April 30, 2005
インサドンでクジョルパン review / 食紀行
クジョルパンという韓国の宮廷料理。漢字で九節板(九折坂)と書く通り、九つに仕切られた八角形の器に盛られた具を真ん中の皮で包んでいただく。ギャラリーや骨董屋がひしめくインサドン(仁寺洞)の路地をちょっと入ったところにあるアリアリランというお店で。
丁寧に味つけられた周りの8種との組み合わせはもちろん、この真ん中のクレープ状の生地がそれだけでも十分おいしい。
このお店は宮廷料理や精進料理などをコースで楽しめるのだが、さすがに食器や箸(チョッカラ)、スプーン(スッカラ)も高級感がある。さすがに銀とはいかないが、真鍮?のそれは鈍い穏やかな光沢を放ち、食べ物の暖かさ、冷たさといった温度(大事!)をダイレクトに伝えてくれる。一般的なステンレス製よりも手入れは大変なのだが、クジョルパンといい、そういうところが「おもてなし」のこころかもしれない。
最初に出てきた黒ごまのお粥、水キムチ、韓国カボチャのジョンなどのシンプルなものも体に優しくおいしかった。
実はここまでに辛いものを食べ過ぎ、お酒飲み過ぎで胃腸を壊してしまって、せっかくのコース料理の半分も楽しめなかった。次々と運ばれてくる色とりどりの凝った料理に目を見張りながらも、食べ物が食道をなかなか進まない。おいしい料理を卓に残して罪悪感を感じながらお店を後にしたのでした。
投稿者 Kei : April 30, 2005 7:12 PM
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