この40日で思うこと

帰国しました。この40日ほど、サラエボでのプロジェクトを中心にヨーロッパをいろいろ見て回ってきていろいろ濃い経験をしてきました。日本を相対的に見ることもできたし、帰属と関係ない自分個人のこともいろいろ考えれたかな、と。まだ頭が時差ぼけというかいろんな情報を完全に処理しきれてなくてこっちに戻ってからは何もして無いけど、いずれその事をしっかりとまとめようと思う。日本を出る日から帰る日まで日記も欠かさず書いていろいろメモしてるしね。

一つ感じた事を例に出せばやっぱり民族的なこと、宗教的なこと、人種的なことの問題というのは何をするにしても大きいということ。サラエボで生活をしているとそれを痛感せずにいられなかった。静かな中にも見え隠れするムスリムとセルビア人との確執。そしていろいろなレポートから無視をされ続けるジプシーたちの存在。そして難民がらみの問題やSARSの事で悪感情をもたれている中国人。中国人と見た目で区別できないので一緒にされる日本人たち。もちろんプロジェクトの中でだって価値観の差を痛感させられた。ドイツ人、オランダ人。もちろん個人個人それぞれで違うので全部同じようには言えないのは当たり前だけど、それはもっとお互いの理解が進んでからの事。日本人には日本人に共通の価値観、似た思考の傾向があって、クリスチャンには彼らの共通思考回路がある。どうしてもそれからは完全に逃れる事は出来ないと思った。

だから、それから逃れようとか否定しようとかそういうことではなくそれを自分でしっかり意識できれば少しはお互いの、自分の理解につながると思う。そんな事。

後、もう一ヶ月も経って忘れてきたけどヴェネツィア・ビエンナーレ。なんか正直がっかりというか、こんなもんかという印象だった。政治的なだけで美術としての何かが全く欠けている作品群、人に見せる事の意識の足りないビデオインスタレーション群、相変わらず気分だけの何も変わらない人たち。世界のアートシーンと言うのも、日本のいわゆる美術ファンや、頭でっかちな体の動かない人たちとあまり変わらない事を知った。もちろん中には面白いものや、有無を言わさず圧倒させられたすごい作品なんかもあったけど、ごく一部だった。

サラエボで作品を2つ作ってきているので発表するときをこう御期待。今までの自分の流れから大きく変わってきている。あっちではまとめたり編集できていないのでこれからじっくりつめていく。

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