が書いてるわけではない。

    はじめまして。ジョー・プライスです。

    このブログでは、これから毎日、展覧会がスタートするその日まで、私、プライスによるコレクション解説をしていきたいと思います。
    解説というと、難しい印象ですが──つまり、ラブレターのようなものと思っていただければ良いかもしれません。

    「若冲と江戸絵画」展コレクションブログ –  はじめまして、プライスです。

    というわけで、この展覧会のコレクション主であるプライス氏の解説という形でのプロモーション。本当にプライスさんがあのはてなの使いにくい投稿画面でかな打ってたら素敵。

    それにしてもこれから2ヶ月強、毎日アップされるとなると楽しみ。「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフに結構大きな画像までアップされている。

  • FBI発表盗難芸術作品10選

    Yahoo!トップページのトピックスから

     【ワシントン16日時事】米連邦捜査局(FBI)は16日までに、「世界の盗難芸術品10選」を公表した。ノルウェーの画家エドバルト・ムンクの代表作「叫び」などが含まれ、時価総額は6億ドル(約720億円)を上回るという。FBIは、盗難リストをホームページに掲載し、情報提供を呼び掛けている。

    Yahoo!ニュース

    記事全文のリンクを見ても全然情報がないので、FBIのサイトを見てみた。

    • イラク戦争の混乱で盗まれた7,000?10,000の工芸品・芸術品(2003)
    • 12枚の絵画作品/イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館(1990)
    • オーギュスト・ルノワール作品1点とレンブラント作品1点/スウェーデン国立美術館(2000・戻ってきた!)
    • エドワルド・ムンク「叫び」「マドンナ」/オスロ・ムンク美術館(2004)
    • Benevenuto Cellini Salt Cellar/ウイーン美術史美術館(2003
    • カラヴァッジオ 「Nativity with San Lorenzo and San Francesco」/パレルモ(1969)
    • ダヴィドフ ストラディヴァリウス/ニューヨーク(1995)
    • ゴッホ作品2点/ヴァン・ゴッホ美術館(2002)
    • ポール・セザンヌ 「オーベルシュルオワーズの眺め」/ オックスフォード・アシュモレアン博物(1999)
    • ダ・ヴィンチ 「Madonna of the Yarnwinder」/スコットランド・ドラムランリグ城(2003)

    日本語名がわからないのもあるけど、これがFBIによる10選。ムンクの「叫び」の時はここにも書いたので覚えてます。

  • 回転ウェディングケーキ&トコ屋タワー

    回転ウェディングケーキ&トコ屋タワー

    実験開発室:高岡友美 近藤圭 蒲原雪子

    物見遊山 出会いのカタチ
     Walk around See the form of encounters

    2004/02/28 – 03/14
    東京大学総合研究博物館小石川分館

    Placake02

    回転ウェディングケーキ

    柱の周りにセットされたウェディングケーキが、プラレールのスイッチを入れると上下逆方向にぐるぐる回ります。プラレールが頑張ってケーキを回し、甘い香りを振りまきながら二人の門出を祝福します。

    Platower01

    トコ屋タワー

    積み重ねられたプラレールのスイッチを入れていくと、上の段に行くほど早さが増します。動きのあるインテリアとして、また床屋等の回転看板として、お客様次第でどのようにもご使用いただけます。回転方向を変える事も出来ます。

    (さらに…)

  • Jewish Museum Berlin 3

    Exile-Jmb1この写真、僕が水平をとれていないわけではない。Jewish Museumをずーっと見てきた最後の方にある"Garden of Exile"という中庭。

    Exile-Jmb2

    ここは自分の立つ地面と迷路のように林立する柱が水平、垂直を微妙にずらされている。
    ただそれだけで人間の身体というのはこうも居心地が悪くなるものか。

    Judisches Museum Berlin (JMB)
    Lindenstras 9-14, 10969 Berlin

    そういえば「サラエボ・フィルム・フェスティバル」ではパレスチナ制作の映画を見たことなどを思い出しながら、この旅が予期していたものも、していなかったものも、奇妙な関係性と連続を持っていたことに気付く。

  • Jewish Museum Berlin 2

    Memory-Void1

    Memory Void

    リベスキンドの建築の中を上から1階まで降りてくると、急に何もない静まり返ったスペースへ出る。そのまま奥へ進んだところに、Menashe Kadishmanインスタレーション"Shalechet(Fallen Leaves)"がある。

    今まで降りてきたフロアの高さ分の吹き抜け、薄暗い無機質なコンクリートの一角にはるか上の方から、下に敷き詰められた無数の鉄の顔に光が差し込む。

    Memory-Void2

    He requests that visitors walk upon the work. The title "Fallen Leaves" raises suggestions both of negative predestination and of hope for new life in the coming spring.

    無数の顔を踏み歩き、金属のぶつかる音がコンクリートの部屋中に響きわたる。

    ここに来るまでのフロアとの動と静の完璧なコントラスト。ここまではっとさせられるインスタレーションはそうはない。