新聞の映画評150本

名古屋で書いた映画評150本名古屋で書いた映画評150本
石飛 徳樹 (著)
朝日新聞記者の著者が名古屋本社発行版に掲載してきた1999~2005までの映画評。

もちろんこの間に公開されてきた映画全てをカバーしてるわけではないけれど、ここに採り上げられているタイトルを見るだけでもちょっとワクワクしてくる。
菊次郎の夏、アドレナリン・ドライブ(!)、アイズ・ワイド・シャット、ゴースト・ドッグ、ナビィの恋(!)、バトル・ロワイアル、キル・ビル… もちろんスター・ウォーズシリーズやウォーター・ボーイズなども。

始めの方に本人が「新聞の映画評には何を書いたらいいのか」と書いている通り、万人が読む新聞での批評というのは難しいのだろう。読者こそ多いが、今となっては実際どこまで影響があるのかわからない。その中でこれだけの映画評を、限られた字数で過不足なく書いてきたことに感嘆する。

一人で暮らすようになってから、新聞をとらなくなってしまったけれど、夕刊と日曜版だけはとってもいいかなという気がしてきた。ないか、そんなばら売り。

自分の好きな映画についての評を読むのは、なかなか微妙なものだ。「キル・ビル vol.1」「バトル・ロワイアル」についての評・感想に何度がっかりしたことか。専門家も一般の人も。意見が違うのはもちろん構わないのだが、その内容が第一印象と偏見を出ていず、なんともすっきりしない。
「いや、そういうことじゃないんだけどな…」
石飛さんの上の2作についての評はわりと的確だ。

ナビィの恋好きな映画の一つ「ナビィの恋」も採り上げられているので、ちょっと引用。

 近づく島を船から眺める映像で始った物語は、遠ざかる島の映像で幕を閉じる。往路と違い、船には主人公はだれも乗っていない。至福の世界に別れを告げなければならないのは私たち観客だけらしい。その現実が私たちをなおのこと切なくさせる。

劇場でビデオでWOWOWで、この映画を何度見たことか。沖縄と沖縄音楽と登川誠仁(恵達)と村上淳と西田尚美。何度見てもまた見たくなる風景がある。

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