March 6, 2006
ギリシャでカフェに入ったら 食紀行
冬のトリノ・オリンピックが終わり、アテネフィーバーからもう2年も経つのだと、時の早さを感じます。
さて、オリンピックを契機にアテネ市内には英語表記が増え、今ではいくらか私のような観光客にも過ごしやすくなったといわれるギリシャに行ってきました。ところ変わればコーヒーも変わる...ギリシャコーヒーの比較文化論です。
1.コーヒーマシンについて
さて、左の写真なんだかわかりますか?
ギリシャのコーヒーマシンにあたるもので、中央に置いてあるブリキ製の小さななべに、かなり細かく砕いた粉と水、砂糖を一緒にして、上の砂の敷いてある鉄板で湧かします。うわっと泡が立ち沸騰しはじめたら火から下ろし、デミタスコーヒーほどのカップに注いで供されます。
地理的にも、歴史的にも、イタリア(エスプレッソ)、トルコ(煮出しコーヒー)が文化的に交差しているのを感じますね。地中海の辺りって、文化が複雑で面白い。
2.飲み方...
2.飲み方
テーブルに運ばれてきたら、さらに1分ほど粉が沈殿するのを待ちます。要するに、上澄みだけを飲むので、飲み終わったカップには半分くらい粉が残ります。もちろん粉を飲んでも害はないけれど、やはり口当たりがわるいので残します。私は量的に少し物足りないので、いつもダブルで注文していました。
味は苦みより酸味のある、暑いところでさっぱりしそうな風味です。また甘さともよく合うので、日本ではブラックが好きな私も、お砂糖入りをよく注文しました。
3.その他のメニュー
ギリシャのコーヒーには大きく3種類あります。前述のグリーク(ギリシャ)コーヒー、フィルターコーヒー(日本で一般的なもの)、ネスカフェ(インスタント)です。ネスカフェはフラッペとも呼ばれ、スタバのフラペチーノのような感じで供されます。フラペチーノの源流はギリシャにあるといわれているほど、特種で、また人気のあるメニューなのだそう。
アテネ在住salahiさんのブログ「ギリシャのごはん」によれば、ギリシャのインスタントコーヒーは泡立つらしい。おそらくグリークコーヒーを湧かすときに泡立つのが、ギリシャ人のコーヒーの定義の一つとして重要なものとして根付いているんじゃないか、と推測。
4.甘さのオーダーに注意!
何も言わないと、ミディアムの甘さで出てきます。ミディアムといえども日本人には十分に甘い。スウィートというと、苦痛なくらい甘いです。コーヒー味のシロップのような状態で出てくるので、もう笑うしかありません!でもきっと地中海の夏の気候にはぴたり合うんでしょう。
+memo+
グリコス=Sweet=とても甘い
メトリオス=Medium=中くらいの甘さ
スケトス=No Sugure=砂糖なし
ギリシャ観光省のページにも、丁寧なギリシャコーヒーの入れ方があります。
投稿者 Haruna : March 6, 2006 11:05 PM