現在出ている雑誌“pen”の最新号は「レトロな魅力がいっぱい、東欧のグラフィック」特集。最近では「中欧」と呼ぶことの多い、チェコ、ポーランド、ハンガリー、スロヴァキアの4カ国を取り上げているが、「中欧」でなく「東欧」としたタイトルからも読み取れる通り、共産圏下のグラフィックデザイン、またその時期からのベテランが中心。新しいものもあるが、クオリティ的にも内容的にも過去のものの方が充実している。
「2都市で見つけた、楽しいデザインたち。」という見開きもあり、プラハとブダペストの「日常のデザイン」も紹介されているが、そこはちょっとお粗末。「日常」をイメージできない「日常のデザイン」には都市のダイナミズムを感じない。「素朴でなんかかわいい」な気分で満足してしまうんだろうね。
とはいえ、この地域とデザインに興味を持っている人にはなかなか面白い号であると思うので、次号が出る前に要チェキ。penも「1冊まるごと佐藤可士和」なんて特集してないでもっとこういうのに期待している人は少なくないんじゃないかと思う。王様の耳は…
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