投稿者: Kei

  • 51.ヴェネツィア・ビエンナーレ 2

    ALWAYS A LITTLE FURTHER
    ArsenaleでのExhibitionタイトルは上のものだが、全体には「女性」というテーマが流れている。

    Joana Vasconcelos

    Joana会場を入ってすぐ、Guerrilla Girlsの寒ーいポスター群に迎えられて今回のビエンナーレがとても不安になるが、その部屋の中央にあるこの巨大なインスタレーションに少し安心する。ポルトガルのアーティストである彼女の作ったこの大きなシャンデリアはなんと14,000のタンポンで出来ている。そのなんとも異様な美しさが今回のArsenalの展示をある意味で象徴していたのかも知れない。
    Guerrilla Girsがなぜ寒いかは後で触れる。

    Berni Searle

    南アフリカはケープタウンの作家Berni Searleのビデオ作品は、暗闇の中、広い野外にいくつもセッティングされた鍋が火にくべられているのをゆっくりと周りながら映像に収めている、ただそれだけなんだけれどなんとも美しい。火がパチパチというその赤さ、明るさを見ているだけでやっぱり人間は見入ってしまうものだと思った。プリミティブにきれいだと思った。

    Subodh Gupta

    Subodhインドの作家。ステンレスの冷たい光沢がなんとも美しいインスタレーション。いくつものキャビネットに収められた鍋、パン、キッチンツール。女性の作品かと思ったらどうやら男性らしい。料理、キッチンというモチーフだけに、美しさの裏の強迫観念的なものが際立っている。

    Gregor Schneider

    グレゴール・シュナイダーは完全にやってしまってる…カタログには穴あけてしまってるし、今どきの美大生だってもっとましなプレゼン作るよ。期待していただけにがっかり。

  • 51.ヴェネツィア・ビエンナーレ 1

    ヴェネツィア・ビエンナーレはメインのGiardani公園とArsenaleを中心に市内に散らばるいくつかの国のパビリオンや、関連(便乗?)するその他のイベント、企画で構成されている。メインの2会場はいいものの、他も全部回ろうと思うと入り組んだベニスの街中で途方に暮れるし、辿り着いてみたらショボくてがっかりというケースも多い。ちなみにGiardaniは月曜が休みでArsenaleは火曜が休み。これを考慮に入れないと短い滞在の場合は全部見るのが大変きついか、もしくは無理になってしまう。これは前回の経験で知っているので予定ばっちり。

    さてメインの2会場での展示から気になったもの、面白かったものなどを取り上げていきます。

    ベニスにドイツから鉄道で入ったのが月曜日の朝なので、部屋に荷物を置いたらクロワッサンとカプチーノのイタリア式な朝食をとり、10時のオープン直後に早速Arsenaleに乗り込む。
    続く…

    さて作品を紹介するにあたり、僕の撮影した写真を載せますが、その作品の権利は当然その作家にあります。写真も気持ち小さくしておきます。

  • ビエンナーレのヴェネツィアへ

    Venezia1ベルリンを後にして今度はイタリアはヴェネツィアへ。もちろん目的は2年に一回の現代美術の国際展「ヴェネツィア・ビエンナーレ la biennale di venezia」のため。

    前回に続いてのビエンナーレ参りになるわけだが、ベネツィア=ベニスの街のイメージはこんな感じだ。大小の運河が街中を巡っているため、狭い路地の上の方に洗濯物を干している光景が印象的だった。そのインスタレーションっぷりと「どうやって干しているんだろう?」と。

    ビエンナーレの様子については気になったものをいくつか挙げていきます。

    ちなみに現在ドイツ鉄道「DB」がヨーロッパの各都市へのチケットを大キャンペーン中で、19ユーロから色々行ける。ちなみにミュンヘン-ヴェネツィアで29ユーロ。いつまでやっているか知らないけれど、間に合うならこれを利用しない手は無い。

    それにしてもベニスの物価の高さには辟易する。食事もホテルも。そこそこに見えるレストランに入っても、がっかりさせられることもある。例えばアンチョビのスパゲッティ、味はまあまあだけど、茹で加減が最悪。アルデンテはとうの昔。サラエボの"Tavola"や"Vinoteka"の方が全然うまい。

    Venice-Meal1そんな中でもわりとおいしかったのは、スパゲッティ・ボンゴレ。日本では白いものが多いけどイタリアにはトマト入りの赤いものも多い。こっちの店はぴったりの茹で加減だ。アドリア海に臨み、運河が走るヴェネツィアだからかやはりシーフードは安心出来る。観光名所のリアルト橋の近くに魚市場もあるので行ってみると面白い。

    Venice-Meal2そして、シーフードのフライの盛り合わせ。イカにタコに貝に海老も大小、さらには手の長いのが殻付きで揚がっている。これにレモンをたっぷりと搾る!これにはワインもいいけどやっぱりビールが欲しくなる。

    というわけで、ビエンナーレはまた次に。

  • ベルリン、ヴェンダース

    Dck-Wimやっぱりベルリンでも映画を見たいと思い、こちらでも公開されたばかりのヴィム・ヴェンダースの"DON’T COME KNOCKING"をPotsdamer PlatzのCINEMAXで。

    「ベルリン・天使の詩」でブルーノ・ガンツが降りてきた広場の面影はもうすっかりない、観光スポットのポツダム広場で土曜の夜だというのに22:30~という最終上映回のせいか、人は全然いない。上映ぎりぎりにチケットを買ったにも関わらず、YUKIと正面中央の一番いい席で見る。

