食べる・食。それと関わろうとする、取り込もうとするアート。
October 3, 2004
楽食 展
2年前旅先で知り合った女子美に通う友人からこんなDMが来た。「食を目であじわったことはありますか?」
2,3日にはパフォーマンスもあるということで、昨日、のぞいてきた。日本画を専攻している友人とその幼馴染みと2人での展示。
その場所は普段ギャラリーではないのだが、時々展示をしたり店鋪として使ったりしているところで、6帖ほどのスペースに大きな棚が作り付けられており、脇には簡単なオープンキッチンもある。4,5段のステップを登ると出られる中庭のようなスペースもある。床のタイルが生木で作られていて、打ちっぱなしの壁でも柔らかい印象だった。展示にもよるけれど、ホワイトキューブよりもこんな空間のほうが展示も楽しいよなぁ。
そんな空間に、10号~20号くらいの岩絵の具で描かれたおいしそうな料理の絵が何点か飾られていた。棚には備前焼きのお皿や果物、フィンランドのガムやネコの人形、額に入った小作品、木の実、パン、輸入菓子、紅茶、お酒などがランダムにディスプレイされていた。友人曰く「棚があんまりがらんとしてて、焦って昨日お母さんにいろいろ持ってきてもらったのー!」 その衒いのなさが逆にすごく良かった。
パフォーマンスレポートは続きをどうぞ。
続きを読む "楽食 展"September 1, 2004
黄色 - 米、林檎、時間のサイクル
目黒美術館でやっている「色の博物誌 黄 地の力&空の光」が面白い。
「色の博物誌 黄 地の力&空の光」 9/8(水)まで 目黒美術館
展覧会自体は、黄色というテーマから鉱物、土、壷、着物、絵画、インスタレーションまで集めたもの。その中で .automeal 的に採り上げたいのは、ドイツの現代美術作家ヴォルフガング・ライプの"rice-meal"。
ライプは黄色い花粉や、蜜蝋、ミルク、そして米など「生」のカプセルを丁寧に並べ、塗りこみ、並べていく作家である。実物を見ないとよくわからないところもあるけれど、その作品の静謐さは、あるスピリチュアルな力を持っている。今回展示されている"rice-meal"(meal!)は彼の代表作の一つで、米を上から小山状に注いだ皿をいくつか並べたものである(一つは花粉)。食べ物的に見ると、その米は日本の丸い米でなくて、外国でポピュラーな長い米だったのだけれど、上から注がれた米のその流れがとてもきれいだった。米の"つむじ"とでも言うような。
ライプについてはこちらをご覧下さい → http://www.jca-online.com/laib.html
続きを読む "黄色 - 米、林檎、時間のサイクル"June 22, 2004
モザイク・ケーキ石畳風
壁画のアトリエに転がっているものの中には、ビジュアル的に食べ物に持ってきたいものがあったりする(そうでもない?)。左の写真みたいなケーキとか、右の写真のようなデザートとかあったらどうでしょう。
いずれ、作ってみるかも。ネタとしてキープ。
May 26, 2004
余談続き。
スタバのコーヒーは、他の店のものよりもカフェインが多いらしい。だから美味しいらしい。覚醒作用だね。
お米にも微弱な中毒性があるって聞いたことある。
二年くらい前に2dkというオフィスが国際フォーラムでやっていたアートジャングルというイベントに、食に関する面白い展示があったのを思いだした。「食の考古学空間」をテーマに、レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」のメニューを再現するというもの。発想として新しいってわけではないんだけど、展示空間が良かったし、実際に食べられたのも良かった。広い部屋の正面に実物大の「最後の晩餐」のレプリカが掛けてあって、白いクロスのかかったテーブルに料理が並んでいて、なんか厳かな感じの音楽がかかってた気がする。
こちら→「マンジャーレ!」っていうやつ。TOKYO ART JUNGLE