April 17, 2007

『ランチの女王』の竹内結子  etc. / 行ってみたいお店

まだ.automealも始まっていなかった2002年夏、フジテレビの月9に『ランチの女王』というドラマがありました。僕は連ドラはほとんど見ないのですが、江口洋介に堤真一と好きな俳優が出ていたので、なんとなく見始めて毎週楽しみにしていました。主演は竹内結子で、他にもまだまだ初々しい妻夫木聡、伊東美咲、山下智久、山田孝之といったメンツが脇をしっかり固めています。今ではこのメンツが揃うことはなかなか考えられない贅沢な布陣でした。再放送を久しぶりに見返していたら鈴木えみやサトエリも出ていたんですね。配役等の詳細はWikipediaを参照。現在、再放送をしているんですがそろそろ最終回を迎えます。平日の夕方という時間帯なので見られる人は限られると思いますが、もし気になった方やもう一度見たいという方は録画やレンタルを駆使して是非どうぞ。

さて、なぜ『ランチの女王』の話題かというとあまり深い意味はありません。このドラマで何かを学んだとか、考えられさせられたとか特にありませんし、ましてやこれがあったから自分や.automealがあると言う気も全くないのですが、このドラマを楽しみにしていたのにはそれなりの理由がやっぱりあるのです。


舞台は人形町の洋食屋「キッチンマカロニ」。ランチを軸に登場人物それぞれの過去や挿話が展開されていくのですが、毎回一番のキーになっていくのは主人公麦田なつみ(竹内結子)のおいしいものを食べたその時の笑顔だったような気がします。「キッチンマカロニ」に集まってくるひとはそれぞれの事情を抱え、難しい顔をしながらランチを食べたり、食べれなかったり。客だけでなくキッチン側のリーダー勇二郎(江口洋介)も家業と自分の自由との間で複雑な思いを持っていたりします。そして各話のその事情は麦田なつみのランチへの熱い思いと屈託のない笑顔になんとなく救われていくのです。なつみがなぜランチ(特にオムライス)にこだわるのか、そんな笑顔で食べれるのかというのは後半、最終回へ向けての大きなモチーフになっていくのですが。

食事という場は一人の時もあれば、二人の時も大勢の時もあります。嬉しいときも辛いときも何もない退屈な時も。そんなどんな時でも変わらずに(なれなれしくもなく)迎えてくれる普段着のレストラン・食堂がある、そんな小さなことだけど安心できるドラマの中の世界が魅力的でした。そしておいしいものを本当においしそうに食べる竹内結子の笑顔と。もちろんドラマなので竹内結子の笑顔は演技なわけですが、どんな食番組のレポーターの決め台詞や解説よりも、そのメニューがおいしそうに感じられたのが毎週見てしまう理由だったのだと思います。

さてその後の竹内結子は若さと天真爛漫さと勢いだけでない、優しい静かな演技の強さも見せてくれるようになりましたが、昨年末からの例のゴタゴタでこれからが女優として大きな転期を迎えることになるはずです。映画や舞台といったステージに活躍の場を移していくんじゃないかという気がしますが、竹内結子には是非テレビでいつも変わらない笑顔を見せてほしいなと思うのです。視聴者のいろんな事情や変化も関係ない、いつも変わらない笑顔を。

投稿者 Kei : April 17, 2007 5:42 PM

キーワード: , , ,

関連エントリー:
雨の土曜日ランチ行くならこんな店 / May 27, 2006 10:11 PM
栗原さんの挑戦 こころを伝える英語 / April 30, 2006 8:17 PM
喫茶めめオープン@谷中 間間間 / April 12, 2006 8:34 PM
行ってみたくないお店 / April 11, 2006 5:56 PM
福岡 シノワズリー 日本浪漫座 / March 9, 2006 2:34 AM
www.flickr.com
add.me's .automeal photoset

コメント
トラックバック
トラックバックURL : http://www.add-info.com/mt5/mt-tb.cgi/1310