ジャン・ヌーベルと塩田千春

東京オペラシティアートトギャラリーの『ジャン・ヌーベル展』へ。最初の部屋から、壁をとてつもない量のポジフィルムが埋め尽くし、さらに上の方でスライドがガチャガチャ切り替わる空間になっていてなんとなくすごい感じにさせられる。次にどんどん進んでいくと、キヤノンの協力で用意されたデジタル出力のプレゼンテーションの写真、ドローイングで、ジャン・ヌーベルの実現したプランも実現しなかったものも暗い部屋に浮かび上がってくる。こういうインスタレーション(プレゼンテーション)の仕方は、いかにも金がかかっていそうで憧れるところでもある。

しかし、ずっと同じ手法での展示なので早く飽きてしまう。建築を専門にやっている人であれば、飽きずにいくらでも見るところあるだろうが、展覧会としては単調なのだ。これは他の作家の大規模な個展(回顧展)でもたまにあることだけど、作品自体はそれぞれ面白いし、バリエーションも豊富なのに展覧会としては面白くないというケース。特にジャン・ヌーベルは汐留に行けば電通ビルという彼の作品を直に見れるのでそっちでもいいかなと。

ではあるけれど、彼のコンセプトの記述が結構面白くて、テキストを読むのも楽しめたので、そんなに不満ではなかった。いろいろ言っているけれど実はわりとよかった。

オペラシティに行く途中、ケンジタキギャラリーで『塩田千春展』も見てきた。彼女の代表作とも言える、糸ぐるぐるのやつなんだけど、その量はまあすごいのだけど、ギャラリー自体が大きくないので、2年前の横浜トリエンナーレで巨大な衣服の『皮膚からの記憶』を見たときのようなインパクトはなかったです。精神病院でやることと、東京のギャラリーでやることでもっと変わってこないとリアリティを感じられないと思うのだけど。

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