    ヴェンダースが英語で作品を撮るようになってからドイツで人気がなくなった、という話しを思い出しながら本編をまっているとなんとドイツ語吹き替え!サム・シェパードもジェシカ・ラングもティム・ロスもドイツ語を喋っている…もちろん自分はドイツ語さっぱり。なのであまり映画の内容について感想らしいことも言えないのだが、少なくとも「10ミニッツ・オールダー」の時よりは全然良い。言葉がほとんどわからない分、カメラワーク、表情に集中して見れたのは良かったのだけど、どうしても最後の長台詞だけは何を話しているのか知りたい。

    これもまたちゃんと見直さないといけない。

  • Spazieren – blog

    Spazieren

    ベルリンで居候させてもらってるYUKIこと田口君がブログを始めたのでご紹介。

    Spazieren
    "spazieren"とはドイツ語で「散歩」のことらしい。
    まだ始めて一週間くらいだが、今までの作品をガーッとアップしていたのでちゃんとWEB上にアーカイブが出来ている。しかも日本語と英語。ちなみにキャプチャ写真は彼の今年のサラエボでの作品。

    (さらに…)

  • Jewish Museum Berlin 3

    Exile-Jmb1この写真、僕が水平をとれていないわけではない。Jewish Museumをずーっと見てきた最後の方にある"Garden of Exile"という中庭。

    Exile-Jmb2

    ここは自分の立つ地面と迷路のように林立する柱が水平、垂直を微妙にずらされている。
    ただそれだけで人間の身体というのはこうも居心地が悪くなるものか。

    Judisches Museum Berlin (JMB)
    Lindenstras 9-14, 10969 Berlin

    そういえば「サラエボ・フィルム・フェスティバル」ではパレスチナ制作の映画を見たことなどを思い出しながら、この旅が予期していたものも、していなかったものも、奇妙な関係性と連続を持っていたことに気付く。

  • Jewish Museum Berlin 2

    Memory-Void1

    Memory Void

    リベスキンドの建築の中を上から1階まで降りてくると、急に何もない静まり返ったスペースへ出る。そのまま奥へ進んだところに、Menashe Kadishmanインスタレーション"Shalechet(Fallen Leaves)"がある。

    今まで降りてきたフロアの高さ分の吹き抜け、薄暗い無機質なコンクリートの一角にはるか上の方から、下に敷き詰められた無数の鉄の顔に光が差し込む。

    Memory-Void2

    He requests that visitors walk upon the work. The title "Fallen Leaves" raises suggestions both of negative predestination and of hope for new life in the coming spring.

    無数の顔を踏み歩き、金属のぶつかる音がコンクリートの部屋中に響きわたる。

    ここに来るまでのフロアとの動と静の完璧なコントラスト。ここまではっとさせられるインスタレーションはそうはない。

  • Jewish Museum Berlin 1

    Jewish01ダニエル・リベスキンドによる斬新な建築の新館が目を引く"Jewish Museum Berlin"へ。その外見の斬新さはもちろんだけど、中も相当すごい。Jewish というのは、ユダヤ人、ユダヤ教のことで、ドイツにおけるユダヤの歴史を豊富な資料で展示しているのだけど、その内容もさることながら、情報のインターフェイスデザイン、インスタレーションがとても凝っている+遊んでいて、体験型の博物館として素晴らしい。インターフェイス天国インスタレーション王国。

    Jewish02Jewish03Jewish04Jewish05

    触る動く楽しい」という単純な関係性をデジタルもアナログも使って、情報を能動的に引き出させることに使っている。大変わかりやすいし、メッセージもその方がしっかりと伝わる。

    例えば、左上の写真。歴史の時間軸を自分で舵をとって辿っていく。矢印の方向だけでなく逆に廻すことも可。右のヘブライ語の綴りはカレンダーをめくるように自分でちぎって、キーボードとトラックボールで入力して出てきたスクリーン上の「自分の名前のヘブライ綴り」を真似て書いてみる。

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  • ベルリン報告展のギャラリーNORD

    Nord01

    この夏のSICE05"Re_Cultivation"の報告とさらに展開させた作品制作を発表する予定のベルリンのGALLERY NORDへ、下見と打ち合わせ。U9のTurmstraseという駅の近く。広くてきれいで、道路側もガラス窓が大きくとられていて気持ちがいい。東京展の会場「アサヒアートスクエア」の約半分の広さだが、開放感があるのでまた違った面白い構成が出来そう。

    スケジュールはまだ調整中ですが、こちらは来年の5月あたりに展覧会を行ないます。東京展は2月。併せてよろしくどうぞ。

    (さらに…)

  • ベルリン、深夜の美術館

    Kunstler-Archiv1ベルリン中の美術館、ギャラリー間を横断する面白い企画"Lange Nacht der Museen"で、真夜中の美術館にてクリスチャン・ボルタンスキー、カバコフの作品を見た。この企画は8月27日の18時から28日の2時(深夜!)まで参加ギャラリー全てが8ユーロの共通チケット1枚で見れるというもの。普段ならとうに閉まっている時間の美術館に人が溢れている光景はなかなか面白いものだった。

    Kunstler-Archiv2ベルリンの観光名所のブランデンブルク門のすぐ横に出来た"AKADEMIE DER KUNSTE"という建物。ここでの"KUNSTLER.ARCHIVE"を見に行ったのだけど、まず建物自体がなんとも凝っていてそれだけでも十分面白い。「アーカイブ」というのは、ADKのアーカイブでもあるし、カバコフやボルタンスキーの作品自体も「アーカイブ」の作品である。正直、期待していたカバコフとボルタンスキーは肩透かしの感もあったのだが、トータルでとてもよかった。

    ベルリンに来たのはちょっとしたハプニングでもあったのだけど、なかなかベルリンを満喫している。