January 27, 2007

舌は眼の代替となりうるか?  etc.

カメラで撮影した周りの風景を電気信号に置き換えて、舌に送ることで、視覚の代替として認識できるように研究しているプロジェクトがあるらしい(via. 秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ: 舌で見るカメラ)。

YouTube - Blind Learn To See With Tongue

ビデオでは訓練した被験者が、ものの「かたち」をある程度まで認識できる様子が見られる。


実際にそこまで到達するには舌から受ける電気信号を「視覚のようなもの」として認識できるまでに相当のl訓練が必要だとは思うけれど、興味深いプロジェクトだと思う。

参照元の記事にもあるとおり、一般的な食事としての「味覚」の認識とその新しい「視覚のようなもの」とバッティングしないのか、あるいは訓練しだいで両方別に認識できるようになるのか気になるところではある。実際にこのデバイスが一般に普及するかというと、コスト的な問題も大きいようではあるけれど、この研究で脳と信号と認識の関係などについて明らかになることもそれ以上に多いのではないかと。

人間の舌も唇もとてもセンシティブな器官で、味覚以外の口腔的な知覚や快楽についても小さい頃からの経験として誰でも知っていることと思う。そこに「視覚のようなもの」の経験が加わるとすると、これは「食」を考える上でもかなりエキサイティングな事だと思うのですが、どうでしょうか?

投稿者 Kei : January 27, 2007 11:17 AM

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コメント

実に面白いです
VJも舌で味わう時代なんですねぇ
そういえば、現に味見と言いますし、

Posted by: kuramo | February 4, 2007 11:37 PM

kuramo 久しぶりー。
でしょ。
舌で見れる=信号を視覚情報として認識できるとしたら、脳に繋がってる神経組織のある器官どこでも、五感を認識できるんじゃないかと、素人ながら思うわけです。実際はそんな簡単じゃないにしても。障害を持つ人にとってももちろん有益だけど、健常者でも、例えば目と舌の二つの入力装置から視覚情報を受け取れれば、もっと立体的な空間の把握が出来るんじゃないか?とか。

Posted by: Kei | February 5, 2007 12:30 PM
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