April 14, 2006

みんな大好きメタリン酸ナトリウム  Clockwork Orange

次に挙げるものが何だかわかりますか?

  • 二酸化塩素
  • ヒドロキシプロピルメチルセルロース
  • メタリン酸ナトリウム
  • L-ヒスチジン
  • ヒノキチオール

勘のいい人はもう分かると思いますが、これらは全部普通に使われている食品添加物です。
では、これらが何から作られていて、何の目的で使われているかわかるでしょうか?
スーパー、コンビニで売られている食品には原材料の表示がありますが、これらはそのまま表示される場合だけでなく、グループ化して表示され、よくわからないうちに摂取していることも多いそうです。

ビデオジャーナリストの神保哲生氏と社会学者の宮台真司氏によるインターネット上のニュース解説動画配信番組『マル激トーク・オン・デマンド』の第262回「それでもあなたは食べますか」では添加物アドバイザーの安部司氏を招いて食品添加物の実情について考えている。

 かつて食品添加物を専門に扱う商社のトップ営業マンだった安部氏は、自分が売っている添加物に誇りを持っていた。添加物のおかげで大勢の人が手軽に様々な種類の食品にありつくことができていたと考えていたからだ。添加物は多くの人に本来は高価な食品を安価で届けることを可能にし、同時に消費者のコンビニエンスと企業の利益にも貢献できているとの自負が、安部氏にはあった。
 しかし、ある日自宅の食卓で自らが開発した100円ミートボールを自分の子供たちが美味しそうに頬張る姿を見た時、安部氏の考えは根底から変わった。それはとてもミートボールとは呼べない「添加物の塊」でしかないことを、開発者の安部氏が誰よりも知っていたからだった。

番組のプレビューで、白い粉末を幾種類も混ぜ、水を注いで作った合成豚骨スープに、宮台真司が「おいしい」と感嘆するシーンはなかなかショッキングだ。


食品の裏側—みんな大好きな食品添加物問題は私たちがよく知らない「それ」を、知らないうちに当たり前に口にしていることだ。どれだけ摂っているのかもわからない。それが悪いものなのか、害のないものなのか。
よく見かける赤色○○号のいくつかは石油から作られているそうだ。また、天然の色素だから健康に無害というわけではないらしい。

そして一番怖いのは、私たちがだんだん「それ」をおいしいと感じてしまっていること。無自覚で鈍感になってきている。

本当にそれは必要なんだろうか。どれくらいの摂取量なら問題ないのだろうか。
知らないままでいいのだろうか。
安部氏の「食品の裏側—みんな大好きな食品添加物」読んでみたい。

ちなみに冒頭の5つの添加物は

二酸化塩素
小麦粉の漂白に用いられる製造用剤。世界的には殺菌料に用いられるが、日本では殺菌料としての使用は禁止。O-157に効果がある。
ヒドロキシプロピルメチルセルロース
精製パルプを原料とする添加物で、乳化剤、懸濁安定剤などに用いられる。カプセル基剤、錠剤のフィルムコーティング剤として使用される。
メタリン酸ナトリウム
リン酸塩の中で最も広範な使用用途をもつ。金属イオン封鎖作用、分散作用、洗浄作用、感傷作用など。ハムやソーセージ、豆腐、麺類などに用いられる。
L-ヒスチジン
アミノ酸の一つで栄養強化剤、調味料として使用される。ヒスチジンがアミンに変化すると不耐症の原因となるヒスタミンになる。
ヒノキチオール
ヒノキ科ヒバから抽出の保存料。本名はツヤプリシン。催奇性(子供が奇形で生まれる可能性)を指摘する報告がある。

といったもの。解説は「添加物データベース」というページから。

投稿者 Kei : April 14, 2006 12:33 AM

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