April 16, 2006

行列の店「南翔饅頭店」 -快速食物の旅 03-  食紀行

syoronpo上海といえば小籠包、小籠包といえばこの南翔饅頭店なのです。
南翔饅頭店といえば、上海きっての観光地「豫園」の中にある、常に行列が絶えない人気の店。1時間近く並ぶのが通例なので、もはや快速食物ではないのですが、そのスタイルは蒸し上がった南翔小籠に黒酢をたっぷりかけて、立ち食いするイメージ。店内にはテーブル席もありますが、今回は行列に並んでみました。

誰が並んでいるのかといえば中国各地からの観光客で、いろいろな顔があって見ていて面白い。1時間近く並んでやっと手に入れた南翔小籠を、子供も年寄りも関係なくガーッと、それこそ水木しげるの漫画ばりに食べては去っていく様子が、なんとも食欲をそそられます。中国人の食欲に、なかなかどうして圧倒され、「どれ、並んでみるか!」という気持ちに自然と傾きます。


syoronpo味は他の店の小籠包とそんなに大差はないようですが、この行列と人々の食べっぷりが店の広告のような役割に結果的になり、人が人を呼ぶという構造をつくり美味しさに繋がっているらしい。小籠が蒸し上がるのにかなり時間がかかり、自然と並ばざるを得ないというしくみになっていました。なるほど、空腹は最高のスパイスです。
もうすぐ手に入れられるなーというころには、私の分も買ってくれ、みたいなおばあちゃんがしつこく絡んできて、大混乱でした。ちなみにこれで8元(約128円くらい)。できたて、蒸したてはやっぱりおいしいです。

yoenちなみに、南翔饅頭店は3年前に六本木ヒルズ店が海外初出店となり話題となりました。本店と六本木では全然雰囲気が違いますが、職人さんはあちらから呼び寄せているそうな。
小山薫堂氏が、味よりも「彼らのこちらでの生活が気になる」というようなコメントをどこかに書いていましたが、全く同感。
環境の異なるところで同じ味が出るのかまったく謎ですが、今度冷やかしに行ってみようかと思います。というか、これもまた、相手の作戦にはまっているということなんでしょうね。恐るべし南翔饅頭店。

投稿者 Haruna : April 16, 2006 11:47 AM

キーワード: , , , ,

関連エントリー:
上海の朝ごはん -快速食物の旅 02- / April 15, 2006 2:50 AM
上海 快速食物の旅 01 / April 14, 2006 12:37 AM
ウィグル人の羊肉串 -快速食物の旅 04- / April 20, 2006 3:16 PM
ゲニポシド酸の件について / June 9, 2007 11:53 PM
Nouvelle TinTin / ヌーベルタンタン OPEN! / September 6, 2006 10:56 AM
www.flickr.com
add.me's .automeal photoset

コメント
トラックバック
トラックバックURL : http://www.add-info.com/mt5/mt-tb.cgi/1022