食べる・食。それと関わろうとする、取り込もうとするアート。

October 17, 2005

メタリックな出前料理人

E-Sausage物々しくコードを配線されたソーセージからジュワーっと肉汁が染み出し、会場はにわかにいい匂いに包まれる。ソーセージ中の水分に電気を通すことで、本当に加熱が出来るなんて驚きだが、実際に口に入れたそのソーセージのおいしさが全てである。

Che-Kimura

この調理法をパフォーマンスとしてやっているのは、銀のシェフ服に身を包んだ木村崇人さん。参加型の作品を展開するアーティストでもあり、僕の所属する研究室(壁画!)の助手でもある。写真は、金曜日から台東区をエリアに行われている「サスティナブル・アートプロジェクト 2005 言の伝え」のオープニングパーティでのパフォーマンスから。前日ソーセージを腸に詰めるところからやっているというだけあって、ガーリックの風味が利いたプレーンタイプと少し辛いチョリソタイプの2種ともインパクトだけでなくおいしい。なんでももうこれをやって9年目だそう。

ということで、木村さんも「セレブシェフ」に勝手に認定!

Posted by Kei at 12:37 AM | トラックバック

May 5, 2005

料理とサイエンス

今出ている「BRUTUS 5/15号 21世紀料理教室」が面白い。

  • 018 ダニエル・ガルシアの液体窒素料理。
  • 022 エルヴェ・ティス教授の分子料理法。

そこからいくつか抜き出し、簡単な考察をしてみる。

液体窒素

「アンダルシアのイマジネーション」、ダニエル・ガルシアお得意の液体窒素を使った料理の世界。

最近、子供にも大人にも人気のある科学実験で定番の液体窒素。1気圧での沸点が-195.802℃で自然な状態ではもちろん気体の窒素。「何でも瞬時に凍らせられるから」ということでガルシアは使い始めたそうだ。食感や温度を変えられることと、その舞台のスモークのような効果を生み出すそれは料理に新鮮さを与え、食材をそれ自体のアフォーダンスから解放した。

液体窒素自体は日本でも業者などで購入可能。「取り扱いには資格が必要」との噂もあるが、実際には必須ではないらしい。ただ扱いには厳重な注意とその高圧に耐えられる構造の容器が必要。ちなみに1992年にはH大学で事故により助手と大学院生の2名が死亡しているケースもある(液体窒素は気化すると体積が650倍になる。そのため酸欠による呼吸不全)。

危険度は天ぷらの油と変わらないよ。いたずらに恐れることはないけど、高温の天ぷら油を扱うつもりで取り扱いは注意してね

とのダニエルの言葉を決して簡単にはとらないように。

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Posted by Kei at 11:57 PM | トラックバック

December 10, 2004

テートにトースト

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London Metroのニュースペーパーより
 アントニー・ゴームリーの作品 "Bed" を、近々TATE Britainで見ることができるらしい。彼は彫刻を中心とした作家で、実際食べものをつかった作品はそう多くはない。...

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Posted by Haruna at 7:45 AM | トラックバック

November 29, 2004

巨匠の台所

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コルビジェのサヴォワ邸の台所。広くて、収納もあり、スペースもたっぷり。サヴォワ邸を思い出せない方は、以下でチェックを。

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Posted by Haruna at 5:58 AM | トラックバック

Daniel Spoerri 展

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パリのGalerie Fraich'Attitudeで開催されていたEAT ART展。代表的なのは1960年以降の“デルベック家の安息の地”をはじめとする、ある日の食卓をそのまま壁に掛けた作品のシリーズだが...

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Posted by Haruna at 5:46 AM | トラックバック
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