January 30, 2005
テオブロマ 土屋公二のチョコレート review
チョコレートに関する本をもう一冊。有名ショコラティエの本では、昨年末に出たばかりのこの本が一番中身が充実している。著者は渋谷区富ケ谷に本店のあるミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマの土屋公二さん。前半約40ページをカカオとチョコレートに割いている。珍しい写真資料や国際カカオ機関によるデータ、チョコレートが出来るまでの明快な図。
14世紀から16世紀のメキシコで強力な勢力を誇ったアステカ王国では、カカオは伝説の神・ケツァルコアトルが人間に与えた賜物として尊ばれていました。
その記述の横にはアステカ族の記録が書かれたマドリッドの古写本の写真。
アオギリ科に属する「神様の食べ物」カカオ。カカオを世界で一番生産しているのはどこかご存知だろうか?答えは、コートジボアール。公用語をフランス語とするアフリカの小さな国である。人口は日本の0.11倍、面積は日本の0.85倍(コートジボアールの詳しい情報 via.海外職業訓練協会)。
「テオブロマ」はカカオの木の学名。ただのレシピ集に終わらない丁寧な解説とデータ。パティシエではなく、ショコラティエとしての思いが伝わってくる一品。
投稿者 Kei : January 30, 2005 2:47 AM
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