September 1, 2004

ゴルチエとパン  news

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パリのカルティエ現代美術財団のギャラリーで「ジャン・ポール・ゴルチエのパン・クチュール」展が開催されている。
会場の様子はたけいえみこさんのBlue bookshelvesにて読めます。

折元立身のパン人間を思いださずにはいられないが、「クチュリエルはアルチザン(職人)であってアーティストではない」とゴルチエは主張する。
会場の地下ではラボラトリーでバゲット、クロワッサンなどのパンを製造する様子を見ることができるらしい。

ゴルチエはもし職業を変えるなら絶対パン屋!だそうで、小さい頃の夢もパン屋だったらしい。
フランスのお家芸、パンとファッションのコラボ。両者共通する「手仕事の大切さ」を伝えたいとのこと。


ちなみに、案内状が、町のパン屋さんでもらうような白いカサカサする紙袋だったそうな。この企画自体はどうなのかよく分からないが、そういうのは魅力的。
こういうことをやっちゃう押しの強さはゴルチエっぽい気がする。でも会場はきっといい匂いが立ち込めていたんだろうなぁ。

フランスは本当にパンが美味しい。なんでもない町のカフェでもとにかくパンは美味しい。
忘れられないのは、日本でも定着してきているPAULのカンパーニュ。天然酵母の酸味、モチモチした生地、コシのある皮、それだけでなにもいらない。日本とは気温や湿度なんかがやっぱり違うから、同じ粉を使ってもまったく同じパンは焼けない。

ヨーロッパのパンがハードなのは、器にも使ったりしていた歴史があるからなんだけど、昔の貴族なんかはハードなパンにいろいろとおかずを乗せて、汁のしみ込んだパンを使用人とかにあげていたそうな。そっちの方がおいしい、絶対!

投稿者 TN : September 1, 2004 11:08 PM

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コメント

こんにちは。
トラックバックに誘われて、こちらに来ました。
会場全体が、パンの匂いに包まれて、パン屋さんの中にいるようでしたよ。
フランス人が(フランスの)パンに寄せる熱情と、パン屋という職人仕事に向ける憧れにも似た尊敬の眼差しときたら。会場のブックショップでは、アート関係の本に並んで、「パリのパン屋ガイド」といった本も並べられていました。これがまた、続編が出るほどのベストセラーだそうです。

Posted by: EMY | September 2, 2004 11:10 AM

EMYさんこんにちは?ようこそ .automealへ!
「パリのパン屋さんガイド」、すごそうですよね?。かなり欲しいです。。「料理王国」という雑誌の最新版がハード系パン特集で(なかなかいい特集ですよ)、それに載ってて見ました。カンパーニュとか日本でも定着してきて本格的なパン屋さんも増えましたけど、フランスの方のパンへの思いは、長く培ってきた文化ですから全然違うんでしょうね。

Posted by: TN | September 2, 2004 2:09 PM

そういえば、「たけしの誰でもピカソ」でも、パンをかぶってる人が出てましたよ。折本立身ほどのインパクトもゴルチエほどの優雅さもまるでありませんでしたが。

関係ないけど、折本立身の話題で昔あるBBSで盛り上がったことがありました。折本立身はまだ正当な評価をされていないように思います。

Posted by: Kei | September 2, 2004 5:20 PM
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タイトル: 9月17日にゴルチエ丸の内店OPEN
- from パリノルール blog at 2004.09.07

概要: 場所は丸の内MY PLAZA内。インテリアはスタルク。 http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/wnews/20040611ug02.htm http://office.mec.co.jp/m241/UsrBldg?bd=BBB 低いほうのビルの明治生命館は重要文化財です。昭和9年、岡田信一郎作。......