January 12, 2005
末富のデザイン展@銀座松屋 etc.
「京菓子司 末富のデザイン展」が銀座の松屋で行われています。左はそのDM。
決して広くはない7階ギャラリーは白と赤を基調にした構成で末富の菓子を引き立てています。展覧会担当は深澤直人。そして芳名帳には永井一正の名も。
京菓子司 末富三代目の山口富蔵さんのアートディレクションによる菓子が並ぶ様はなかなかの緊張感がある。暦をモチーフにしたもの、干支をモチーフにしたもの、和歌をモチーフにしたもの。
面白いと思ったのはまず「唐衣」。
からごろも
きつつ馴れにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞ思う
という、”かきつばた”で有名な、伊勢物語は在原業平の歌がモチーフになっています。どこか八ツ橋にも似ているなと思って調べてみると、八つ橋と”かきつばた”には縁があるのです。在原業平が上の歌を詠んだのが三河の八橋は無量寿寺でした(愛知県知立市)。美しく咲くかきつばたの花に残してきた妻を偲び、”かきつばた”を句の頭に入れたのです。
他に面白いと思ったのは「色なき風」。
物おもへば 色なき風も なかりけり
身にしむ秋の 心ならひに
こちらは久我太政大臣の歌で新古今和歌集から。実物は会場でご覧下さい。
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「京菓子司 末富のデザイン展」
会期:2004.12.27(月)~2005.1.24(月)
会場:松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
「末富のデザイン展」に関する記事:
ikeblog | 食べ物を見る
volume.92 blog:末富のデザイン展
上蔵文庫<かみぐらぶんこ>: 京菓子司 末富
投稿者 Kei : January 12, 2005 9:48 PM
こんにちは
トラックバック&コメントありがとうございます。
素敵なサイトですね。
記事を通じていろんな刺激をこれからも
与えてください。
> wartaru さん、
そう言っていただけるとうれしいです。頑張ります。
こんばんわ
トラックバックありがとうございます。
「用の美」という訳ではないんですが
せっかく和菓子なのですから「味の美」
も欲しいなあなんて思いました。
単に見てたら食欲が刺激されただけなんですけどね。。
> ikeblog さん、
それは確かに。食べてみないとわからないですよね。
今度は「味の美」もセットでお願いしたいです。
タイトル: 京菓子司・山口富蔵@プロフェッショナル 仕事の流儀
- from Stolen Moments at 2008.09.16
概要: 第97回 (2008年9月9日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 末富の和菓子については以前デザイン展に行った際に .automea...