先日の雨の三渓園。園内の池では蓮の花が咲き誇っていた。傘で視界を遮ってしまうのはもったいないくらい。
何故かこの花を見て思い出したのは、何度も通った上野の不忍池の蓮ではなく、昨年のベネツィア・ビエンナーレの韓国館での Choi Jeong-Hwa の作品だった。
ある作品を見て現実をイメージするのではなく、現実を見てある作品を思い浮かべる。それは逆なのか、正しいのかなんだかわからなくなってしまったが、生の花を見てビニールの花を思い出したのに気付くと不思議な体験のような気がする。
ジリジリと太陽に焦がされるベネツィアで見た花と雨で音が掻き消される横浜の花。
7月の誕生花でもある蓮の花の花言葉は「雄弁」だそうだ。
なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。昭和26年(1951年)3月、千葉県千葉市検見川遺跡の地下から理学博士 大賀一郎が発見して発芽に成功したハス(大賀ハス)は約2000年前のものであることが分かった。その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)がある。
できれば800年とか2000年もほったらかしにされないで早いうちに見つけてください。
上のエントリーでChoi Jeong-Hwa の作品のタイトルを「ドラゴンフラワー」と書いていますが、今考えてみるとこの作品のタイトルは違ったかも。シリーズで発表してるのだけれど、他のものと形も違うし、英名で“Dragon Flower”は別の花らしい。
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昔、地球のあるこの宇宙は
仏が座っている蓮の花の細胞の
一粒くらいでしかない、
みたいな仏教の話を聞いて
マクロとミクロのスケールに
目眩がしたことがあります。
水がはじかれて、丸こくふしぎな形で
くぼみにたまっていたりしますね。
蓮は仏教の文化的な影響のある地域ではとても特別なものですからね。
葉も花も質感と量感が結構好きで初めての自分のカメラで初めてのリバーサルフィルムでやっぱり蓮の花を撮ってました。