10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス


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10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
2002年
制作:ドイツ・イギリス
監督:アキ・カウリスマキ、ヴィクトル・エリセ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、チェン・カイコー
恵比寿ガーデンシネマ

上の監督の名前を聞いただけでも、ピンと来る人にはうずうずしてしまう、10分という持ち時間でそれぞれが作品を作り上げたコンピレーション。
10ミニッツ・オールダーにはもう一つ「イデアの森」があり、そちらにはジャン・リュック・ゴダール、ベルナルド・べルトリッチ他が参加している。

一番の感想は、下手な120分作品より全然密度が濃いと言うこと。詰め込む作家(カウリスマキ、ヴェンダース、スパイク・リー、ヘルツォーク、カイコー)と、断片として切り取る作家(エリセ、ジャームッシュ)とに大きく分かれるが(その境界もあいまいだけど)、総じてレベル、緊張感・完成度が高く、ただの寄せ集めには終わっていない。

そして、それぞれについては...

  • ヴェンダースにはがっかりした。もう新しいヴェンダースは見たくないと思う。
  • スパイク・リーは相変わらず他人の土俵で相撲を取っている。
  • アキ・カウリスマキは「過去のない男」の横で作った感じが、らしくてにやっとした。
  • ヴィクトル・エリセは静かさと画面の美しさに感動した。
  • ジャームッシュは何も起こらない10分の切り取り方、構成が鮮やかだった。
  • ヘルツォークはスケールの大きいドキュメンタリーで、10分では収まりきれない感じ。
  • カイコーは他の作品とは異色だが今回の最後にふさわしい飄々とした締めだった。

自分的ベストはヴィクトル・エリセの「ライフライン Lifeline」

それぞれの作品をつなぐ川の映像とトランペットの即興演奏も印象に残る。

世間一般にはあまり人気が無いようでがらがらだったのが気になった。

(04/08/31 “イデアの森” についてはこっち

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One Response to “10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス”

  1. 船橋日記

    映画「10ミニッツオールダー:人生のメビウス」
    七本の中でもっとも印象に残ったのはヴェルナー・ヘルツォークの作品。彼のカメラは淡々と部族の姿を写すのみで、何の感情も感じさせないところがすごい。驚きました!

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