他のカテゴリーには入りきらない記事のアーカイブ。
December 4, 2005
タラバガニとズワイガニ
これは蟹ではない。
北海道以北に棲息。このタラバガニの仲間はサワガニやズワイガニなどの短尾下目ではなく、ホンヤドカリ、ヤドカリなどと同じ異尾下目である。この仲間は外見的にはハサミを含めると脚の数は8本であり、最後尾の脚は細く小さく甲羅の中に隠れていて鰓などの掃除をするなど、こっそりと活躍している。
どうやら、タラバガニはヤドカリの仲間なのだそうだ。(ネタ元: 衝撃:タラバガニはカニではなかった!)
もう一度タラバガニとズワイガニの姿を確認(ちなみに写真はタラバガニ)。
確かに足の数が違います。
November 4, 2005
脂肪を知覚するレセプタ
SCIENTIFIC AMERICANに"Potential Taste Receptor for Fat Identified"という記事が出ています。上の記事は英語ですが、Rauru Blog さんで紹介されています。
人間の舌の味覚細胞には CD36 と呼ばれる蛋白質レセプタが存在するのですが、これがどうも脂肪酸を味覚細胞内に運び込むトランスポータの役割をしているらしいとのことです。
If the link bears out, CD36 would allow fat to join the five previously identified tastes that govern the experience of food: bitter, salty, sweet, sour and "umami," or savoriness (like the meaty goodness of soup stock).
Potential Taste Receptor for Fat Identified
今後の研究によっては、既に認知されている五つの味覚に「脂肪の味」が加わるかもしれません。
続きを読む "脂肪を知覚するレセプタ"October 4, 2005
死にそうだわ...早くデザートを
美味礼賛で著名なブリア・サバランの、実の妹ジョゼフトの残した言葉。
彼女は98歳(時代を考えるとずいぶん長生き)で、食事中に死期を迎えたそうです。そのときの一言。
末期の一言というのは、かなり人生観が現れるようです。お兄さんの美味学も必読ですが、ジョゼフトもかなりのモダニストだったのでしょう。
→クロード・アブリーヌ 「人間最後の言葉」筑摩叢書より
September 28, 2005
読書の秋でも『食道楽』
新年をいわう「胃吉」と「腸蔵」の挨拶から小説は始まる。こんなウィットに富んだ村井弦斎『食道楽』が、岩波文庫から復刻され話題になっている。
明治期の新聞小説の第一人者村井弦斎(1863〜1927)の代表作。和洋六百数十種もの料理を盛り込み、明治三六年一月から一年間『報知新聞』に連載され熱狂的な人気を博し、単行本として刊行されるや空前の大ベストセラーとなった。
岩波文庫『食道楽』帯より
ストーリーは大食漢の大原(大腹?)さんの恋愛にそって、おもしろおかしく展開していく。しかしそれ以上に、最先端の料理書として、諸国の料理がのっているグルメ本として、このころの日本の食文化に大きく影響を与えた本であったことは間違いない。
August 5, 2005
うわさのジンギスカンキャラメル
まずいけど、なぜか売れてる、ジンギスカンキャラメル asahi.comより
すべての食べものが、おいしくなくてはいけないはずはない。
しかし、あってもいいけど、夕張メロン味を抜いたというのは信じがたい現象である。
くちこみの力というのは、想像以上にあるのだな、と思い知るにいたる。北海道の人は、東京でもVillage Vanguardで購入が出来るので、どうか送らないでほしい...