August 25, 2005
ベオグラードのタルタルステーキ 食紀行
さて、今度はセルビア・モンテネグロ(旧ユーゴスラビア)のベオグラードへ。ユーゴスラビアはご存知の通り、今のスロヴェニア、クロアチア、そしてボスニア・ヘルツェゴビナを含む連邦国家であり、それぞれの独立後、残っていたユーゴスラビア(セルビア共和国、モンテネグロ共和国、そしてコソヴォ自治州)が最近になって「セルビア・モンテネグロ」に改称したものである。
首都ベオグラードのカレメグダン公園、映画「アンダーグラウンド」にも出てきた動物園の隣のレストラン"Калемегадcкa Тераcа カレメグダンテラス"にて300gはあると思われるタルタルステーキとセルビア風サラダを食べる。こんな量のタルタルステーキを日本で食べようと思ったらいくらするだろう?
タルタルステーキと言えばポーランドだけど、公園内の中世の砦跡や古い兵器などを見ていたら、バルカン半島の文化の交流と戦争の歴史が最近始まったわけでないことにあらためて気付かされる。
夜はホテル近くのもっと庶民的なレストラン"СПОБОДА"へ。待望の「豚肉」!ジューレックのような優しい味の本日のスープに、チーズのフライ、そしてトマトとタマネギ、豚肉をオーブンで焼いたセルビア風の一品。懐かしい豚肉の食感に、サラエボから離れたことを感じる。
共産主義による経済の遅れと、コソヴォ紛争に絡むNATOの空爆、経済制裁による影響はやはりあちこちに見てとれる。清潔なカフェ、レストランであってもクロスに穴が開いていたり...СПОБОДАで働く少し年配の女性を見ていたらアキ・カウリスマキの「浮き雲」をふと思い出した。
投稿者 Kei : August 25, 2005 3:18 AM
写真が「暮らしの手帖」や「ご馳走の手帖」のみたいだね。
テーブルクロスのせいでしょうか。
おいしそうです!
昔の暮らしの手帖のような「おしゃれ」志向はないけど、なんだかベオグラードは好きな街でした。
どことなく暗い街でやっぱり食べ物の周りは少しだけ温かい感じ。そして酔ったおやじ達の気のいい喧騒。まさにクストリッツァ。とカウリスマキ(こっちはフィンランドだけど)。
Posted by: Kei | August 27, 2005 4:17 AMタイトル: 嘘つきアーニャの真っ赤な真実
- from Stolen Moments at 2006.05.30
概要: 冷戦時代のプラハのロシア語学校で小・中学生時代を一緒に過ごしたギリシア人のリッツァ、ルーマニア人のアーニャ、ユーゴスラビア人のヤスミンカ(=ヤースナ)を翻...