プティ・プワソンで東京西にある新しい病院での新しいワークショップが始った。タイトルは「みんなのすむところ」。夏の夢の島のときと同じタイトルだが、中身は全然違う。あえて同じタイトルになったのは、これからのプティ・プワソンのワークショップに何かしらの方向付けのヒントになればいいかな、と思って提案したから。
というわけで今回は90cm角の星(街より大きく、国でもない。)をみんなで勝手に進めながら作ってみる。
- 90cm角の白い紙6面にに好き勝手に地図、都市計画、住みたい家などを描く。俯瞰図、アイコン、文字、何でも。
- 後で組む時のことを考えて、海岸線、大きい道はこっちで最初に少し決める。
- 気に入らなかったり、つじつまが合わなくなったら直す。
- スケールは気にしない。
- ある程度平面が出来てきたら、勝手に立体を作り始める。建物を紙、段ボール、発泡スチロールで作るもよし、紙ねんどでりんごや牛を作るもよし。
- そこに暮らす人達の使う道具や着る服、アイテムを実際の大きさで作る。
- 最後に6面を立方体に組み上げて、宙に吊る。
道具などは星とは別に資料として展示する。
と、こっちで計画はあるわけだが、そんな思惑通りに行くはずはない。
病院でのワークショップは人が実際集まってくれるか、いつも不安なもの。今日もスタート時には全然関係者しかいなかった。でも、準備を始めているうちにリハビリ中のおじいちゃん、おばあちゃんや病院スタッフの子供たちがたくさん集まってくれて、後半は一気に進んだ。海をただ塗るのでも全然タッチが違う。子供は子供で嵐のよう。
こういうワークショップでは、いつも自分は自分で絵を描いたり、粘土で伊勢エビやビーナスを作ったりだ。予定調和的に無理に作品ぽく形にしたくはない。だけど「プロセスが大事」をいいわけにズルズル完成しないのはもう嫌だ。バラバラなものをバラバラのままほんのちょっとのアクションによって立たせてしまう方がずっと健全な立場だろうと思う。
とはいえ、さすがにこれがちゃんと星になるか不安…
このワークショップ、月に1回のペースでとりあえず1年で区切りの予定。
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