他のカテゴリーには入りきらない記事のアーカイブ。
March 2, 2005
美味しんぼ、う万才!
言わずと知れた長寿料理薀蓄マンガの定番「美味しんぼ」。知ってる人は多いはずだが、ちゃんと読んだことある人は知名度ほどいないんじゃないかと思う。思えば私が小学校のからテレビで放送されていたものの、連載がビックコミック・スピリッツという青年誌ということもあり、一般的にはそれほど読まれていないように思う。北大路魯山人という人物を知ったのも美味しんぼからだし、人気マンガ「ギャラリーフェイク」へと通じるジャンルを開拓した金字塔であると思う。
料理、食べ物に関する薀蓄(うんちく)はもちろんとして、誰でも知ってる山岡、栗田、海原遊山といった主人公たちの心情描写はなかなか細やかなものであったりする。究極と至高のメニュー対決を通して山岡、栗田が結婚するに至るくだりの展開には考えさせられるものがある。他の無数の料理ネタマンガとの違いはここにもある。
もう相当な数まで巻が出てるため入手するにはかなりの思い切りが必要だが、最近では文庫本版やア・ラ・カルトとして編集されたものも出ているので機会があれば是非あらためて読んで欲しい。マンガ喫茶にはたいてい全巻そろっているので、できれば1巻から。
February 23, 2005
烏骨鶏の飼育
うちの実家の方(千葉県御宿)ではご近所と共同で烏骨鶏を飼っている。毎朝とはいかないけれど烏骨鶏の産みたての卵が食べられる。さて、烏骨鶏とは「健康の辞典 メガデタネット」によると
烏骨鶏とは、メラニン色素が多く顔面から皮膚、内臓、骨までも真っ黒のカラスのような鳥で、中国を中心にアジア諸国で古くから薬用鳥として漢方薬で愛用されてきた。
とある。羽毛は黒いものと白いものがいるらしい。その肉にはカルシウムや鉄、ビタミンA、B2、E、卵にはEPAやDHAが多く含まれている。
その採れたての卵を鶏卵(Mサイズ)と比べてみる。一回り小さいのがわかるだろう。
そして、それを割ったところ。
烏骨鶏の卵は希少価値が高く手に入りにくいが、自分で育ててるとなると話しは別。卵は生で食べた方が健康効果が高いらしいので、朝に納豆と合わせて食べるのが習慣となっている。共同飼育の経費は月に500円くらい。3軒で7羽のメスを飼育(オスは1羽)で、1羽が年間60個ほど卵を産むので各家庭には140個ほど卵がまわる計算となる。参考に調べてみるとネットでは安くて1個150円。デパートでは500円程度との事。
都心での飼育は難しいが、これはなかなかの贅沢かもしれない。
フードプラネット 食べる惑星
フジテレビで昨日より4夜連続で「地球45億年の奇跡2 フードプラネット 食べる惑星 ~みんな地球を食べて生きてきた~」という番組をやっている。メイン進行は芸大大学院映像科主任教授となった北野武。各回のテーマは
- ハングリーで行こう!
- スウィーツは永遠の誘惑
- 食ったり食われたり 闘うフードプラネットの真実
- 生きるために食べますか?死ぬために食べますか?
となっている。
今日放送の第2話では、スウィーツを入り口として味覚に迫っていた。スウィーツ界の超有名人、ピエール・エルメが「まずいものは食べるようにしている。まずいものを食べることで、おいしいものがより鮮明に浮かび上がる」と言っていたのは印象的だった。また、フランスの小学校での味覚の授業プログラム。味覚を判断する脳を鍛えるのに、音と視覚から迫っていたのも面白い。
4夜あるとは言え、時間的に制限のある番組としては、それぞれに深く迫って行くのにはどうしても限界があるが、第1夜と第2夜を見た感じではなかなか面白いトピックやデータが出てくる。人間一人が一年で食べる牛や豚は何頭分?ナマズの全身にある味蕾の数は?サイエンス的に濃くなりすぎないところが北野武が得意とするところだろう。これで興味を持った人はさらに調べればいいわけだから。
2005年2月21日(月)~24(木)
夜 11:00~11:45 フジテレビ
「地球45億年の奇跡2 フードプラネット 食べる惑星 ~みんな地球を食べて生きてきた~」
January 31, 2005
スイカはじめ/1月
本日、今年の初スイカをいただきました。この真冬に丸々と大きくなったスイカは沖縄は今帰仁産。そこから柏→取手→横浜→取手と身一つで渡ってきたものなのです。
スイカは甘くてジューシーでおいしかったのですが、季節感も何もあったものじゃないですね。体温を下げる効果が真冬にぴったりです。
January 12, 2005
末富のデザイン展@銀座松屋
「京菓子司 末富のデザイン展」が銀座の松屋で行われています。左はそのDM。
決して広くはない7階ギャラリーは白と赤を基調にした構成で末富の菓子を引き立てています。展覧会担当は深澤直人。そして芳名帳には永井一正の名も。
京菓子司 末富三代目の山口富蔵さんのアートディレクションによる菓子が並ぶ様はなかなかの緊張感がある。暦をモチーフにしたもの、干支をモチーフにしたもの、和歌をモチーフにしたもの。
面白いと思ったのはまず「唐衣」。
からごろも
きつつ馴れにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞ思う
という、”かきつばた”で有名な、伊勢物語は在原業平の歌がモチーフになっています。どこか八ツ橋にも似ているなと思って調べてみると、八つ橋と”かきつばた”には縁があるのです。在原業平が上の歌を詠んだのが三河の八橋は無量寿寺でした(愛知県知立市)。美しく咲くかきつばたの花に残してきた妻を偲び、”かきつばた”を句の頭に入れたのです。