ジェシカ・リンチとフル・メタル・ジャケット


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以下の記事は12/09発売の週間アスキー12.23号中の連載、「仮想報道(歌田明弘さん)」をもとに書いています。

ジェシカ・リンチという女性兵士を知っていますか?イラク戦争中盤に、「女ランボー」としてヒロインにされ、軍、アメリカ国民の士気を高めるプロパガンダとして文字通り役に立ったニュースなのだが、日本ではほとんど相手にされてない(と思う。実際、知らなかった)。実は最近、彼女がこの報道を覆す証言をし始め、それに対していろいろと反応が出てきている。

「マスメディアを操作し戦争の流れに影響を与えるためにジェシカ・リンチの話を捏造したのであれば、大量破壊兵器の報告についても信頼性が揺らぐ」

詳しくは、「仮想報道」及び、そこで挙げられている以下のページを。

戦争報道するメディアの信頼性と事実の捏造についてはスタンリー・キューブリック監督が1987年に戦争映画(=反戦映画)の大クラシックになっている「フル・メタル・ジャケット Full Metal Jacket」でも採り上げられている。

> 言っただろ 我々の書く記事は2種類だ
 猛者が現地豚に防臭剤を買い与え 心を勝ち取った記事か
 敵を殺した数で決まる 戦闘に勝った記事だ
 敵の血だまりか 死体を引きずった跡は?
> 雨でした
> ハッピー・エンドにしろ 敵 戦死 1名 兵か将校か
 将校の死は猛者好きだ
> どうせなら将軍では?
> 君は兵隊が落ち込む記事を書きたいの?
 ご存知の通り この戦争は人気がない
 我々は批判的な民間特派員が無視するような 記事を書く

戦争時のプロパガンダとしてのメディアの操作は今に始まった事ではなく、上の通りベトナムでも当たり前に行われていたし、日本も太平洋戦争時同じことを国民に対して行っていたわけだ。

これだけ情報が溢れる社会になっても、本当のことはやっぱり見えにくい。
「ボウリング・フォー・コロンバイン Bowling for Columbine」、「アホでマヌケなアメリカ白人」のマイケル・ムーアだって、日本でも一時的なブームとして消化されてしまった。

それはやっぱり、ひとごとだからだ。

< この記事は以前"Web of Activities"に書いたものです。 >

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