手を加えてやると色々な姿へ変化を見せる素材たち。

February 6, 2006

大気圏外でお食事を 03

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さて、これが何かご存じの方も多いはず。 日本人宇宙飛行士野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載された、世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」です。
北海道の余市宇宙記念館と、日清のインスタントラーメン発明記念館でしか見られないという貴重な品を間近に見せて頂きました。
お湯を注入して戻すらしいですが、おそらく70℃にしか上がらないお湯の温度と、水分が面倒な状況でいかにおいしさを再現できるかがポイントだったのではないかと思います。具はみたところ日清のカップヌードルのものと同じだったみたい。味覚が鈍くなると言う宇宙空間でも、かなりの好評だったようです。

というわけで、水戸のみなさま、またお会いできるのを楽しみにしております。今日はありがとうございました。

Posted by Haruna at 2:23 AM | トラックバック

大気圏外でお食事を 02

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宇宙食のレクチャーでは、貴重なデータや映像も盛りだくさんで、大人も子供も興味深々。美術館と宇宙のレクチャー、それをつなげてしまうのが食のすごいところです。いや、美術の懐の深さともいえます...
ワークショップ後半では「大事な人」というキーワードを設定したので、奇抜な企画案よりも相手を思いやった食べものが印象的でした。炊きたてのごはんや宇宙日本蕎麦、新鮮な食べものでビタミンCをとってほしい!という案から、納豆(さすが水戸!)をいかに宇宙空間で食べるかというデザインまで多岐にわたりました。非日常空間だからか、誕生日パーティーをしたい!液状ケーキがあったらいいという案も印象的。
宇宙という心細い空間では、懐かしさや温かさが味覚の重要なポイントになるというのが、今回の発見でした。

Posted by Haruna at 2:05 AM | トラックバック

大気圏外でお食事を 01

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本日、水戸芸術館で行われたアートエデュケータープログラム 芸術型飛行開発研究所のオープンラボに、招待アーティストとしてお呼ばれしてきました。
ワークショップは「自分の大切な人が宇宙に行くとしたら、そこでどんなものを食べてほしいか」というテーマで、宇宙食の企画をするというもの。JAXA(宇宙航空開発機構)でHTVという宇宙への搬送システムを開発してる坂下哲也氏による宇宙食のレクチャーや、実際に宇宙で食べられていた、初期宇宙食のフリーズドライ・イチゴやアイスクリーム、ドライフルーツのイチゴやフレッシュのイチゴなどを食べ比べ、様々な感覚や知識を使って究極の宇宙食をデザインしてもらいました。

Posted by Haruna at 1:41 AM | トラックバック

December 30, 2005

ブロッコリーの壁 @BOSTON

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海外旅行先で行きたい場所の一つはスーパーマーケット。地元の市場やスーパーマーケットへ行けば、その場所の食生活がだいたいわかる。食生活を知ることは、その人を知る重要な要素である。

ボストンの滞在先最寄りのスーパーマーケット、"Hole Foods"は、野菜の陳列がすごかった。とにかく全ての野菜が壁のように積まれている。最初にブロッコリーの壁(森を上からみたようだ…)にぶち当たったかと思えば、次は人参、パプリカ、赤かぶ…サニーレタスまでもが壁を成す。ただ買う方には野菜を厳選する余地がない…。

Posted by TN at 4:29 PM | トラックバック

November 27, 2005

食べられる鉱物

solt.jpgお塩は唯一食べられる鉱物といわれています。ようするに、唾液に溶けるんです。舌にある味蕾で味を感じるには、唾液が触媒となってくれないと、味わえないのです。石やプラスチックにあまり味を感じないのはそのせいなんですね。しかしながら、ある意味お塩も石の一種なのです。
いわば、塩は食べれる石です。

先日のアンオイフィシャルなパーティーのときに、旬のお芋(ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ)をつかったチップスをデザインしました。
そのときの"キー"になっていたのが、この3億8千年前のお塩。写真のような、握りこぶし大の大きな結晶を、おろし金でガリガリと削って味つけしました。
海由来の、うまみがたっぷりのお塩とはまた違った味わいで、ビリッとするような強い塩分。丸の内のオフィス内でにぎやかに催されたパーティーにぴったりな、大人の味でした。

今はヒマラヤにほど近いチベットですが、その昔は海の底だったそうで、その名残がこの赤い塩なのだそうです。
それよりなにより、塩を鉱物だと思って口にすると、またひと味違った感覚が味わえます。塩は大人のロマンです。

Posted by Haruna at 12:52 AM | トラックバック
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